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【週末教養】AIが「意識」を持った話
NewsPicks編集部
森 竜太某シンクタンク・ITコンサル企業 人工知能の研究開発・データサイエンス
AIの専門家であったとしても、深層学習や強化学習などにより自発的に学習されたネットワークの内部構造やそのメカニズムにはブラックボックスな部分があり、生命が変異と淘汰の繰り返しによる自己最適化(ダーウィン的進化)によって知らぬ間に神経系に「意識」を獲得したのと同じように、AIのネットワークがますます大規模になってシステムの複雑性が増した時に、知らぬ間にそこに「意識」が生まれる可能性はゼロとは言い切れません。 古来から人は人間を特別なものと考えがちですが、人間も地球に誕生した数ある生物の一種に過ぎず、「意識」や「汎用的な知能」も神経系の情報処理システムが高度化した結果に過ぎません。 細胞から構成される有機的機械である人間の神経系によって「意識」や「汎用的な知能」が、既に実現している事実から、原理的には「意識」や「汎用的な知能」はシミュレート可能なはずであり、AIに「意識」や「汎用的な知能」が実現されるのは時間の問題だと思います。(意識は定義そのものにもまだ議論がありますが) 現時点のChatGPTでは論理的思考が問われるような数学や物理やプログラミングに関する簡単な問題を解くことができており、単に大規模言語モデルとして学習したネットワークが、「論理的思考」を行うためのシステムを自発的に学習したように思えます。 将来AIに意識が生まれる可能性についての話を一笑に付す人々は、本質を理解していないと言わざるを得ません。
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