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【3分解説】農林中金の「大赤字」って、そもそも何ですか?
NewsPicks編集部
赤井 厚雄株式会社ナウキャスト 取締役会長
少し補足します。「運用で得た利益を原資に、通常より高い預金金利を預金者であるJAグループに支払う」という記事中の書き振りは、「農林中金は、通常より高い預金金利をJAグループに支払うことを、事実上約束させられていて、その支払いのために常にリスクを取った運用をせざるを得ない宿命を背負っている」と書き直した方がわかりやすいと思う。 農林中金は、いわば「確定利回りの投資信託」のような存在で、それゆえ今回も米国市場で金利リスクを取った運用をしていて、それが裏目に出たと理解すべきです。また、そういう宿命を背負った存在であるがゆえに、他の国内機関投資家に先んじて先進的な分野や手法で運用を行って来たし、結果として他の国内機関投資家にない投資ノウハウも蓄積されているということです。だからこそ、彼らは1990年代に不良債権投資もしたし、2000年代初頭にサププライム証券化投資もして来た。そして損もしたが、大きな利益も上げてきた。 そういう理解をしてあげないとフェアではないと私は思います。 ちなみに、「大学10兆円ファンド」の運用を担っているのは、そういう農林中金で修羅場を潜って来た百戦錬磨の運用責任者です。 (参考) 10兆円ファンドの運用については、以下でコメントしています。 https://newspicks.com/news/7605639/body?utm_campaign=np_urlshare&utm_source=newspicks&invoker=np_urlshare_uid257547&utm_medium=urlshare
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