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2024年2月13日 公開

【乱闘】第一生命vsエムスリー、「同意なき買収」の狙い

2月8日、第一生命は福利厚生代行のベネフィット・ワン株へのTOB(株式公開買い付け)を始めた。なぜ、あの保守的な第一生命が「同意なき買収」を実施したのか。CFOにインタビューすると、深い狙いが見えてきました。(取材:大酒丈典/デザイン:岩城ユリエ/撮影:小田切瑞穂、栗原美穂/制作補:佐藤烈/ディレクター:柳橋泉紀/プロデューサー:小西健太郎)
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OpenWork上ではエムスリーが3.67、第一生命HDが3.10と、組織状態はエムスリーに軍配があがります。個人的にはPMIのことを考えると、このあたりの組織状態の差は気になるところですね。ベネフィット・ワンは総合評価3.25ですが、20代の成長環境は4.2。第一生命HDの20代成長環境は2.7しかありませんので、カルチャーギャップが足を引っ張らないことにつながらないことを願います。
前にもコメントしましたが、本件は日本の資本市場のオープン化に非常に象徴的な案件になると思うので、よい注目の記事でした。同じく後出しジャンケンとしては島忠を巡るDCMとニトリの件を例に上げましたが、記事にもあるニデックによる同意なき買収もありましたね。ただ、ニトリにしてもニデックにしてもアグレッシブな企業のイメージがあるので、保守的伝統的な生保会社が動いたというのは少し意味合いが違いそうです
また、これを機に「敵対的買収」という言葉が使われなくなることを祈ります
さて、第一生命側の直撃取材は素晴らしいですが、本件について直接的に触れなければよいよ、とでも事前に言われたような、あまり核心には触れられない内容でしたね
個人的には第一生命側からすると、ベネワンさんの中でも福利厚生代行事業よりは健康診断まわりの事業のほうが直接的なシナジーがあり、住友生命がバイタリティでブランディングして先行しているのを苦々しく見ていたのでは?と思っています
健診データをベースとして、健康活動をすればポイントが付きます的な保険は、もともと多くの企業から関心は集まりながら儲けにくい予防分野の中では保険料という原資を使える数少ないマネタイズができそうな分野
一方でベネワン側は近年、福利厚生で従業員とつながりがあるんだから、そこに物を売ったり楽天みたいにエコシステムが作れるはず、みたいな戦略を押し出していましたが、客観的にみると従業員からみて関与度が少ない福利厚生にそこまでもとめないだろうな、と無理筋な気がしてましたので、親会社のパソナからみてもそう見えていたのでは?と想像しています
M&A戦略の世界では「private synergy」=他社より高い買収額を提示できるには自社にしかないシナジーがないといけない、というコンセプトがあります。データという言葉が飛び交っていましたが、本当にどうシナジーが生まれるのか今ひとつ見えないというのが正直なところです。IRRだったら、単なる投資で、これだけのプレミアムは正当化できないでしょう。

ちなみに、健康診断データが病院によって違うというのは驚きです。また担当省庁が違うと言われてしまうかもしれませんが、TOBのお墨付きよりも、そちらの統一の方をやってほしいと思いました。
共同代表の森にインタビューをしていただきました。

エムスリーさんも第一生命さんも、国内・海外ともに多数のM&Aを行い、成長のドライバーにしてきている、いわゆる「M&A巧者」です。また、第一生命さんは自らが大手機関投資家でもあります。そういった経験豊富なプレイヤーがプレーンなものとは異なる、チャレンジングなディールに挑戦するという、マーケット全体のレベルが上がっている証左といえるような事象だと思います。
タイムリーな話題。
エムスリーが内々に変更提案も出したということだが、もしそれが第一生命を上回っていればパブリックにして戦うこともできたので、第一生命の方が既存株主にとっては良い提案だったか、エムスリーとしては今後も見据えてそれをパブリックにしなかったということ。
その意味で、例えばベネフィットワンの持ち分を一部エムスリーに売却しながら、第一生命とエムスリーで業務提携などがあったりしうるだろうか?(単なる根拠がない妄想)
第一生命としては、上場維持を望んでいたかもしれなベネフィットワンを、少なくともエムスリーの当初提案よりは相当に高く買収する中で、ちゃんとグリッピングしながらPMIやシナジーを出せていけるか。

こういった資本市場のダイナミズム・アニマルスピリッツが発揮される案件が増えることは、とてもポジティブだと思う。より高く値付けできるということは、めちゃくちゃ単純化すれば、より価値を出せる可能性があるということ。
本論からはズレますが、健診データは病院によって適切な数値も単位も違うなんて知らなかったです。「同意なき買収」についてもポイントが分かり、
驚きと発見に溢れた動画でした。ディールジャンピング、ベアハグという言葉も新鮮でした。
ある程度の規模のM&Aならば、ほぼ全ての案件においてシナジーを加味して企業価値が算出されると思う。ただ本当にシナジーを生み出せた案件がはたしてどれくらいあるか、、、1+1=2だったり、対象会社が単に自力で成長しただけ、というのが大半だったり。。
本件に限らずデータ連携をシナジーに置くM&A案件も多いが、個人情報の同意管理の観点など含め、そもそも連携するのさえ難しかったりもする。

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