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【10分読書】適度な中断が、「勉強の質」を高める
【読書】外国人の心に響く、「日本の魅力」はこれだ
山崎 貴生建築家
個人的に浮世絵の話は面白いと感じました。
当時のヨーロッパの絵画は、富裕層に向けて売られていた。そのため、基本的に一度描いたものを簡単に複製することは出来なかったようです。
一方で日本での浮世絵は、庶民向けに売るようなビジネスモデルとしてあったため、不特定多数の人間に大量に売ることを目的とされていた。つまり何枚でも複製できるような仕組みが作られていたのです。
このように、歴史・文化の違いによりビジネスモデルに差異が生まれることは面白いと感じました。
さて、本当の意味で日本の魅力とは何なのか、これは非常に難しい問題です。
分野によって異なるとは思いますが、一つ考えられるのは「言葉」や「言葉の持つ意味」に興味を示す方が多いように感じます。
日本語は世界的に見ても、学ぶことが難しいとされている言語であり、日本人ですら理解出来ていないような言葉が数多く存在します。
例えば、「禅」という言葉が存在しますが、どういう意味かわかる人はいるでしょうか?
言語化すればその言葉の持つ意味をたちまち陳腐化させてしまう恐れがあるほど複雑な意味を持つ言葉です。
そのため、英訳する事も難しい言葉なので、海外の方からはよくどういう意味ですかと問われます。
このように、ある種感覚的であり、神秘的で複雑な意味を持つ言葉が多様に存在する事は、日本が長い歴史の中で培ってきた一つの財産と言えるでしょう。
外国人の心に響く何かがあるのではないか、そう感じます。
【19世紀パリの景色】都市は「消費できる人」の所有物となった
山崎 貴生建築家
「歩くこと」がどういうことか本質的なことに迫ることで様々なことが見えてくると思いました。
例えば主体的に歩かせることで、自分で散策をしている感覚になり、ワクワク感が出てくる。また、逆に歩きを誘発させることで無理無く移動させ、歩行者のストレスを軽減させたり、など。
視覚的な変化に富むことでも、見る、見られるという意識が生まれ、その場所を生き生きとした空間に転換することも可能であると思います。
つまるところ「歩くこと」に着眼して都市を設計することがとても重要なのですが、その際、「速さ」についても考えることが重要になると思います。
車の速さ、電車の速さ、自転車の速さ、走る人の速さなど、歩き以外の速さも多岐に渡ります。
速さの異なる状態で観察する都市の様相は様々で、今まで気づかなかった都市の細部や全体像を浮き彫りにさせるのです。
そのような視点からも論じることが出来れば、歩行者と消費者の関係を再考することが出来るのではないでしょうか。
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