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【読書】外国人の心に響く、「日本の魅力」はこれだ
NewsPicks編集部
山崎 貴生建築家
個人的に浮世絵の話は面白いと感じました。 当時のヨーロッパの絵画は、富裕層に向けて売られていた。そのため、基本的に一度描いたものを簡単に複製することは出来なかったようです。 一方で日本での浮世絵は、庶民向けに売るようなビジネスモデルとしてあったため、不特定多数の人間に大量に売ることを目的とされていた。つまり何枚でも複製できるような仕組みが作られていたのです。 このように、歴史・文化の違いによりビジネスモデルに差異が生まれることは面白いと感じました。 さて、本当の意味で日本の魅力とは何なのか、これは非常に難しい問題です。 分野によって異なるとは思いますが、一つ考えられるのは「言葉」や「言葉の持つ意味」に興味を示す方が多いように感じます。 日本語は世界的に見ても、学ぶことが難しいとされている言語であり、日本人ですら理解出来ていないような言葉が数多く存在します。 例えば、「禅」という言葉が存在しますが、どういう意味かわかる人はいるでしょうか? 言語化すればその言葉の持つ意味をたちまち陳腐化させてしまう恐れがあるほど複雑な意味を持つ言葉です。 そのため、英訳する事も難しい言葉なので、海外の方からはよくどういう意味ですかと問われます。 このように、ある種感覚的であり、神秘的で複雑な意味を持つ言葉が多様に存在する事は、日本が長い歴史の中で培ってきた一つの財産と言えるでしょう。 外国人の心に響く何かがあるのではないか、そう感じます。
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