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“売上げトップ”は大学院生 球場の「ビール売り子」 人気の理由は“常連”つくる気配りと笑顔【福岡発】(FNNプライムオンライン)
荒川 和久「結婚滅亡」著者 独身研究家
「何を買うか」ではなく「誰から買うか」というのがこれからの消費、ひいてはブランディングのキモになります。そして同時に、こうした「あそこに行けばこの人がいる」というものがこれからの「接続するコミュニティ」という新しい人と人とのつながりの接点となります。
今後単身化が進み、特に高齢者は人との会話の機会が減ります。しかし、だかにといって定年後に友達を作れと言ったって無理です。そういう場合でも、こういう売り子さんとの刹那の会話でも接続点があると感じられることで人は安心できます。たとえばいつも行くコンビニの店員となじみになって一言程度の会話を交わすだけでも孤立感は多少解消される。
孤独に苦しむ高齢者ほど人との会話が足りない。だからわけもなくコールセンターにクレームの電話をしてしまったりするのでしょう。同じ会話するならクレームより感謝のみ言葉を交わす相手を見つけてほしいものです。
「東京都北区赤羽」清野とおる&パリッコが語るいい居酒屋の見分け方と新しい夫婦の形(ENCOUNT)
荒川 和久「結婚滅亡」著者 独身研究家
婚姻数の減少が叫ばれている昨今、いわゆる結婚して子と暮らすかつての標準世帯は25%に減少し、単身世帯がほぼ4割になりました。結婚や家族というと同居共生が当たり前だという考えもありますが、清野さんと壇蜜さんの夫婦のように完全別居婚という形態も、互いの信頼と合意の下快適ならばそれでいいと思います。勿論、子ができた時にどう変わるかはその時の判断になるでしょう。
かつてアメリカの社会学者タルコット・パーソンが家族の定義を「必ずしも共住を前提としない」としていましたが、今後はさらに共住関係だけではなく血縁関係をも超えたつながりの家族というカタチもでてくるでしょう。さしずめ「家族とは、構成するメンバーの経済的生活の成立と精神的安定を機能とする契約に基づいた集団であり、必ずしも血縁や共住を前提としない」という新しい家族の概念が、今後世帯構造の変化いかんで生まれてくるかもしれません。
就活情報サイト「底辺の職業ランキング」に批判殺到 12の職を羅列...運営会社は削除し「事実関係を確認する」
荒川 和久「結婚滅亡」著者 独身研究家
ここにあげられている職業は、感謝こそすれ底辺だと見下すべきものなどひとつもない。誰のおかげで物が作られ、保管仕分けされ、運ばれ、販売されているか、誰がゴミを処理してくれているのか、誰のおかげで好きな時に外食を楽しめるのか、そういうことを考えただけでもわかることだろう。
普段普通にこういった職業を無意識に差別しているから何の違和感も感じず作れるのでしょうね。結婚に苦労する職業だから底辺だという言い草も、まるで独身は底辺であるという思想の表れです。誰でもできる仕事などという決めつけも最悪で、だったら介護や保育の仕事をやってみてから言ってほしいものです。
コロナ禍でフードデリバリーしてくれる人の服装を非難していた上級国民もいましたが、どんなに金持っていようが、普段偉そうな事言ってようが、そういう人間こそが底辺なんだと思います。
日本にまん延しているのは「格差」ではなく「格差感」
荒川 和久「結婚滅亡」著者 独身研究家
人が希望を口にする時、その人は現状に大いなる不満を持ち、下手すれば絶望の一歩手前にある。希望にあふれている人間は希望などと言わない。格差も同様で、人が格差を言うという事は、格差が開いていることより自分の現状が不満足であることの原因を格差に求めようとしている。格差の有無が問題なのではなく、多くの人が現状に不満であるという事自体が問題なのだ。
少子化や非婚化の悪循環もまたそうした現状への不満を持つ人の別の表象。結婚したところで相手の家事育児義務違反という不満が「なんで私ばかり」という格差感を生むのでしょう。
格差感の正体がそうした個人の不満の表れなのだとしたら、その不満を鎮めるためにいい思いをしている者の足を引っ張り、自分以下に貶めることで満足を得ようとしてしまいます。それこそが皆揃って貧乏という現実を発生させるのではないでしょうか。
音楽聞くのはサビだけ? 若者のコスパ志向は「悪者」なのか(毎日新聞)
荒川 和久「結婚滅亡」著者 独身研究家
若い世代がそういうコスパやタイパを求めるようになったのではなく、別に昔は昔で対費用効果というものを考えていた。技術が発達して一瞬で切り替えられる環境があるのだからそれを利用しているだけであり、単に適応しているだけに過ぎないとみた方が自然。
タイパとかいいつつ、美味しい店には行列をいとわず並んだりもするわけで、全てが時短思考、刹那思考になったものではない。同じ人間でも時と場合と対象によってコスパ型になったり無駄を楽しめたりする。人間を群としてクラスター化する従来のとらえ方ではなく、一人の人間の中多様性が内包されているという新たな視点が必要で、それがないと見誤る。
ちなみに、結婚に関してもコスパが悪いという意見も出るが、すっぱい葡萄ではないが、人間というものは大体が不満足な現状を後付けの理屈で正当化したがるものであり、それも古来から変わっていない。
「消費税減税なら年金3割カット」自民・茂木幹事長の“高齢者ドーカツ発言”に批判殺到
荒川 和久「結婚滅亡」著者 独身研究家
消費税の負担は全年代共通のように思えますが、特に実額収入が低い若者層にとっては大きな負担となります。
消費税が5%だった2008年頃の34歳以下の若者単身者の消費性向(可処分所得のうちどれくらい消費支出をするかという消費力のバロメーター)は71.4もありましたが、年々減り、2021年には55.1にまで23%以上も減少。つまりそれだけ若者が消費できなくなったということです。この間給与が増えていない部分もありますが、消費税が5%増えたことの影響も大きい。
税収云々は理解できますが、消費税においてはそうした消費がなければ税収もないわけで、政府がまず取り組むべきことは「減税したら年金減らすぞ」などという悪代官のような恫喝ではなく、まず第一に安心して消費ができるような国民の舞台を整えることではないでしょうか?
恋愛強者の男が強者たる所以とは「容姿」か?「経済力」か?「コミュ力」か?
荒川 和久「結婚滅亡」著者 独身研究家
恋愛弱者に決定的に欠けているものは容姿でも金でもコミュ力でもない。失敗体験である。人間をもっとも不幸にするのは失敗の記憶ではなく、何もしなかったことによる後悔の方であり、何も行動しない事はリスク回避ではなく最大のリスクになる。これは恋愛に限った話でもない。
それができれば苦労しないよという反論もいただくのだが、成功することは大変でも失敗することはそんなに難しくない。何も行動しない無行動の正当化理屈付けをすることと比べても簡単である。
というと今度は「たった一回の失敗でも人生終わりななることだってある。責任とれんのか」と噛みついてくる者もいる。だから、たった一回の失敗で人生を終わらせるような下手クソな失敗をしないために、自分を豊かにする失敗体験を数多くやる必要があるんだよって話。

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