堤 広志

先日もカンバニーのメンバーから病状を伺っていたところでした。最新作『TOTEM』では分断と混迷の現在を描き、世界の最前線を走るアーティストとしての感性に驚愕していました。 主宰した舞踏カンパニー「山海塾」は75年の旗揚げ。80年には初の世界ツアーを敢行し、82年からパリ市立劇場を創作の拠点として、世界48カ国で作品を発表してきました。このことが、日本発のアートとしての「BUTOH」を世界に広める一翼となりました。 気さくで暖かい人柄に接したことが忘れられません。ご冥福をお祈りいたします。

コロナ禍でも公演当日に劇場前まで来て、突然中止が発表されるケースも多かったです。観客には高額の交通費や宿泊代を払って駆けつけている人もいるので、たとえチケットが払い戻しになったとしても、経済負担は相当なものです。 今回はコロナの所為にはできず、主催者側が「製作体制の不行き届き」と認めているので当然の対応かと思います。 ただし、この記事が言うように、これが“通例”となっていくのだとすると、それも保険料のような形でチケット代に跳ね返っていくのでは?　熱心な観客ほど、チケット貧乏になる構図は変わらないかもしれません。

KNB北日本放送より、「能登半島地震の影響　エンターテインメントにも　富山市で開催の舞台公演」。 富山市出身の劇作家・演出家タニノクロウさんと市民によるプロジェクト『ニューマドンナ』が、2024年1/25〜28@富山市オーバード・ホール中ホールで開催。 プロジェクトは今回3作目で、毎回チケットが完売になるが、今年は1/1の能登半島地震以降、700枚近くが相次いでキャンセルになったという。しかし、2023年夏にオープンした中ホールは、地震による損害が無かったため、通常通りに開館し、公演することにしたという。

石川県七尾市・和倉温泉の老舗旅館「加賀屋」さんが休業。近隣にあるグループ旅館も営業を停止するという。復旧することを祈っている。 こちらも。涙が出る。 マネーポストWEBより、「【能登地震】老舗旅館「加賀屋」のおもてなし魂　「断水中でもトイレが流れた不思議」の裏にスタッフの尽力」。→https://www.moneypost.jp/1101117

「これまで水俣に向き合ってこなかった自分に対する〝リベンジ〟でもある」「人間が人間として生きることの大切さが、見ている人にも伝わるように演じたい」という。

津久井やまゆり園事件では、加害者の優生思想ばかりが問題視され、世間一般的に入所施設自体の問題が言及されることはない。根本的な問題は人里離れた隔離施設での虐待という実態がずっと続いていることである。 私の見る限り、この問題を取り上げることのできているメディアは毎日新聞さんだけである。エールを贈りたい。

ジャニーズ事務所は今後、性被害のあったタレントに対する補償に専念すべき。現状所属しているタレントについては、他の芸能プロダクションへ持参金をつけて移籍させるなり、自由なフリーエージェント制を認めるなりすべきだと思う。

東京都豊島区北大塚で開催された「折戸通りの小さな夏祭り」の模様をレポートした動画ニュース。コロナ明けで元気のなくなった地域の魅力を取材し、演劇にして上演する小劇場「萬劇場」での取り組みも取材。