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2022年8月22日 公開

【地球温暖化はウソか?】江守正多 vs 杉山大志

「(地球温暖化は)疑う余地がない」。昨年、IPCCが報告書で公表し話題になったが
その一方で、俄に地球温暖化懐疑論も活発になっている。
そこで今回は、<懐疑論を唱える杉山大志さん>と、<温暖化していると主張する江守正多さん>が登場。
実際にIPCC報告書の執筆者である2人が、あらゆる統計データをもとに激論を交わします。
地球は温暖化しているのか?災害は激甚化しているのか?脱炭素、政府の政策決定はどうすべきか?
あらゆる角度から徹底的に意見をぶつけ合います。
※ライブ・オンデマンド配信ともにプレミアム会員のみご視聴いただけます。
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地球温暖化懐疑論というネーミングが、誤解を招くので、良くないと思います。
温暖化の仮説は、1896年にアルニウスによって提案され、20世紀前半を通じてほぼ全ての専門家から否定され続けました。しかし20世紀後半を通じて着実に発展し、その研究の礎を築いた真鍋淑郎さんは昨年ノーベル物理学賞を受賞しました。IPCCの報告書からもわかるように、科学は一定の結論を出しているので、地球温暖化懐疑論、ではなく「地球温暖化対策慎重論」と「地球温暖化対策推進論」とすべきです。ちなみに杉山氏は、気候科学の専門家ではありません。IPCCの報告書も、地球温暖化自体の科学から、地球温暖化を緩和するための技術まで、多岐にわたり、杉山氏は技術の専門家です。そして逆に、江守氏は気候科学の専門家ですが、技術の専門家ではありません。本来なら両者が協力して対策を練っていくべきなので、動画もそのような構成・落としどころになっていることを期待しています。

<以下は視聴後の雑感です>
①杉山さんはファクトとして「台風の発生数はずっと変わってない」→「災害は激甚化していない」と論理を繋げていますが、
単に台風災害が激甚化していないということだけを言うのであれば、台風の発生数や台風総発生数に占める強い台風の割合のデータではなく、日本に接近した台風に絞ったデータを示すべき。たとえば、日本へ接近する台風を分析した研究を紹介した記事です。→https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63630410Z00C20A9TJN000/
台風は北西太平洋の海上で発生したもの全てを指すため、日本に近づいてくるものはそう多くありませんので、反論の論拠としてこのデータを示すのは適切ではないと感じます。

②たかが数%水蒸気の量が増えただけなので激甚化ではないと言っていますが・・・
と書き始めましたが、Pickの文字制限を超えてしまったので、こちらに続きを書いています。
https://newspicks.com/topics/weather-chikusa/posts/49
杉山さんはいわゆる懐疑論を唱えているわけではないので、構成からしておかしいですね。

お二人が使っている「科学」の意味がもはや違っているので、人為が証明されたか否かをこの2人が争っても永遠に答えは出ません。

杉山さんにとっての「科学」は≒「実験科学」の意味で、実験による繰り返し試行で最終的な確らしさを保証するものです。

一方、江守さんにとっての「科学」は「気候科学」であり、それは「シミュレーション科学」という「理論科学」「実験科学」に次いで新しく登場した学術的枠組みです。従来、理論と実験(あるいは観測)の関係は、実験や観測事実を理論で説明したり、理論的な仮説を実験や観測で証明/棄却したりする、相補的な関係の営みでした。

シミュレーション科学は、計算機の中で条件を変えるなどして試行を繰り返すことで「確からしさ」を担保していくというもので、従来は自然のチェックのない科学は意味がないと考えられていましたが、最近ではその学術的価値が経験的に認められてきました。

日本人は温暖化を人為だと信じていない人の割合が最も多い国の一つですが、京都議定書で大損した国という事もあるでしょうが、そもそも人為だと何が悪いのかということすらピンと来ていないので、杉山さんのような主張に人気が出やすい社会なんだと思います。

人間も自然の一部という見方もできますし、自然災害が元々多いので、受け入れてしまうという発想なのかも知れません。そもそも、アジア系の文化圏では切り離された個人というものがなく、霊性は信じても神性は信じないので、近代になり神がいなくなった西洋文化圏での世界における責任ある人間の役割という感覚が理解できないのだと思います。
そもそも地球が今生きている人間のためだけにあり、人間もしくは日本、民主主義陣営に破壊的な影響がないのであれば、経済活動を優先して良いというような価値観が杉山さんの発言からは感じ取られ、私の価値観ではそうではないなと思いながら聞きました。また生物多様性の話がこの番組ではそこまで扱われていませんでしたが、あるゆる種の激減が生態系に及ぼす影響も重要だと思います。

Gardianに今年2月、Canon研究所からお金が出ている杉山さんの活動とCanonの評判リスクへの問題提起が記事に出て話題になっていました。https://amp.theguardian.com/environment/2022/feb/27/thinktank-linked-to-tech-giant-canon-under-pressure-to-remove-dangerous-climate-articles
番組としてIPCCで疑う余地がないとまで書かれている「地球温暖化が本当かどうか」を5:5で扱うなら、地球温暖化の専門家でそう主張している人を出すべきで、杉山さんはその分野の専門家ではないので疑問に思いました。
また、杉山さんが主張していることはイデオロギーの問題で、気候変動の真偽や深刻さではなくマクロで見た時の国としての優先順位。そうだとしたらその面を話すのは気象学者である江守さんの役割ではないということになります。
予告も含めてメディアが持つ影響力について制作側の社会に対する責任をどう捉えるのか、思考が気になります。
これはぜひ見てみたい企画です。地球温暖化への人類の寄与について、割と科学的な話ができる人という意味でまさに双方ともボス級、俗っぽく言えばハブ対マングース的なものになるようなメンツであると思います。
問題はハブとマングースをいなしながら司会進行することが難しいことではないかと思いますが、お笑い芸人ならではのキモの座ったやり取りが功を奏するのかもしれないと思いました。
結論では相容れることはないことは見えているのですが、どこまでの事実について認識を共にすることができたのか、どこから認識が違うのかの線引きがどこになったのかが気になっています。これを突き詰めないことにはいつまでも地球温暖化が懐疑されることになるので、いずれ誰かがやらなければならない仕事です。

---動画視聴後---
ところどころ飛ばしながらですが視聴しました。思ったよりも論戦という感じではなく落ち着いた状態で「ここはこうだがこれはダメ」というような話し方であったのが印象的でした。すでに何度もやりあっているお二人だからということもあるのかもしれません。
議論の内容についても、温暖化しているか、していないかという議論ではなく、どういった影響があるのか、どれだけ対策を急いだほうが良いのかという点にフォーカスしていたのが印象的です。温暖化対策の急進派が江守さん、保守派が杉山さんという絵になりましたが、現実にはこの間をとっていくことになるように思われるので、意外と両者の根ざすところは同じだなという印象です。
日本でも「温暖化そのものが嘘」などという論調が多いので、むしろ次のステップとして温暖化への対策に議論が移ることを期待します。
ものすごく興味深い面白い番組でした。
多角的視点で物事を見て議論するのは本当に大切ですね。
将来のリスクを最大限に捉えて、それに対して備えることは損はないと思います。
そしてできることを今すること、そのために日本は何をするべきか一人一人がちゃんと考えるべきだと思います。
杉山さんのおっしゃる、co2排出をゼロにするのは不可能でおるということは、まだやってもいないのに断言すべきではないです。良い未来のために行動することが大事なのではと感じました。
IPCCに正反対とは言わないまでも、こうして対立する研究者が共に関わっていることそのものがIPCCレポートの信頼性を担保していると言えるのかもしれないと感じた今日この頃

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