【画期的】競合各社の高性能LLMを使い分けられる夢のツール
AIチャットボットが次々と登場する中、ひときわ注目を集めているのがPerplexity AIです。
ここ一年ほどで大企業からベンチャーまで、約3万人弱に生成AIの講演や研修を提供してきましたが、その準備作業の中で、Perplexityはかなり時間短縮に貢献してくれました。
特に、各社の事業領域の理解や生成AIの先行事例といったリサーチの領域や、GPTやGEMINIといった他のLLMで得た情報の裏取りでかなり重要な役目を果たしてくれました。
今回は、そのPerplexityについて解説します。
<目次>
1.Perplexity、最大の特徴
2.料金的なメリット
3.画像生成AIも充実
4.ChatGPTや検索エンジンとの違い
5.使い方は簡単
6.まとめ
7.購読者特典やお知らせ
1.Perplexity、最大の特徴
Perplexity AIの最大の特徴は、GPT4やClaude3など、他社製の有償のAIモデルを切り替えて使える点にあります。
Perplexity AIの有料プランであれば、自社開発のモデルだけでなく、OpenAIのGPT-4やAnthropicのClaude3など、競合他社の最新モデルも、追加の費用を掛けずに使用可能です。
特に先日発表されたばかりのClaude3が使える点は、注目です。
Anthropicによる比較によると、Claude3は他社のLLMと比較して、現在最も高性能なチャットAIモデルとしてベンチマークの結果が示されています。
Perplexityで選択できるClaudeが、つい数日前までは「Claude2.1」だったのですが、3月7日より「Claude3」のモデルが使えるようになりました。
しかも、Claude3の中で最も性能の高い「Opus」をPerplexityでは使用可能です。(ただし1日5回まで)
ちなみに、この表はここ数日、SNSやネットメディアなど、至る所で目にしますが、どういった内容のテストで比較されているのかを解説した記事は見かけることがありません。
そこで、表のスクリーンショットを貼り付けて、PerplexityのClaude3に各種テストの意味を聞いてみると、丁寧に解説してくれて、瞬時に凄さの解像度を上げることができました。
ちなみに、上記問いの回答は下記のリンクよりご覧いただけます。
https://www.perplexity.ai/search/AI-RH7RYpYBSNuUoTR_OTsBWg
今までであれば、表を見て「なんとなく凄そうだ」と感心しそうなところを、このように、AIを使って踏み込んで解説してもらい、理解できるようになったことは素晴らしい進化といえます。
これにより、理解の解像度を上げることができたり、難しい表を見せてケムに巻こうとしている情報も比較的容易に見破ることが期待できます。
2.料金的なメリット
いくつか領域体系はありますが、通常は、GPT4もClaude3もそれぞれ月額20ドルの利用料がかかります。
しかし、Perplexity AIでは月額20ドルを支払えば、上記両方のモデルを使い分けることができます。年額200ドルのプランにすると1月あたり約17ドルで使用できます。
ちなみに、先月(2024年2月)までは、Gemini ProというモデルもPerplexityで選択可能なモデルとして提供されていましたが、GEMINI Advancedがリリースされたあたりで利用できなくなりました。
Perplexity AIでは、使用可能なAIモデルの差し替えが頻繁に行われているため、いつどれが使えなくなるかは分かりませんし、今後、月額20ドルのGEMINI Advancedも選択可能なモデルに入るかもしれません。
3.画像生成AIも充実
Perplexity AIの魅力は、チャットAIだけではありません。画像生成AIも複数のモデルが使えます。具体的には、GPT-4ベースのDall-E 3と、Stable Diffusionを切り替えて利用可能です。
DALL-E 3はイラスト調の画像生成を得意としており、一方でStable Diffusionはリアルな画像の生成精度が極めて高いことで知られています。
この2つのモデルを使い分け、適切なプロンプトを与えることで、ほとんどあらゆるタイプの画像生成が可能になります。
個人的には「Midjourney」と「にじジャーニー」(Midjourneyをマンガ・イラスト調に特化させたモデル)を、それぞれ10ドル払って使用しているので、今後、このあたりの対応を期待しています。
4.ChatGPTや検索エンジンとの違い
Perplexity AIは、ChatGPTやBingでの検索とは一線を画す存在です。
例えば、ChatGPTはチャット形式でAIと対話できる点が特徴ですが、提供される情報の正確性は必ずしも保証されません。このハルシネーションと呼ばれる事象はGoogleのGEMINIやその他のLLMでも同じです。
一方、Bingは従来通りの情報を収集する検索エンジンとしては優れていますが、対話形式ではなく、あくまで誰かが作ったWebサイトを個別に見ていくだけで、エンジンに更なる深堀りは求められません。
その点、Perplexity AIはこの2つの長所を兼ね備えています。
検索エンジンとしての情報収集力を持ちつつ、対話形式で自然な会話ができるのです。
しかも、上記の例のように、曖昧な質問に対して、「それはどの領域について知りたいのか?」という問いを投げてくれて、期待値コントロールまでしてくれるので、「生成結果が期待と違うな」というすれ違いを置きにくくするUIUXが秀逸です。
(上記の例だと、「経済」「教育」「医療」など、どの領域について知りたいのかを、AIが自発的に質問して期待値を合わせようとしているのが分かる)
また、情報の出典元もResourcesという部分で明示されるため、信頼性の高く、原典を簡単にたどることができるため、裏取りもしやすいのが特徴です。
ちなみに、上記問いに対するPerplexityのClaude3による回答は下記のリンクよりご覧いただけます。
https://www.perplexity.ai/search/SORA-KqAGb6s5Rvi2kWzJE3GTkQ
5.使い方は簡単
Perplexity AIの使い方は非常にシンプルです。アカウント登録後、検索バーに知りたい内容を入力するだけ。
自然な日本語の質問にも対応可能で、数秒で検索結果が表示されます。
ブラウザ版に加え、Chrome拡張機能やモバイルアプリも提供されているので、どこでも手軽に利用できるのも魅力の一つです。
6.まとめ
Perplexity AIは、最先端のチャットAIと画像生成AIを一つのプラットフォームで使える夢のようなツールです。
GPT-4やClaude3など競合他社の優れたモデルを、リーズナブルな価格で利用できる点は大きなメリットと言えるでしょう。
使い方も簡単なので、ビジネスでの情報収集や分析、コンテンツ制作など、様々な用途に活用できます。AIの可能性を最大限に引き出したい方は、ぜひPerplexity AIを試してみてください。
下記のユーザー紹介コードからProにアップグレードすると10ドルオフになり、お得に使用を開始できますので、こちらも是非ご活用ください。
https://perplexity.ai/pro?referral_code=KTFW4YL0
また、このTOPICS「Techサプリ-生成AI時代のシゴト論」のフォローも是非お願いします。
7.購読者特典やお知らせ
①最大50%offのUdemyクーポンを6コース分ご提供(「生成AI」や「テスラに学ぶマーケティング戦略」など)
②ChatGPT研修・顧問のご案内
③『AI時代のキャリア生存戦略』が好評販売中
①最大50%offのUdemyクーポンを6コース分ご提供(「生成AI」や「LifeVisionの作り方」など)
Udemy主催のトピックチャレンジという動画講座の企画コンテストで2案採択頂き、ChatGPTとLifeVisionの作り方のコースが公開されました!
【プロンプト テンプレ+練習問題付き】 ChatGPTをフル活用する4つの型と、生産性10倍アップのための基礎〜応用
https://www.udemy.com/course/chatgpt_course/?couponCode=DIS202403
【ChatGPT解説付き】【現役AIコンサルが教える】1時間半で「AIの活かし方の基本」が学べる速修コース(文系対応型)
https://www.udemy.com/course/ai-quick-course/?couponCode=DIS202403
②ChatGPT研修・顧問のご案内
ChatGPTを速習するための講演や研修で、大企業からベンチャーまで、ここ一年で約3万人ほどを対象に提供しました。
業界も保険、メーカー、IT、SIer、コンサル、出版と多様なクライアントに生成AIを使いこなすための基礎知識や、明日から使えるプロンプトのテンプレートを各社のニーズに合わせて提供しています。
また、一時的な研修ではなく、顧問として伴走することも可能ですので、生成AIを使って業務効率化や競合優位性を作りたい企業様は是非下記よりお気軽にご相談ください。
お問い合わせ先:yosuke@focuson-inc.co.jp
③『AI時代のキャリア生存戦略』が好評販売中
NewsPicksのNewSchool「次世代ビジネス書著者発掘プロジェクト」で最優秀賞を頂いた書籍が好評発売中で、AI時代を生き残る3種類の戦略について解説していますので、是非ご活用ください。
『AI時代のキャリア生存戦略』(https://amzn.to/3sJevNF)
更新の通知を受け取りましょう
投稿したコメント