ホーム
5フォロー
594フォロワー
これは「インフレ税」の始まりなのか。実は減り出した日本の政府債務
木下 智博追手門学院大学 経済学部 教授 兼 経営・経済研究科 教授
唐鎌さんのご指摘のとおりです。
現在の円安を通貨への信認が失われている国難だと決めつける論者が多いにもかかわらず、その根っ子にある日本国の財政赤字や政府債務の累増の問題を論じてくださる方がこれまではなかなか出て来ず残念でした。この論考の中で通貨への信認と財政運営に対する国際的な信用が密接不可分な関係にあることを強調していただき、とてもスッキリしました。
最後にお書きのように、投機筋に、政府がインフレ税を指向し日銀がそれに協力しているとつけこまれると怖いですね。だからこそ、個人的には、最強の円安対策は財政健全化を強力に推し進めることだと考えています。
国際収支、経常黒字25兆円超 23年度、訪日客増で過去最大
木下 智博追手門学院大学 経済学部 教授 兼 経営・経済研究科 教授
皆さん、経常収支のうちの第一次所得収支が巨額の黒字であることについて、もう少し温かい評価しても良いのではないでしょうか。
今の円安を問題視される方が、第一次所得収支は、ほとんどが外貨建てのまま保有され、円転されない、あるいは、国内に還流しないことから、円安是正のドル売りにつながらないと、失望されるお気持ちは痛いほどよくわかります。
しかし、第一次所得収支を含む経常収支黒字が累積した結果が、日本の対外純資産を400兆円余りに拡大させ、日本を主要国の中で断トツ1位の対外債権国に押し上げています。日本国政府が巨額の負債を抱えているのにもかかわらず、日本経済全体の国富が増加し続けていて、円の通貨としての信認が維持されているのは、日本経済が巨額の第一次所得収支を稼いでからです。
外貨建てのままで、良いではありませんか。第一次所得収支の頑張り、ほめてやってください。
マーケット無秩序なら政府が適切な対応取る=神田財務官
木下 智博追手門学院大学 経済学部 教授 兼 経営・経済研究科 教授
昨日、別の記事へのコメントでフューチャー取締役の山岡さんが言及していたIMFポリシーペーパー「為替介入の原則」へのリンクを転載します。
財研の記者さんも、毎日のぶら下がり取材で神田財務官に対して同じ質問を判で押したように繰り返す前に、一回でもこのペーパーに眼を通してほしいですね。
https://www.imf.org/en/Publications/Policy-Papers/Issues/2023/12/20/Integrated-Policy-Framework-Principles-for-the-Use-of-Foreign-Exchange-Intervention-542881
NORMAL
投稿したコメント