【告知】あなたの「健康の大疑問」に答えます

2023年1月26日
全体に公開

誰もがアウトプットできる時代。だからこそ、ソーシャルメディアを中心に、玉石混合の情報が健康領域でも溢れています。それがただのゴシップであれば、「いいね」が集まり注目が高い情報の価値が高いと言ってもいいのかもしれません。しかし、健康情報はそういうわけにはいきません。

多くの情報が「善意」からの情報という点は共通しているでしょうが、善意だけで何でも流されれば良いというものでもないでしょう。なぜなら、健康に関わる情報は、場合によってその情報をもとに人が健康を崩す、命につながることすらありえるからです。

どんな良薬にも副作用のリスクがあるように、健康へのアクションは、常に益と害の天秤の中で判断されなくてはいけません。「なんとなく良さそうだから言ってみよう」にはその天秤が欠けていて、蓋を開けてみれば、害が益を大きく上回っていたということが十分にありえます。

医療に関する記事や広告は、確かに「最新論文」を引用していることもあり、そう言われると、最新の科学的知見に基づく内容なのだと妙に納得させられてしまうかもしれません。

しかし、実際にはその「最新論文」がどのような質で、どのような研究の限界があるかを度外視しており(あるいは筆者がそもそも理解しておらず)、まるで大きな発見があったかのように、自分の伝えたい内容に切り取られて伝達されていきます。

このため、背景にある論文の内容を理解した人がその記事を読むと、過半数がデタラメと言っても過言ではないほど、誤解を招くようなものが多いことに気がつきます。一つの研究が示すことは、真実のごく一部、あるいは真実の「可能性」のみであり、一つの研究が真実を全て明らかにするわけではないのです。

Pexels

様々なソーシャル・メディアの進歩により、欲しい情報にアクセスすることは格段に容易になった一方、正しい情報にアクセスすることはより困難になったのかもしれません。情報が溢れる世界で、どう情報を集めるかがより重要になってきていると言い換えることもできます。

そんな中、ヘルスリテラシーは、今の時代を健康に生き抜く上でますます必須の能力になりつつあるでしょう。情報の取り方を間違え、出鱈目な情報ばかりを信じてしまえば、未来の自分の不健康に直結することにもなりえます。

では、どうするか。真実に近づくには、その領域の研究を報告した論文を辿っていかなければなりません。

論文を読むことは、スポーツ観戦で言えば、試合をスタジアムにみにいくことに似ているかもしれません。試合の中での駆け引きや勝負の分かれ目など、実際にスタジアムで見なければわからないことがたくさんあります。一方、多くの記事や広告で示されるのは、素人解説者が自分の見解を解説するスポーツのダイジェストに近いかもしれません。説得力はあるものの、実際に試合で起こっていたこととは実はかけ離れていたりします。

とはいえ、難解な英語の論文をすぐに読めるようになるわけではありませんし、まして医療を仕事にしていない人には、そんなものを読んでいる暇すらないと思います。

そこで、誕生したのが今回の新書『健康の大疑問』です。

著者撮影

この本では、健康にまつわる「よく聞く噂」を取り上げ、実際にはどこまで分かっていて、何が分かっていないのか、またその考え方についてもお示ししながら、本書を通して、ヘルスリテラシーを向上いただけるように工夫しました。この本を読むと、いかに自分の中の「常識」に誤解が多く、玉石混合の情報に振り回されてきたかに気がつかれるかもしれません。その気づきこそが、大切な第一歩だと思っています。

興味のあるところから読んでいただき、友人との話のネタに、翌日の飲み会の小ネタに使っていただくのも良いでしょう。そんな楽しみ方をしているうちに、正しい健康情報の知識が一つでも増え、読んでくださった皆さまの健康に一つでもつながっていれば筆者としては望外の喜びです。

発売は本日1月26日です。こちらのトピックスを気に入って読んでくださっている方の知的欲求を満たすのにぴったりの本になったと自負していますので、ぜひ手に取っていただければ嬉しいです。

『健康の大疑問』(マガジンハウス新書) 定価 1000円

白髪の原因はストレス?痛風にプリン体制限は有効?高血圧の薬は一生飲み続けてOK?ウォーキングは1日何歩までがベスト?乳酸菌は風邪予防になる?断食で長生きが可能となる?グルコサミンは変形性膝関節症の痛みを改善する?ビタミンDで骨は強くなる? ……etc.

Amazonでのご購入はこちらから↓


応援ありがとうございます!
いいねして著者を応援してみませんか



このトピックスについて
Ujike Yoshinoさん、他10625人がフォローしています