ライブコメントを表示

ライブコメント
コメントを非表示
VIDEO
2023年11月1日 公開

【一攫千金】現代の「ゴールド・ラッシュ」がエグかった

現代の「白い金」、リチウム争奪戦に衝撃的な異変が。今年8月、アメリカ・ネバダ州にある鉱床のリチウム埋蔵量が世界最大規模であることが明らかになった。これが意味するものは…。NYの森川記者が急遽ネバダの荒野に飛び、白い金に群がる人々を取材。リチウム・ラッシュの現場の沸騰ぶりから脱中国が絡む「鉱物地政学」の最新事情までを解説する。(取材・撮影:森川潤/デザイン:國弘朋佳/編集・音効:栗原良介/制作補:柳橋泉紀、佐藤烈/プロデューサー:小西健太郎)
出演者:
コメントする
Pick に失敗しました
人気 Picker
8月末、「世界で最も大きなリチウム貯蔵層が見つかった」というニュースが界隈を駆け巡りました。

もちろん一つの論文にすぎないのですが、ちょうど鉱物の取材を始めていたタイミングだったので、マジかよと衝撃を受け、実際現地のリサーチを進めたのですが、実は、その周辺を見ると「一攫千金を狙う有象無象」がすごい。

もうネバダには70を超えるプロジェクトがあると言われ、「ネバダ+リチウム」で英語検索を掛けると、投資家集めの意味不明なプロジェクトが山ほど引っかかります。「Lithium Nevada」に「Nevada Lithium」と名前を逆さにしただけの企業が別々にあったり、正直、事前知識とリテラシーがなければ、どれがまともなプロジェクトなのか分からないほどです。

つい最近、日本で、元有名企業の社員が「コンゴ鉱山」の投資詐欺で捕まったというニュースがありましたが、鉱物の周りで、そういう怪しい人たちが存在するのは少し理解できてしまうほどでした。。

そんな話しを引き合いに出すのは失礼かもですが、今回は、そのなかでも10年以上の月日を費やして、なんと各国から取材が殺到する「アメリカで唯一、リチウム鉱山の認可を取った企業」という、着実にプロジェクトを進めている唯一(?)の企業に取材を敢行することができました。

面白かったのは、彼らは自分たちは「鉱山会社」ではなく「化学会社」だと強調していること。その理由を含め、ぜひ、ご覧いただければ幸いです!

あ、ちなみにテスラとパナソニックのギガファクトリーがあるのも、このリノのすぐ東側で、元テスラCTOが創業した評価額7000億円の鉱物リサイクル企業「レッドウッドマテリアルズ」もすぐ南側にあり、その他スタートアップ含め、この地域で「リチウム同盟」が組まれるうねりも起き始めています。
動画とMatsunagaさんのコメントに重ねる形で、リチウムの生産形式、アメリカでの状況、日本企業の関わりについて。

生産形式として、鉱山と塩湖がある。動画でも豊田通商の話が出ていたが、豊田通商が2012年で取得した権益はアルゼンチンの塩湖。下記を見ると、そこから調達したものを用いて水酸化リチウム(動画に出ている炭酸リチウムを水酸化カルシウムと反応させたもの)を年間1万トン生産を関連会社でしている模様。
https://www.toyotsu-lithium.com/

アメリカでも、塩湖由来の生産の探索はされていて、これも同じくネバダ。ただ地図で見るとレノから遠いところのシルバーピークという地域。JOGMECが2010年にAmerican Lithium Mineralsと共同探索契約を締結している。社名が動画の企業とかなり被るが、HP見ると違う会社にみえ、あとはHPの作りが極めて微妙でうまくいっている雰囲気はない…
https://www.jogmec.go.jp/news/release/release0266.html

2010年前後に、スマホ・PCでの普及に加え、第一次のEV期待の盛り上がりがあった。ただ、その頃のキーはコバルトだった。なぜかというと、コバルト系やNCA(ニッケル・コバルト・アルミ)、NMC(ニッケル・マンガン・コバルト)というコバルトを含む種類のリチウムイオン電池が多かった。需要が急騰し、そしてコバルトはコンゴが世界生産の大部分を占め、紛争鉱物といった課題もあった。
一方でリチウムは、資源量としては多い。そしてEV期待はあっても実現には至っていないし、電池形式としても上記の状況。加えて、米中貿易摩擦など地政学リスクは顕在化していなかった。だから資源権益確保での優先順位が低かった。
なので、むしろ当時確保した豊田通商の先見の明がすごかったとも思う。

塩湖の印象が強かったので、鉱脈から掘り出すのと比べて、コスパなどがどうなっていくのかが気になる。あとは精製の環境負荷が高いのが中国依存の理由でもあり、精製技術がどうなっていくかも注目。
電池に限らず、再エネの不都合な真実は、中国依存が極めて高い点。

中国の再エネ支配力、OPECの比ではない
https://newspicks.com/news/8009154
カルデラの底にリチウムがあるとすれば、日本にも色々なカルデラがあります。その下にリチウムが眠っているかもしれませんね。夢があります。
ここはアメリカのEVに必須な素材を供給する場所となりうる一方で、ネイティブインディアンの聖地ということでかなり大きな問題になっているところです。地球環境と地域環境をどのように両立させるかという難しい問題ですが、互いに一番多くの人が納得する結論を出そうとする思いを持って、丁寧な説明と議論積み重ねる以外に解決策はなく、今後の推移が注目されます。
一攫千金の投機的なイメージをもって動画を見始めましたが、リチウム・アメリカズの代表の方の脱酸素にむけた事業的意義や長期的なビジョン、そして志に圧倒されました。採掘から精錬まで一貫して現場でおこなってしまうことのメリットやたった15名であの施設を動かしているとは驚きです。
リノは前に行った経験から、ゴールドラッシュ、タホ湖、カジノ、ネイティブアメリカンの印象が強かったのですが、今、とてつもない変化の渦の中にいることがよくわかりました。この変化についても、地元への影響とのバランスを取りながら進んでいくといいなと思います。
リチウム生産の最先端のどこか熱気を帯びている映像,面白かったです.

リチウムに限らず,すべての資源において当たり前のことではあるのですが,最先端の技術を後ろに辿っていくと広大な砂漠や自然に突き当たるのはなんだか不思議ですね.

家にいながらこうやって実際に時代が進んでいる現地の映像が観られるのがとても嬉しいです.
面白い。やっぱり現場の空気とか雰囲気って重要だなあと。リノはテスラのギガファクトリーがあったりしますが、一方で、寂れたネバダの街でもあり、そんな街中にリチウム鉱石採掘&精製の会社があるのも面白い。

オリジナル番組ラインナップ

音声番組ラインナップ