障害があると〇〇が減る!?

2023年8月1日
全体に公開

 視覚に障害がある私が、今まで一番多く投げかけられた質問。

「障害があることで一番大変なことは何ですか?」

 「外を歩くこと。」「小さい文字を読むこと。」「人の顔が見えないので、誰が誰だかわからないこと。」などが、頭をよぎりますが、最も大変だと感じていることは、

「選択肢が少ないこと」

 まず、視覚障害が理由で、物理的にできないことがあります。例えば、矯正視力が0.06なので運転免許が取得できません。私は、先天性の視覚障害だったこともあり、物心がつくころには「仕方がないな」と諦めがついていました。

一方、周りの理解や少しのサポートがあればできることであるのに、できないと思われることがあります。例えば、視覚に障害があると一見できないように思われがちなパソコンの操作。私は画面を自分の見えやすい表示(背景は黒、文字は黄色)に設定したり、ディスプレイをアームで固定して目の近くまで動かせるようにしたりすることで、操作がスムーズにできるようになります。会議の記録をその場で文字に起こせるくらい実用的なタイピングの速度もあります。視覚に障害がない人と同じ方法では難しくても、環境面の工夫をしたり、周囲の理解が得られたりすると、パソコンを扱えます。(これは、私の見え方の場合です)

 視覚障害者は、パソコンやスマホを扱えないだろうというイメージから電子機器による処理ができないと認識されてしまうことがあります。もちろん、全ての視覚障害者が電子機器を扱えるとわけではありません。障害がなくても、パソコンやスマホの操作が苦手な方がいるのと同様です。

 そして、最も障害が理由で一番悩んできたことが

『就職先の選択肢が少ないこと』

 障害当事者の方からも、そういった悩みが私の元に多く寄せられます。

 障害者の就労の機会を確保し、職業選択肢を増やす機会へと繋がりうる取り組みが「障害者雇用」です。働くことで、衣食住が安定したり、大切な人や家族を支えたり、余暇の充実させたりすることができます。これらが、障害を理由に困難になってしまうことが、大変だと感じてきました。

 障害者雇用への取り組みは、企業によって異なります。だからこそ、私はどうしたら障害者の雇用を進めていけるのか企業にお伝えできるノウハウを蓄積し、障害者と企業をサポートする立場として動いています。

 障害があっても、または将来的に障害を抱えても「働ける社会」があれば、選択肢が大きく減ることを避けられるのではないでしょうか。

 ぜひ、障害者雇用をサポートしている、私の活動を知っていただきたいです。それが、障害当事者の働く選択肢を増やすことに繋がると考えています。

 これからも、障害者や高齢者の雇用について触れていきたいです。

 私の略歴や活動の詳細は、下記の公式HPからご確認ください。(各SNSの活動は、公式HPトップ画面の下部から閲覧できます)

Lululima branch 公式HP

https://lululima-branch.com/

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