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ロシア首都モスクワで複数のドローン攻撃「25機関与、爆発物搭載も」独立系メディア
関根 和弘朝日新聞 GLOBE+編集長
攻撃をしたのがウクライナ当局なのか、別の勢力が独自にやったのかはわかりませんが、少なくともロシアの首都モスクワに複数のドローンが飛来し、被害は大きくなかったとはいえ、攻撃をしかけたという事実は、ロシア人にとっては衝撃でしょう。
攻撃主体が誰であれ、ウクライナ侵攻がなければこのようなことは起きなかったわけであり、これまで一般のロシア人は戦争がウクライナという別の国で起きていたのが、自国でもリアルに波及してきたことで、心理的な動揺は相当だと思います。しかもターゲットは高級住宅街のようですし。
ロシア人にとって戦争がより「身近」になっていくことが、厭戦気分をうながすのか、それとも怒りや憎しみの感情から、より対ウクライナ戦争を支持する方向に向かうのか。それによって戦争の終結とロシア国内の政情不安に少なからず影響するでしょうから、予断を許さない情勢だと私は考えます。
ルカシェンコ大統領、重篤状態で病院搬送か プーチン大統領と会談後
関根 和弘朝日新聞 GLOBE+編集長
ウクライナ侵攻においてもロシア側に立つベラルーシの独裁者、ルカシェンコ氏に異変があれば国内外で影響が出るのは確実でしょう。
後継者は息子が3人いますが、まだ未成年の一番下の子どもを溺愛しており、息子間での権力争いなども起きるのではないか、と個人的にはみています。
そしてその独裁的手法から、国外に脱出したグループも含め、反政府、反権力集団がおり、そうした勢力の動向も気になります。一時的にしろ、権力者が不在となれば、その機に乗じて政治体制を変更させようとする動きも出るでしょうし、その場合、盟友ロシアは見逃さないでしょう。
となれば、ロシアもウクライナ侵攻を抱えながらベラルーシ政変にも対処することになり、状況は複雑化しそうです。
とはいえ、ルカシェンコ氏の「重篤状態」情報は、ソースが少なく、信憑性がどの程度かは図りかねます。事態を注視するほか今はないのではないでしょうか。
ロシアの石油収入、40%超減 米報告書、上限価格設定で
関根 和弘朝日新聞 GLOBE+編集長
ロシアに対する経済制裁のうち、ロシア産の原油及び石油製品について取引の上限価格を定め、それを超える取引については海上輸送に対するサービスの提供(船のチャーターや保険付与)を禁止する制裁です。
欧米はそれまで、ロシア産の石油について禁輸措置を発動しましたが、制裁に加わらない中国やインド、トルコなどに対しては売ることができる状態でした。
ただ、ウクライナ侵攻以降、ロシア産の石油は尹リスクがあるとみなされ、大幅にディスカウントされた価格で取引されていました。
それならばロシア産石油をもっと安く買い叩いてもらおうというのがこの上限価格の設定です。これによって安値での取引へと誘導され、ロシアとしては石油は売れるけどももうけることができない、という状態にしようというのがこの制裁のポイントです。
記事によると、1~3月の統計ですが、ロシアの石油収入が前年より40%以上減少したとのこと。上限価格を設定するという制裁の効果が現れているとみられます。
米バズフィード、赤字のニュース部門閉鎖 ハフポストに一本化へ
関根 和弘朝日新聞 GLOBE+編集長
報道をビジネスとしてマネタイズさせるのがいかに難しい時代になってきたのか、同業として痛感させられる出来事です。
私自身、ハフポスト日本版に出向していたこともあって、ネットメディア勢の勢いや強み、また課題も垣間見てきました。
出向当時、Buzzfeedもハフポスト(当時はハフィントンポスト)も勢いがあって、購読者数の減少が顕著になってきた新聞業界にいる身からしたら、「答え」があると思ったものです。
しかし、2年半の出向を終え、社内報で書いた「報告文」では、「答えはなかった」という内容でした。ネットメディアだけでなく、当時ニューヨークタイムズの復活劇を見習おうという風潮もありましたが、結局、私が感じたのはネットメディアにも海外にも「「青い鳥=答え」は存在せず、「自分の中」にしかないのではないか、ということでした。苦しくても自分たち自身で見つけるしかないというのが結論です。
ネットメディアについて言えば、Buzzfeedもハフポストも収益のほとんどが広告収入です。プログラマティック広告はPVと安い単価に左右され、予約型(タイアップ)は小所帯でそれほど数をこなせない(掲載枠の限界もあります)。
結局、小規模であればまだしも、組織がある程度の規模になると、それを支えるだけの収益を出し続けることの難しさはあると感じました。
一方で、伝統メディアにとってもマネタイズは厳しい時代には変わりはなく。こちらは相当規模を拡大しているので、縮小しようとしても急にはできず、「撤退戦」は容易ではありません。というわけで私はまだ、「答え」を見つけられず、もがく日々です。
ロシアが戦争記念日の恒例行事を全土で中止へ 安全に懸念か
関根 和弘朝日新聞 GLOBE+編集長
戦勝記念日は、戦後のロシアの理念と国民のアイデンティティーを確認する重要な行事です。それはロシア(ソ連)こそが、ナチスドイツというファシストたちからヨーロッパを解放したのだ、というものです。もちろん、その後のソ連の振る舞いを考えれば、「解放」と言えるのかは首をかしげる部分がありますが、いずれにしてもロシアや多くのロシア人たちはそう思っています。
この日に市民団体が主催してきた運動が「不滅の連隊」です。大祖国戦争(ロシアでは第2次世界大戦をこう呼びます)で犠牲になった人たちの写真を掲げて人々が行進するというものです。プーチン大統領ら政権幹部たちも参加する大きな行事でしたが、複数のロシアメディアの報道によると「安全上の理由」で中止になるとのことです。
それ以上の詳しい中止理由は不明ですが、今も続くウクライナ侵攻が影響しているのかもしれません。
一方で、この記念日に、プーチン政権は侵攻の何らかの成果を報告するのでは、との臆測が昨年に続き出ています。昨年は結局、そうした報告はありませんでした。ウクライナ現地からの報道によれば、現状では報告できるような成果はなさそうですが、プーチン氏がこの場で何を語るのか、相変わらずの身勝手な論理を繰り返すのか、中止したいと思います。

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