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農産分野に年40兆円の投資を 世銀、気候変動対策を発表
松沢 優希日本IBM サステナビリティ担当 シニア・マネージング・コンサルタント
農産物全般にわたる戦略で、畜産、森林、土壌など、様々な分野が関連しています。動物系/植物系と捉えると、一見、畜産は分けて考えてもよいのではと思う方もいらっしゃると思います。しかし、畜産と農業・林業等は、土地の利用、水資源の管理、飼料の生産など多くの点でリンクしています。持続可能な食料システムを構築する上で、これらの要素を統合的に考えることが重要です。
記事に示される戦略は主に気候変動対策として公表されていますが、実際は気候変動・生物多様性喪失・生産能力低下など複数の問題が密接に絡んでいます。気候変動対策をすることでその他の課題が改善する場合もありますが、それぞれの影響を注意深く意識した対策が必要だと思います。
森林保全、市場主導型解決策にほぼ効果なし 報告書
松沢 優希日本IBM サステナビリティ担当 シニア・マネージング・コンサルタント
論文では、多くのプロジェクトを分析したうえで、現行のプロジェクト設計や実施方法では、特に当事者の地域住民の生活や社会経済にとっては、効果がなかったり逆効果な面があることが指摘されています。
環境問題への対応はもともと経済合理性を見出しにくく、人為的に経済インセンティブを付与して動かす方法は、どんなに綿密にシミュレーションしても、歪みが生じたり不適切な運用がされやすい面があるのだと思います。そして多くの国際的な利害関係者が絡む大がかりなプロジェクトとなっているために、うまくいかなかった時も過ちを認めにくく軌道修正しにくい、という部分もあると推察します。
国連のハイレベル・フォーラムで、この発表を受けて現行・計画中のプロジェクトをやめようという動きにはならないと思いますが、環境・経済・人間(資源伐採側/資源消費側)すべてにプラスに働くことは現状非常に困難であることを今一度認識したうえで、改めて国際協調的に全方位が良くなる仕組みを目指すことやこの分野の技術進歩を促すことが重要であると確認することになるのではないかと思います。
「100年後ぐらいには湖にルアー類が落ちていない環境に」 生分解性プラスチックのルアーで水資源を未来へつなぐ 富士河口湖町・SDGsまなび館
松沢 優希日本IBM サステナビリティ担当 シニア・マネージング・コンサルタント
汎用性とコストパフォーマンス、リアルな動きの再現に優れていることから、幅広い種類のプラスチック製ルアーが多く利用されています。しかし、海洋への投棄が海洋プラスチック問題を引き起こしています。
例えば、北太平洋の海域に形成された巨大な海洋ごみの集積地である太平洋ごみベルトにおけるプラスチックの75%から86%が、漁業関連の活動から発生していると言われています。
意図的な投棄に対しての防止策は当然必要ですが、意図せずの海洋流出への対応として、分解性能のある素材でルアーをつくることも有効だと思います。
気になるのは、「土にかえる生分解性」との表記です。生分解性プラスチックでも、海洋環境での分解が非常に遅い場合もありますので、海洋に流出した場合も早期に分解する特性がある方が望ましいと思います。
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