山口周

独立研究者、著作家、パブリックスピーカー

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1970年東京都生まれ。独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。ライプニッツ代表。慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科修了。電通、ボストンコンサルティンググループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事。『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか？』（光文社新書）でビジネス書大賞2018準大賞、HRアワード2018最優秀賞（書籍部門）を受賞。その他の著書に、『劣化するオッサン社会の処方箋』『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術』『グーグルに勝つ広告モデル』（岡本一郎名義）（以上、光文社新書）、『外資系コンサルのスライド作成術』（東洋経済新報社）、『知的戦闘力を高める独学の技法』（ダイヤモンド社）、『武器になる哲学』（KADOKAWA）など。神奈川県葉山町に在住。

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電通、純粋持ち株会社へ　20年めど、法令順守強化

共同通信

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すごい、持ち株会社化して法令遵守できるというロジックがまったく意味不明。持ち株会社化してできることなら、なぜ今までできなかったのか。このステートメント見ると、この会社は僕がいた頃とまったく変わっていない・・・というかレベルが落ちていると思いますね。もっと他にやることがあるだろう、と思うのですが、そういうのは怖くてやれないので流行りの持ち株会社化をやって「経営やってますよ」感を出したかった、というのがホンネのところではないでしょうかね。

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フィアットのマルキオーネ前CEOが死去、66歳

AFP

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とても憧れていた経営者が亡くなってしまいました。あまり知られていないことですが、マルキオンネ氏は会計の学位を取得する前に哲学の学位を取っています。彼の礎石には哲学があり、その上に会計と経営学の知識が柱となっている。リベラルアートとプラグマティックサイエンスの両面を知った経営者だったんですね。だからこそ、あの独特のポジショニングが作れたんでしょう。たくさんのインスピレーションをいただきました、ご冥福をお祈りします。

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日産、新たな検査不正排ガスのデータ改ざん

共同通信

山口周独立研究者、著作家、パブリックスピーカー

僕が「日本企業から今後コンプライアンス違反が続出する可能性がある」という指摘をブログでしたのは2015年10月なのでいまからほぼ3年前のことです。ちなみにその記事はこちらですね。 http://artsandscience-kipling.blogspot.com/2015/10/blog-post_29.html 残念というべきでしょうが、この予測は怖いほどに当たり、現在はありとあらゆる企業から、過去の膿が出されるようにしてコンプライアンス違反が続発しています。ただ、最近になって少し考えを変えたこともあります。それはつまり、こういったコンプライアンス違反は、日本企業の遵法意識やモラルの低下なのではなく、むしろその改善の結果として出てきたのではないか、ということです。以前では表に出てこなかったこういった不祥事が、末端関係者のリークや告発などによって世の中にきちんと表出するようになってきたということを考えれば、これは一つの社会的な成熟を表す過渡期の変化なのではないかという考え方もできるということです。実際にはおそらくその両者があい混ざっての現在のコンプライアンス違反オンパレードになっているのだとは思いますが。

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