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日本発祥 携帯電話の“絵文字” NY近代美術館に
NHKニュース
栗田 穣崇ドワンゴ 執行役員 企画開発本部長
絵文字は、当時の貧弱な携帯電話の表現能力(液晶画面が小さく、モノクロで画像も表示できなかった)とメールの文字数の少なさ(最大全角250文字)を補うためのアイデアから生まれました。 具体的には、天気予報やスポーツニュースや占いといったテキストコンテンツを携帯電話の画面上で表示するにあたって、絵文字を使うことでユーザーに見やすく分かりやすいコンテンツを提供すること、絵文字でメール(メッセージ)に感情を付与することで短い文字数でもより円滑なコミュニケーションを実現すること、を目的として開発されたわけです。 私としては絵文字はあくまで文字の一部であって、絵ではいけないと思っています。絵を抽象化・記号化して、できる限り多くの人に汎用的に使ってもらえるものでないと長く残らないと考えるからです。絵には人それぞれの好みが存在しますが、文字に好き嫌いは存在しません。 象形文字から漢字が生まれたように、絵文字はデジタルコミュニケーションにおいて生まれた新しい表意文字ですので、できる限りデザインはシンプルで装飾性のないもの、できる限り色に依存しないものがふさわしいと思っています。 絵文字がUnicodeに採用され、iPhoneの普及とともに世界中の人に使われるようになったのはうれしいことで喜ばしいことですが、本来私が考えていた絵文字の形からはずいぶんと遠いところに行ってしまったというのが本音です。今の絵文字は文字ではなく、絵だと思います。 世界中で絵文字が流行った理由として、表音文字のアルファベット言語圏の人々にとって、表意文字というのが新鮮だった、というのは大きいでしょう。一文字で相手に意味が伝えられる、という体験がとてもおもしろかったんだと思います。 それでもこの先、モバイルのデジタルデバイスを使って、短文でコミュニケーションを行うにあたって、文字を打つよりも入力が容易で、端的に分かりやすく表現することが可能な絵文字は形を変えながらも必要とされていくでしょう。 なにはともあれ、これも絵文字が日本をはじめ世界中の人々に愛され、使っていただけたおかげだと感謝しています。ありがとうございました。
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【全文】任天堂とディー・エヌ・エー、 業務・資本提携に関する共同記者発表会
ログミー
栗田 穣崇ドワンゴ 執行役員 企画開発本部長
任天堂のディー・エヌ・エーの記者発表内容を読み込めば、彼らが現状を正しく分析して、あるべき方向に向かおうとしていることが分かる。それを協業という体制でやりきれるかどうかという課題はあるものの、言ってることは真っ当で正しい。任天堂が終わったなんて言っている人は何も分かっていない。発表資料では一切言及されていないが、任天堂が目指しているのはAppleやGoogleに縛られない自らのゲームプラットフォームの構築であって、単純にスマホアプリゲームを作ることではない。ここで言うプラットフォームとは流通と金融決済の機能を持つものである。単にスマホアプリゲームを作りたいのならば協業先にDeNAを選ぶことはない。発表資料に「DeNAの強みは世界トップレベルのWebサービスの構築・運営ノウハウ」とあるように「スマホアプリ開発能力」ではない。彼らがやろうとしていることは、「複数のデバイスを統合する、新しい(Web)メンバーサービス」なのである。コードNXばかり話題先行するがこちらの方が本丸。なぜならばこのプラットフォームがあってのコードNXだからである。バンナムがDeNAとJVを作ったときは、バンナムのIPの強みとDeNAのブラウザゲームの構築・運営ノウハウの強みを合わせればうまくいくのでは、という話で、今回の任天堂とDeNAの話とは全然レイヤーが違う。ゲームプラットフォームはこれまでハードに最適化されたコンテンツとプラットフォームでそれぞれ成り立っていたため、マルチデバイス対応した大きなプラットフォームは存在していないが、クラウドゲームも可能な世の中、そろそろ出てきてもおかしくないし、今回の任天堂はそこを狙っているはずだ。
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私は究極の「部下ったらし」(最終回)
NewsPicks編集部
栗田 穣崇ドワンゴ 執行役員 企画開発本部長
榎さんや夏野さんは部下を「彼(彼女)がこの件のエキスパートです。任せて大丈夫です」と社内や外部に紹介してくれました。プレッシャーを感じるとともに榎さんや夏野さんにそう言ってもらえたことが誇らしくてみなががんばりましたし、もしうまくいかなくても決して梯子は外されないという安心感がありました。自らも「部下ったらし」になるべく精進の日々ですが、「任されても困る」「明確に仕事を指示して欲しい」というタイプが世の中には意外にも多いことに管理職になって気がつきました。そういうタイプの人にも任されて仕事をする喜びを知ってもらいたいと思っていますが、プロジェクトを成功させるためには「人の出会い」という運が何よりも重要です。榎さん自身が運だとおっしゃるように過去に成功したからといってその成功例が次回あてになるわけではありません。成功理由は単なる後づけで成功に学ぶことはなく、学べるのは失敗からだけです。ただ運を引き寄せるためにも、何度失敗しても打席に立ち続ける努力が必要だと思っています。榎さん、貴重な経験をさせていただきありがとうございました。この場を借りて心よりお礼を申し上げます。そして長い間本当にお疲れさまでした。
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NORMAL