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【削除されました】養殖物2024年4月30日(火)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。          らくがき帖 218 「光る君へ」は面白いかも? ④ 大河ドラマでは相変わらず史実を無視した自由なストーリー設定が面白いですね。多数の貧しい病人であふれる凄惨な悲田院(当時の福祉施設)で疫病に罹った場違いな紫式部が現場で超上級貴族の藤原道長に助けられたりとか、そんな史実はあり得ねーだろとツッコミたくなります。でも脚本がそれなりに良く出来てると思うので私としてはドラマの許容範囲です。また登場人物のキャラでは清少納言が陽性のイケイケ女子で、逆に紫式部は物静かな文学女子(でも女優さんは何故か明るい人)という対比が面白い。しかし実際の紫式部は日記でライバルの清少納言を目立ちたがりというふうに結構批判しています。どんな時代でも天才は両雄(両雌?)並び立たずかも知れません。特に着飾っただけのようにみえる平安貴族の女性でも凄い人は凄いわけで時代をも動かしてしまうのですから歴史は面白い。また寒い冬場は典型的な厚い十二単衣が相応しいですが夏場では涼しげな薄手の着物だったそうです。そりゃそうですよね。ドラマではそんな着物のバリエーションは無かったかも知れません。それにしても今の我々は庶民クラスでも文明のおかげで平安貴族よりも快適ライフに恵まれていますよ。空調の効いた部屋で栄養バランスの取れた食べ物と医療でほぼ快適な生活が約束されています。しかし前回のドラマでは関白の藤原道隆は晩年に酒と美食で飲水の病(糖尿病)に罹って若くして最期を遂げました。後に弟の藤原道長もやはり糖尿病が命取りになったのは現代医学上有名な話です。 平安貴族はご承知の通り特権階級で私有の広大な荘園がありながら誰もほとんど税を納めませんでした。だから多くの公共の施設も老朽化してボロボロで、例えば芥川龍之介の平安京の「羅生門」(羅城門)はひどい描かれ方でした。いわば都心の一等地さえもスラム以下ですから藤原氏を中心とする貴族がいかに自分の利権だけに固執していたのかが分かります。国家が無いに等しい無政府状態ですね。また道長のライバルで叔父と甥の関係にある藤原伊周(これちか)も生意気そのものでやがて自業自得の転落の道を歩みます。そんなエゴの塊の醜悪な貴族社会でも、結果的には日本独特の優れた文化が花開くのですから本当に皮肉で不思議なものです。
【削除されました】養殖物2024年4月25日(木)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。          らくがき帖 217 ある心の療法 その3 (森田療法) 自分の心理的症状を治す為にすがりつくようにして求めた救済法が私が初めて出会った「森田療法」でした。一般の人にとっては森田という個人名が付いた何やら怪しげな新興宗教みたいに思われるかも知れませんが、これは歴とした精神医学療法です。簡単に紹介しますと森田療法は明治期と大正期に神経質症患者の救済のために森田正馬博士が開発し普及させました。それ以前に現代に於いて伝統ある日本精神医学界の創設者は呉秀三博士ですが、彼の東京帝国大学医科の門下生として森田正馬が長く研鑽を積んでいたのです。そして医師となってからは症状に悩む多くの患者や文豪の倉田百三(代表作「出家とその弟子」)を森田療法で全快させました。さらに後には森田博士が患者と臨床で深く関与した東京慈恵医大を中心に日本各地の医科大学で森田療法が実施されています。現代では欧米やオーストラリアや中国にも学会があるそうです。 この森田療法が扱う神経症という心理的障害は治療にあたって基本的には薬剤をほとんど使用しません。もちろん患者が希望すれば病院では安定剤などを処方してくれるでしようが、それは本筋ではありません。一方で他の疾病であるうつ病や統合失調症などは必ずと言っていいほど薬物療法が中心で患者にとっては非常に有効に作用します。それでは何故、神経症に対する治療には薬物をほとんど必要としないのでしょうか? 実は神経症という病気は厳密には病気ではないからです。脳の病気という器質的なものではなく、特定のストレスを因子とする心の不調の代表格で、パニック障害など現代でも誰にでも起こりうる適応障害なのです。普通の人でも神経質という素質により耐えきれない不安のあまり、特定の偏った感じ方や考え方にとらわれて強迫的になり何度も同じ行為を繰り返すこともあります。要するに普通に生きていく上で特定のストレスを契機に自己中心的な誤った考え方を持ってしまうと自分の症状が強化され固着化されて、その結果自分ではどうしようもない深みにはまってしまうのです。このように神経質は性格的なものであり病気ではないものの、ある意味で非常に厄介な側面を持っています。次回は実に多くの様々な症例を見てみましょう。 つづく
【削除されました】養殖物2024年4月24日(水)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。          らくがき帖 216 ある心の療法 その2 離婚の契機による突然の環境変化で私は吃音という生まれて初めての症状に襲われました。言葉が出にくくなる、自分の名前すらも満足に言えない、という苦悶の毎日が長く続いたのです。日常生活では大変なダメージですよね。本当にキツい毎日で自分の運命を恨みました。ただ、今から思えば吃音症状それ自体は生きていく上で決して致命傷ではない。それどころか症状をバネにして克服した多くの傑出した人物がいます。政治家の田中角栄が吃音の克服手段として大衆の前の演説の時に用いたあのダミ声の「まあ、その〜」というフレーズは話の流れを整える目的でした。また幼少期のチャーチルや当時のイギリス国王ジョージ6世(故エリザベス女王の父)の吃音克服過程はアカデミー賞を受賞した映画「英国王のスピーチ」でリアルに描かれています。他にはノーベル物理学賞の江崎玲於奈や作家のサマセット・モーム、俳優のブルース・ウイルス、落語家の三遊亭圓歌(歌奴時代の「山のあなあな」で人気)、TV司会者の小倉智昭など該当人物は多数います。古くは中国の吃音の韓非子が法家の思想の著作(「矛盾」という言葉の語源が含まれる)を書いたところ当時の秦の始皇帝に大絶賛されました。このように以上の人たちは悩ましい症状を抱えながらも懸命な努力で自分の道をそれぞれ切り拓いたのです。 ところが凡人そのものの私はただ症状に苦しむだけの毎日を送っていました。吃音症状があってはならないと様々な解消法だけが自分の唯一の関心事だったのです。取り組んだ方法は以下の通り。民間の話し方教室、ボイストレーニング、ヨガ、自律訓練法、丹田呼吸法、吃音矯正団体、そして症状に関係しそうな多数の書籍。こうした懸命な努力にもかかわらず症状克服が進むどころかますます悪化の方向へ進むことになったのです。もはや絶体絶命、仕事もかろうじて続けているような毎日でした。そんな頃、東京の大手書店では当時の麻原彰晃のオウム真理教のビデオが販売されていました。もはや新興宗教にでも頼るしかないのか、というそんな状況でした。しかしある日、一冊の本を手に取り共感し大いに感じるものがありました。それは大変素直に自分の心に響いたのです。それは「ある心の療法」でした。 つづく
【削除されました】養殖物2024年4月21日(日)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。          らくがき帖 215 ある心の療法 その1 長い人生の中で誰でも一度ならず気分的に落ち込んだり苦しんだりしたことがあると思います。それは若い思春期の頃から始まって大人になっても普通にあるとても正常なメンタル現象なのですが、性格的にというか気質的にネガティブな物の考え方が強く生じてしまって「生きづらさ」を抱えてしまう人が少なからずいます。実はかく言う私も昔から人間社会で適切に生きていくことが非常に不器用で悩ましい半生を生きてきました。 私は老境に達して今でこそ穏やかな生き方で人間関係においても多少は面(ツラ)の皮の厚い自信過剰気味の人間に変化しました。しかしこれとは逆で若い頃はと言うと感受性が強く人間関係では恥ずかしがり屋で対人不安の強い性格だったのです。子供の頃から学校内でも適切な自己主張が出来ず、それの弊害で成人後も様々の貴重な社会的チャンスを失うような消極的な生き方だったと思います。今風に言えば焦(じれ)ったくて面倒くさいヤツというところでしょうか。それでも与えられた自分の仕事は必ず真面目に取り組みながら信用を得て伴侶を得ることも出来、社会人としてはまずまずのライフスタイルを築き上げました。そして特有の慎重な性格から一所懸命に自分の家庭生活を守り続けてきたつもりです。しかし意図に反して事情により離婚が成立してしまい、再婚するまでの十年間は私の心の中は苦悩に満ちたものでした。生活環境の激変で私の心の在り方というか軸が折れてしまい、心身に明らかな変調をきたしたのです。まず具体的には「吃音」という症状が発症しました。ある日、夕食の弁当を買いに行っても商品名が発声出来ないのは生まれて初めての経験でした。そして人前で言葉が詰まり自分の名前が言えないという恥辱感はやりきれないものでした。その頃から症状を意識すればするほど不快な症状はますますひどくなり大声で叫びたくなるような心境でした。周囲の人との円滑な会話が成立せず毎日が劣等感と迷いの中で心中は常に穏やかではありません。当時は自殺こそ考えなかったものの私のメンタリティは極度に悪化していたと思います。そしてそんな時期にやがて「ある心の療法」に出会うまでは、実に様々な種類の悪戦苦闘の試行錯誤を繰り返しました。 つづく
【削除されました】養殖物2024年4月16日(火)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。          らくがき帖 214 オオタニサン(奇跡の人) その8 メディアでは水原一平さんの名前を言い間違えて水谷一平と話すコメンテーターが多いですね。水原と大谷の名がミックスされて水谷とはいかにも二人の関係が緊密であることが象徴されています。今回の捜査で大谷翔平さんの潔白が完全に証明されたことでまずホッとしました。そして事件の詳細が明らかになるにつれて、賭博依存症という病気とはいえ水原さんの驚くべき醜悪な自己中心性が明らかになりました。それにしても大谷さんを守るべきはずの代理人や弁護士が何故気づかなかったのか批判されています。つまり彼らに何か案件があっても水原さんというフィルターを通さないと大谷さん本人に届かないというのがそもそもリスク管理としては問題が大きいということでしょう。本来なら大谷さんは渡米時に日本語の分かる弁護士や信頼出来る専門の相談者を用意するべきでした。ところが若い大谷さんが水原一平という年上の通訳とたまたま気が合って全幅の信頼を寄せてしまったので今回の結果になったわけです。脇が甘いと言えばそれまでですが、私もその立場になれば野球に専念するため彼と同じように通常の確認行為を怠ったかも知れません。若い人の経験不足は仕方がありませんが大怪我の元で、彼にとっては少額でも実際には金銭面で世間的には莫大な金額の被害者になってしまいました。 主人から重用された最側近の弊害は歴史上には何度もあります。代表的な例としては、秦王朝の始皇帝の寵臣である宦官出身の趙高は大きな権力を持ち、その陰謀で巨大な秦帝国を早く滅ぼす原因を作りました。スケールは全然違いますが、もし水原一平さんが大谷翔平さんに陰謀(口裏合わせ)で借金の肩代わりを認めさせたとしたら、犯罪に加担したとして最悪の結果で大谷さんが滅びる(MLB追放処分を受ける)可能性があったわけです。このように人間関係の在り方によっては恐ろしい結果を招くことがあるので本当に油断がなりません。それでも今回の件で傷を受けても大谷翔平さんの中核である「理想的人物」は守られました。安くない授業料を払った後は心残りなく前に向かって野球記録を更新してほしいですね。
【削除されました】養殖物2024年4月14日(日)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。          らくがき帖 213 映画 「アイアンクロー」 ⚠️ネタバレ注意 この現在公開中の映画は、あるプロレス一家の実話の物語です。フリッツ・フォン・エリックというプロレスラーを知っていますか?70年代に私がプロレスファン(特にドリー・ファンク・Jr.がお気に入り)だった頃、このフリッツ・フォン・エリックは特異な必殺技アイアンクロー(鉄の爪)を発揮して強烈な印象があります。当時の日本ではジャイアント馬場とアントニオ猪木の全盛時代で、エリックが来日してこの必殺技を私は目撃しました。馬場や猪木は顔を右手の指で締め上げられて顔は血に染まり、猪木などは腹の胃袋つかみで全身を持ち上げられるというエグい場面があったのです😱。また強烈な蹴りで猪木が一本取られるという実力の持ち主でした(しかしA・猪木はジャーマン・スープレックスで次の一本を取り返しました)。そんなフリッツ・フォン・エリックには映画では後継者の四人の若い息子たちがいました。彼が引退後にプロレスにおいては厳格な父親として自身が興行プロモーターになりエリック一家から世界王者(特にNWA世界ヘビー級チャンピオン)を輩出させるという至上目的で息子たちに厳しく接したのです。映画では非情な面がある悪役の父親ですがプロレス以外では良識のある人物として描かれています。そして登場する4人の兄弟たち全員が非常に仲が良く兄弟愛に包まれているのは素晴らしい場面です。しかし残念ながら不幸なことに息子たちが次々と亡くなってゆくのです。この20代の若いプロレスラーたちが現役中に病死や自殺で3人が亡くなり一家は「呪われた一家」として世間に広まりました。唯一生き残ったのは長男(本当の長男は幼児の頃に死亡)だけで後には多くの子孫に恵まれます。このように華やかなリングの外で実際には異色の家族物語があったことを私は知りませんでした。大事な家族を短期間に次々に失うのはやはり大変辛いものと想像されます。実話だからこそこの映画には強く引き込まれるものがありました。シンプルなストーリーで分かりやすい映画なのでおすすめです。
【削除されました】養殖物2024年4月13日(土)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。          らくがき帖212  映画 「デューン 砂の惑星 パート2 」ネタバレなし この大作SF映画を観ました。一言で言うとメチャ大きなスケールで圧倒されました。IMAXの大画面と大音響で観た方が良かったかも知れません。それだけ迫力がある映画だとと思います。題名の通り砂の惑星が舞台なので、目の前に大砂原が広がっていて繰り広げられる戦闘シーンは砂煙でまみれています。60年代に「アラビアのロレンス」を観ましたが景色はあの感覚に近いです。砂漠がとても美しく見え、その中の人間たちが本当に小っぽけに見えます。今回の映画ば前回の作品の続編ですが前回を私は観ていません。もし前回を観てあらすじの基礎知識があればもっとこの続編を楽しめるでしょう。でも初めての経験でもスケールの大きさは十分に楽しめます。ここではネタバレしませんが、このSF映画は父を失った若者の復讐劇を中心に権力や政治や宗教や民衆の生態が描かれています。決闘シーンのアクションも大いに惹かれます。全体として過去の類似の映画としては前述の「アラビアのロレンス」、「ペン・ハー」、「スパルタカス」などがあり、SF映画にしては珍しく歴史スペクタクルな雰囲気があります。又ちょっとした怪獣映画のような場面もあってワクワクします。それで「スター・ウォーズ」のような前例もあるので比較してみるのも面白いでしょう。 この映画のストーリーは結構複雑で基礎知識がないと一度観ただけでは少し内容が把握出来ないかも知れません。私も消化不良を起こしているので近いうちもう一度観るべきかな、と考えています。
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