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なぜ、麹町中学は「固定担任制」を廃止したのか
月刊誌「Wedge」のウェブ版
浅野 太輝アサノグループ 代表
>面談の時期が来ると、生徒や保護者は「どの先生と話したいか」を選ぶ。自分の成長にとって誰が重要なのかを考えさせ、「人のせいにせず、自分の力で生きていける子ども」を育てることが大きな目的なのだという。 安泰神話の学校の先生もいよいよ比較される存在へ。 選ばれない先生からは、どんな意見が出るのだろうか。 公立学校はこれまで担任の力量の差や人格差を、生徒やその保護者らが飲み込む形で成り立ってきた。(一部は指摘されてきただろうが) 素晴らしい先生との出会いも存在すると同時に、不信や不安を感じるケースも少なくなかったはず。そのような"ギャンブル性"を嫌がる一部の家庭は私立小中学校への進学を選び、結果として学力優秀な人間ほど私立を選択する(受験ハードルによる成長含む)現状がある。生徒や保護者が先生を選択する「顧客目線」が公立中学校に取り入れられることで、うやむやにされてきた部分にメスが入るかもしれない。 同時に先生らは、何でも出来る(ように見える)先生から、指導科目+α(進路、受験、いじめの解決、メンタルケア等)の専門性を持った先生に気兼ねなく鞍替えすることが出来る。学校単位・学年単位であらゆる問題に対応できればよいのだから。 無意識にクラス単位でのチームワークを説いてきた学校が、学年や学校単位でのチームワークを発揮できる土壌が生まれたと捉えれば、先生・生徒・保護者ともにポジティブな制度と言えそう。
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