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【ドミニク・チェン】どうして日本人は「制服的」にスーツを着てしまうのか?
ドミニク チェン早稲田大学文学学術院 准教授
いままでスーツを全く着てこなかった人生でしたが、今回の取材を機にUNBUILTのセットアップを頂戴してから、いろいろなシーンで自然と着るようになりました。あまり考えずに、気楽に着られるのがとても気に入りました!
もちろん、記事で話してるように、「とりあえずスーツ」になってしまってしまわないようにしたいなとも思います。特に大学だと、「スーツにしておけば間違いない」と保守的な志向が働いてしまいがちなので。
UNBUILTさんが素敵なのは、「着崩せる」=アンビルトできること。アンダーやシューズなどの組み合わせで、カジュアル〜フォーマルのゲージをシーンごとで自律的に調整することを楽しんでいきたいなと思います。
Vol.2 「この感じ」の環世界
ドミニク チェン早稲田大学文学学術院 准教授
最近、引っ越しに伴って、再び頭をドアに激突したので、娘との日本語モードが復活しました(笑)日本に住んでいて日本語が話せるってなんて便利で楽なんだろう!と感激する日々を過ごしていますw
そんな娘の「未来を思い出すために」連載第二回が公開されました。今回は娘を見ながら思い出した自分の言語的来歴について書いています。
幼少のみぎりに日本語とフランス語という言語を同時に獲得することでサイボーグとしての感覚が養われたということを自己分析していますが、ここから言葉を読み書きするという身体的なtechniqueと情報を外部化する機械的なtechnologyの相互依存関係を解き明かしていきます。
毎日、新しい知恵を獲得したことを披露してくれる娘と話しながらこの原稿を書いていますが、そのおかげで自分のやっていることが理解できてきたように思います。子供を夫婦の鎹(かすがい)と言いますが、子供は親にとってのレ・リギオ(再接続)のキッカケでもあってくれるのだなぁと思い至りました。ありがたや!
Vol.1 「はじめ」と「おわり」の時
ドミニク チェン早稲田大学文学学術院 准教授
遅れてしまいましたが、Newspicksでも告知をしてみます。
新潮社の「Webでも考える人」での新しい連載『未来を思い出すために』が始まりました。色々な意味で、これまでにない書き方と内容になりました。自分の人生を総括してみたら、期せずして家族の問題に立ち返り、いかに現代の情報社会が死生観について語り合う概念を欠いているかということ、そして自分自身も、娘が生まれた時に感じた自分の死の予祝、彼女の成長を見守るなかで感じる喜びと悲しさといった不思議な感情について、うまく語れる言葉を持っていないことに気が付きました。
だから、主観的な体験からはじめて、「個人」や「過去から未来」といった固定的な空間や線形の時間といった認知的な限界を超えるための言語⇆インタフェースのかたちを探していこうという想いを込めて、「未来を思い出すために」というタイトルにしました。ひとまずは「共話」と「継承」というキーワードという手がかり向けて書いていきます。
これはまた、大きな感銘を受けたテッド・チャンの『Story of Your Life』(あなたの人生の物語)を読むことで生まれた新たな謎でもあります。昨年リンツのアルス・エレクトロニカで参加したFuture Innovators Summitでチームメイトたちと人類の未来について議論した時に、「人間の感情は成熟できるのだろうか」という問いが盛り上がったことも、テクノロジーを人間の実存のレベルで捉える機運の高まりを感じさせられました。
連載のきっかけを頂いた新潮社の足立さんとは安田登さんの能のお稽古で一緒に『海人』を謡った仲間で、尊敬する安田さんや森田真生さんの本を手がけられた方です。松岡正剛さんとの『謎床』を面白く読んでくださって、「ドミニク自身のここ10年のうねりを書いてください!」と言って頂いたので一念発起して書いてみたところ、10年どころか自分の生い立ちから娘の未来までを含む範囲になってしまいました(笑)。
未来の娘に宛てた個人的な手紙のような文章ですが、さまざまな背景の人に読んで頂き、感想を教えて欲しいと願っています。よろしければぜひご笑覧ください!
【ドミニク・チェン】今の「AI脅威論」の議論に、決定的に足りないこと
ドミニク チェン早稲田大学文学学術院 准教授
前編に続き、テクノロジーと人間の「自然な関係」について、オルタナティブを創出する可能性についてお話しました。
シリアスな内容の記事なのに終始私が笑っているのは(笑)、いま手がけているプロジェクト―執筆プロセスを記録・再生するソフトウェアTypeTrace、糠床を自律ロボット化するプロジェクト、学生たちと進めているポジティブ・コンピューティングのアイデア―を紹介しながらお話していたからです。字数が足りなく残念ながら割愛になりましたが、そうした具体的なモノづくりについても積極的に発信していきたいと思います。
前編後編を通して話している日本的ウェルビーイングとテクノロジーのプロジェクトはこちらで概要が載っています:
JST/RISTEX「人と情報のエコシステム」領域・採択PJ「日本的Wellbeingを促進する情報技術のためのガイドラインの策定と普及 」http://ristex.jst.go.jp/hite/community/project000081.html
3月に行ったシンポジウムのレポートはこちらに上がっています:
http://www.a-m-u.jp/report/201703_wellbeing1.html/
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