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相次ぐ小児肝炎、原因は?  アデノウイルス関与か 国内公表1カ月(時事通信)
Yahoo!ニュース
堀向 健太東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医・医学博士
この子どもの急性肝炎に関しては、現状としてわかっていないことがたくさんあります。 そのうえで、いくつかのレビューがあり、その中では『仮説』が提唱されています。 ▷Mücke MM, . The recent outbreak of acute severe hepatitis in children of unknown origin – what is known so far. Journal of Hepatology 2022.【2022年5月6日公開】 ▷Siva N. Hunt begins for the cause of acute hepatitis cases. The Lancet 2022; 399:1765.【2022年5月7日公開】 そのうちの一つが、『新型コロナウイルスへの感染対策が進んだ結果、さまざまなウイルスにさらされなくなり、子どもの免疫力が低下した可能性』ではありますが、あくまで仮説のひとつでしかありません。 新型コロナ感染時にスパイクタンパク質の一部が腸管内に残り、その後アデノウイルス感染で強い炎症反応を引き起こして肝炎の原因になっているのではないかという『仮説』もLancetの姉妹誌に提示されています。 ▷Brodin P, Arditi M. Severe acute hepatitis in children: investigate SARS-CoV-2 superantigens. The Lancet Gastroenterology & Hepatology.【2022年5月13日公開】 https://www.thelancet.com/journals/langas/article/PIIS2468-1253(22)00166-2/fulltext こういった、情報がまだ確定していない、十分わかっていない場合は、さまざまな考え方が提唱されます。 どれかがあっているかもしれませんし、どれも間違っているかもしれません。 腰を据えて追加の情報を待ちながら、方向性を少しずつ調整しながら確認していくことも大事だろうと思います。
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マスク「人と距離とれる屋外・保育所内の園児は不要」…専門家が見解案きょう提示
読売新聞
堀向 健太東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医・医学博士
『未就学児が長期に着用すると、互いの表情が分かりにくく、発育に悪影響があるとの指摘』とあります。たしかに、最近のJAMA Pediatricsの報告ではマスクにより顔の表情の認識率が多少さがるとはされています。 しかし、思ったほど大きくはないことも示されています。 ▷JAMA pediatrics 2022; 176:96-8. 言語発達に関しては影響はないのではないかという報告もあります。 ▷Psychologists: Masks do not impede preschoolers’ language development https://news.miami.edu/stories/2021/09/psychologists-masks-do-not-impede-preschoolers-language-development.html マスクに関して、公衆衛生としての認識が広く広がったことは望ましいことといえますし、実際にユニバーサルマスクの効果はあることがわかっています。 ▷Andrejko KL, et al. Morbidity and Mortality Weekly Report 2022; 71:212. 一方で、『マスクが不要なシチュエーション』の理解は、より複雑になります。複雑になればなるほど、多くのひとの常識になるまでに時間がかかることも承知しておく必要性があります。 マスクに関しての知見も積み上がってきており、『マスクは不要』『マスクは必要』という一行でつたわる知識ではなく、理論的な考え方から『マスクが不要なシチュエーションはどのような状況か』の話題を少しずつ積み上げていきたいですね。
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