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バイオ系スタートアップ創業初期の資金繰り ~2021年マザーズ上場 レナサイエンス社に学ぶ~
田中 健太
レナサイエンスは創業期の資金調達を公的資金とライセンス契約により調達し、事業拡大しました。
これまでバイオスタートアップの資金調達については経済産業省も課題認識しており、何度も議論が行われています。
『バイオベンチャーと投資家の対話促進研究会』 経済産業省
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/bio_venture/index.html
以下の記事でモダリスのCFOも「資金調達コミュニケーションには工夫が必要」だと話しています。
「資金調達力=開発力」の研究開発型ベンチャー
資金調達の鍵を握るのはコミュニケーション力(研究開発型ベンチャーのファイナンス戦略 #1/2)
https://logmi.jp/business/articles/324773
バイオの資金調達は日本の資金調達環境が良くなっても一筋縄では行かないのではないでしょうか。先行する企業が開発と資金調達の壁をどのように乗り越えたは大いに参考になるでしょう。
デジタル決済提供Ascend Moneyが15億米ドルを調達、タイ初のフィンテック・ユニコーンに
田中 健太
先週、タイ初のFinTechユニコーンとして話題になったAsecend Money。今後、タイのスタートアップ環境に大きく影響を与えるのではないかと注目しています。(タイでは物流のFlash Groupに続く、2社目のユニコーン)
Ascend Moneyは東南アジア6カ国で5000万人以上にデジタルウォレットサービスを提供しています。そのユーザー基盤を軸にオンラインでのレンディング、投資、送金サービスへと拡大しています。今回、タイ最大級の財閥Charoen Pokphand Group(CPグループ)やAnt Group(中国)などから資金調達し、東南アジアの金融サービスとして拡大を狙います。
尚、CPグループは伊藤忠商事と戦略的パートナーシップを締結しており、今後日本企業との連携が期待されます。
【インタビュー】Misoca創業者が農業×ロボットにかける想い「有機農業を劇的に加速させすべての人に安心・安全な食環境を」
田中 健太
2016年に弥生が買収したクラウド請求管理サービス「Misoca」の創業者、豊吉隆一郎氏はロボット×農業で新たな挑戦をしています。
なぜバックオフィスサービスから農業にシフトしたのか。
国内では農地取得が難しく、毎年台風に襲われるなど、農業は厳しい業界です。ロボットで人手不足や高齢化の解決にチャレンジする企業は多々ありますが、具体的にどのような姿を描くのか。注目です。
新会社トクイテンのサイト:https://about.tokuiten.jp/
弥生のMisoca買収プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000015865.html
「みんなにとって50点」の状況から抜け出すために。2つの決断でPMFを手繰り寄せたコミューン
田中 健太
先日19.3億円の資金調達を発表したカスタマーサクセスプラットフォームのコミューン。
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000036356.html
当事者として実感した課題からプロダクトを開発したものの、急成長できるPMFにたどり着くまでには苦戦したとのこと。
具体的にどのような問題に直面し、どう解決したのか?
PMFについては以下の記事がおすすめ
PMF(プロダクトマーケットフィット)の大切さと実例、はかり方、見つけ方: 基礎編 DCM Ventures原氏
https://note.com/kenichiro_hara/n/nde3bf0c242b1
PMFのはかり方、見つけ方: やや実践編
https://note.com/kenichiro_hara/n/nec3b6d791039
【ディープテックを追え】究極のエネルギー「核融合」に京大発ベンチャーが挑む
田中 健太
核融合のスタートアップにはビル・ゲイツ、ジェフ・ベゾス、Googleも出資しており、海外では次世代エネルギーとして注目を集めています。
参考:【直撃】ゲイツもベゾスも投資。今、核融合がアツイ(NewsPicksオリジナル記事)
https://newspicks.com/news/6002492
核融合発電の実用化は2040年と言われている上、核融合炉を開発する海外スタートアップは数百億円規模の資金調達をするなど、厳しい市場です。
京都フュージョニアリングはその市場に真っ向からチャレンジするのではなく、核融合エネルギーの実用化に必要な技術を海外スタートアップなどに提供している点が強みです。
資金調達環境の違いから、異なる戦いをすることでグローバル企業とも戦うことができています。
1年で“1000人以上のエンジェル投資家”が誕生、株式投資型クラウドファンディング「イークラウド」の今
田中 健太
ジェネシア・ベンチャーズとセレスから資金調達した株式投資型クラウドファンディングのイークラウド社。
サービスリリース1年で8社が資金調達に成功しており、1000人以上のエンジェル(個人)投資家が生まれたそうです。
先行する3社に続く後発としてサービスを開始したことから、株主(個人投資家)とスタートアップのコラボ事例などに力を入れている。
今後、セレスとの連携で暗号資産で出資する構想や調達限度額の改正(日本では1社につき1億円未満の調達)など法改正を含め、日本のスタートアップの資金調達環境の改善に期待が持てそうです。
参考:イークラウド、セレスなどから3億円調達(日経新聞)
https://newspicks.com/news/6232968
SPACE WALKERがLNGエンジンのスペースプレーン実証機を2024年にスウェーデンで打ち上げへ
田中 健太
家畜の糞尿より取り出したバイオガスから液化バイオメタン(LBM)を製造し、ロケットの燃料にするSPACE WALKERの打ち上げが決定したとのこと。
これまで技術や事業の詳細については公開していなかったものの、今回、株主総会・事業報告会の一部を公開しています。
有翼式で滑走路に帰還。将来的には地上2地点間のP2P高速輸送を掲げています。先日、宇宙飛行に成功したVirgin Galactic社が目指す未来と近いのではないでしょうか。
牛糞による液化バイオメタン製造については以下記事をご参考に
『ホリエモンも熱視線。「牛糞ロケット」は北海道・大樹町を“宇宙のまち”にするか』
https://newspicks.com/news/6221634
日立、166億円規模の第2号ファンド‐環境・ヘルスケア分野への投資拡大
田中 健太
日立製作所が環境・ヘルスケアを中心とする新ファンドを設立したとのこと。
プレスリリース:https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2021/10/1004.pdf
2019年から、ドイツのHitachi Venturesで166億円規模のファンドを運用しており、AI/IoT、データマネジメント、ヘルスケアなど11社のスタートアップに出資しています。今年7月には投資先のゲノム分析プラットフォーム「SOPHiA GENETICS」がNasdaqに上場しました。
世界のCVC実績ランキング「Global Corporate Venturing 2021」でもTop25に選出されるなど、高い評価を受けています。
https://globalcorporateventuring.com/gcv-powerlist-2021-25-stefan-gabriel/
そのほか、海外でも注目を集めている日本のCVCでは、
三菱UFJキャピタルや、ソニーイノベーションファンドなどでしょうか。
SaaSはまず、ディフェンスから - VCが事業計画をみるポイント -
田中 健太
ARR100億円を”最速”で達成できる計画、具体的なアクションまで落とし込めているかがポイント。
具体的にはPMF後からARRを3倍、3倍、2倍、2倍、2倍に成長させるT2D3に近づけられるのか。
逆に、T2D3(5年でARR72倍)を超える事業計画だと、疑問に思う。
その他参考:
アーリースタートアップの事業計画作成のコツ(第1回目)
プレイド創業メンバーが基本的な考え方から、実際の計画作成までを解説しています。
https://note.com/vogelplatz/n/n2fca3daf9ed8
【企画書全公開】資金調達に結びつくプレゼンとは--クラフトバンクが実践する情報の一般化
DCM、Delight Venturesなどから資金調達したクラフトバンク社のプレゼン資料です。
https://newspicks.com/news/6224936
シンガポールの医療スタートアップ、コロナ下で急成長
田中 健太
感染症検査受託のシルバー・ファクトリー・テクノロジーズはコロナ禍で急成長しているそうです。2020年から日本でも胃ガン検査の臨床試験を進めています。
同社は糖尿病や結核などの検査のため、呼気に含まれる揮発性有機化合物(VOC)の成分を調べるセンサーを開発しています。
日本でガン検査のスタートアップでは、
九州大学発のHIROTSUバイオサイエンスが評価額1000億円以上と、高い期待を寄せています。
コーポレートサイト:https://hbio.jp/
同社は、線虫がガン患者の尿に含まれる微量の臭い物質から検知することでステージ0、1の早期ガンでも検知できる技術を有します。
現時点では86.3%の精度であるものの、安価な検査キットで気軽に開発できることが魅力です。
参考:ニッセイ基礎研究所
『岸田新政権によるスタートアップ支援への期待』
https://newspicks.com/news/6233609
スタートアップ連携のコツ
田中 健太
大企業がスタートアップと連携する目的としては大きく2つ
①既存事業の再成長、②新規事業の立ち上げ。
①既存事業の再成長
・顧客や販売チャネルを獲得して「シェア」を買う。
・既存事業の「再成長のドライバー」となる新規テクノロジーやビジネスモデルを取り込む。
・自社事業を根本からひっくり返しえる「破壊的なイノベーション」の取り込む。
②新規事業の立ち上げ
・既存事業とシナジーがある「周辺領域への展開」と
・「飛び地となる新規領域に参入」
全社戦略からの逆引きで、スタートアップ連携に何を求めるかを明確にすることが肝
大企業×スタートアップのM&Aについては、以下もご参考に
経済産業省『大企業×スタートアップのM&Aに関する調査報告書』
(バリュエーションに対する考え方及びIRのあり方について)
M&Aの課題・阻害要因には、
バリュエーションの相違とのれんの減損リスク。さらには投資家理解のためのIRであると指摘されています。
どのような対策、開示でそれらを解決できるのか。
https://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/houkokusyo/r2houkokusho_ma_report_2.pdf
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