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自分でまき割り放題、持ち帰りも好きなだけ 伐採の廃材活用、売り手と買い手の両方得に
松沢 優希日本IBM サステナビリティ担当 シニア・マネージング・コンサルタント
以前Pickした、自分で野菜収穫し放題サービス(リンクは以下)と似たようなコンセプトのビジネスだと感じています。
「顧客の労働力化」×「サブスク」×「(できたら)廃棄物の有効利用」の組み合わせをヒントとして、考えられる新規事業が他にも色々とありそうです。
一方で、「顧客の労働力化」は、その顧客体験に新鮮さや特別さの要素がないと魅力的に思われにくいですし、「廃棄物の有効利用」で使われる廃棄物は、生産活動の状況によって量が左右されます。
よって規模化してこのサービスがどこにでもある状態をつくりだすことは困難であり、大きな会社の主要収益源にはなりにくいビジネスだと思います。
「月定額で多種類の野菜を収穫し放題!SDGsに貢献するサブスクリプションサービス「はたけビュッフェ」5月上旬に埼玉県さいたま市と愛知県岡崎市でオープン | 株式会社ノーティストのプレスリリース」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000139123.html
農産分野に年40兆円の投資を 世銀、気候変動対策を発表
松沢 優希日本IBM サステナビリティ担当 シニア・マネージング・コンサルタント
農産物全般にわたる戦略で、畜産、森林、土壌など、様々な分野が関連しています。動物系/植物系と捉えると、一見、畜産は分けて考えてもよいのではと思う方もいらっしゃると思います。しかし、畜産と農業・林業等は、土地の利用、水資源の管理、飼料の生産など多くの点でリンクしています。持続可能な食料システムを構築する上で、これらの要素を統合的に考えることが重要です。
記事に示される戦略は主に気候変動対策として公表されていますが、実際は気候変動・生物多様性喪失・生産能力低下など複数の問題が密接に絡んでいます。気候変動対策をすることでその他の課題が改善する場合もありますが、それぞれの影響を注意深く意識した対策が必要だと思います。
森林保全、市場主導型解決策にほぼ効果なし 報告書
松沢 優希日本IBM サステナビリティ担当 シニア・マネージング・コンサルタント
論文では、多くのプロジェクトを分析したうえで、現行のプロジェクト設計や実施方法では、特に当事者の地域住民の生活や社会経済にとっては、効果がなかったり逆効果な面があることが指摘されています。
環境問題への対応はもともと経済合理性を見出しにくく、人為的に経済インセンティブを付与して動かす方法は、どんなに綿密にシミュレーションしても、歪みが生じたり不適切な運用がされやすい面があるのだと思います。そして多くの国際的な利害関係者が絡む大がかりなプロジェクトとなっているために、うまくいかなかった時も過ちを認めにくく軌道修正しにくい、という部分もあると推察します。
国連のハイレベル・フォーラムで、この発表を受けて現行・計画中のプロジェクトをやめようという動きにはならないと思いますが、環境・経済・人間(資源伐採側/資源消費側)すべてにプラスに働くことは現状非常に困難であることを今一度認識したうえで、改めて国際協調的に全方位が良くなる仕組みを目指すことやこの分野の技術進歩を促すことが重要であると確認することになるのではないかと思います。
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