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天皇陛下がお気持ちを表明
NHKニュース
Shunsuke Nakamuraヤマハ株式会社
陛下のメッセージが心打たれるものだけに、深読みして政治問題と絡める論調は賛成できない。少し歴史を勉強すれば、仰られていることは極くあたりまえのことだと分かる。 後水尾天皇は、上洛した三代将軍家光に会うため二条城に行幸した他は、御所から出ることを許されなかったが、上皇になられた後は京都郊外を訪れるなど、伸びやかに暮らしを楽しまれた。 退位されてご隠居となられて、公務に縛られないお暮らしをされるのなら、皇居を新しい天皇に譲られた後は、京都御所に御還りになられるのがよろしいと思う。150年の長きに渡りその時を待っていた元公家達が都をお護りして来たのだから。 陛下のご懸念は、国事行為や公的行為の公務の多忙ばかりではない、新聞は書かないがそれ以上に陛下が懸念されるのは、皇室としての私的行為である宮中祭祀ではないだろうか。 順徳天皇が『禁秘抄』にて天皇は肇国以来「神事」を最優先としているとした通り、現憲法下でも宮中祭祀は私的行為ながら、依然として天皇が国家と国民の安寧と繁栄を祈ることを目的におこなう祭祀である。 近代的な憲法制度として宮中祭祀が確立して以降、明治天皇や大正天皇は宮中祭祀にあまり熱心ではなく、侍従らが代拝することが多かったが、昭和天皇と今上陛下は非常に熱心になさる。入江侍従長は、昭和天皇の高齢を理由として祭祀の簡略化をしようとしたが、昭和天皇は逝去される直前まで新嘗祭の親祭を続けられた。 祭祀には、事前の潔斎と平安装束を着用する事に加え、長時間の正座が必要だ。歴代の陛下は祭祀が近づくと、正座してのテレビ視聴など意識的な正座の特訓を心掛けられる。 ことほど左様に私的行事とは言え、今でも天皇陛下に取って宮中祭祀は国事行事なのだ。代々の天皇が欠かさず守って来たその祭司を、継承者はこれからもきちんと護って行く覚悟があるのか。生前退位の選択は、象徴天皇制をしっかりと次代に継承させるため、次世代の天皇たる皇太子殿下に突きつけられているとも言える。 http://www.kunaicho.go.jp/about/gokomu/kyuchu/saishi/saishi01.html
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