8月22日の2Sidesの個人的感想(江守氏、杉山氏出演)

2022年8月23日
全体に公開

8/22 2Sides 地球温暖化に関して、江守氏と杉山氏の討論

気付いた点、感想などを、メモ的・速報的に。

①「台風の発生数はずっと変わってない」→「災害は激甚化していない」と論理を繋げていますが

単に台風災害が激甚化していないということだけを言うのであれば、台風の発生数や台風総発生数に占める強い台風の割合のデータではなく、日本に接近した台風に絞った解析データを示すべき。たとえば、日本へ接近する台風を分析した研究を紹介した記事です。→ →https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63630410Z00C20A9TJN000/

台風は北西太平洋の海上で発生したもの全てを指すため、日本に近づいてくるものはそう多くありませんので、反論の論拠としては適切ではありません。

 

②たかが数%水蒸気の量が増えただけなので激甚化ではないと言っていますが

気象の世界では「wet-get-wetter,dry-get-dryer」という言葉があります。温暖化により、乾燥する地域はより乾燥し、雨が多い地域ではより雨が多くなるということです。

数%というのは平均しての話であり、実際の気象現象には波があるため、水蒸気が増えることで、より対流が深くなり(積乱雲がより顕著に発達するイメージです)激しい現象が起こりやすくなると言われています。

ですから、たった数%増えただけでは災害は激甚化しないというのは的外れな批判です。

(いくら話しても平行線だから次のテーマに行きましょうと言われてしまったのが残念)

※なお、「豪雨は温暖化のせいか?せいではないか?問題(豪雨報道を検証する)」に江守氏の詳しい分析がある。

    とりあえず、おわり。

  続く、かも?

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