CTOとしてのこれまでと、CEOとしてのこれから

2021年11月1日
全体に公開

太田一樹です。トレジャーデータでCEOを務めています。

ご存じない方もいらっしゃるかと思いますので簡単にご紹介すると、トレジャーデータは、私と芳川裕誠、古橋貞之の日本人3人で、シリコンバレーにて創業した企業です。本拠地はカリフォルニアのマウンテンビューにあり、日本をはじめグローバルで事業展開をしています。開発、提供しているのは企業向けのSaaS(Software as a Service)で、具体的には顧客データ基盤、Treasure Data CDP(Customer Data Platform)というプロダクトです。

創業から10年が経ち、現在20カ国に社員500名を抱えるようになりました。その間にピボットや買収、そして再び独立という変遷と成長を経てきたなかで、私は創業からCTOとして経営に携わってきました。

CTOの果たすべき役割

CTOには3つのタイプがあると考えられています。

1つ目は、いわゆる天才エンジニアタイプのCTO。アーキテクチャや技術的な決定を行います。

2つ目は、エンジニア組織を作ることができるタイプのCTO。技術的決定と組織マネジメントを分離させ、双頭体制を取る企業が、アメリカのみならず日本でも見られるようになりました。いわゆるVP of Engineeringと呼称されるタイプです。

そして最後が「なんでもやる」、つまり起業家タイプです。私もここに含まれると思っています。

会社のフェーズで求められることは変化します。コードを書き、エンジニアを採用しチームを作り、お客様の要望を直接伺って開発のライフサイクルに渡す。プロダクトの開発が進んでくるとファンドレイズを行って、また採用していく。もちろん創業の形を取る以前、シードの段階から様々な人にビジネスとプロダクトについて幾度となくピッチをし、NOを突きつけられ、それでもアイディアの質を高めて運を掴んできました。

大きな変化のただ中で

このトピックでは、アメリカ・シリコンバレーのスタートアップで「なんでもやってきた」CTOの経験を踏まえて、いわゆる創業CEOとは違った観点から、お話をできればと思っています。世界の中で、ビジネス及び経済における日本の占める地位が相対的に低下していく見通しは、ほぼ間違いないでしょう。シリコンバレーで創業し、まだ道半ばですがグローバルで事業展開するCEOとして視点が、今そしてこれから、アメリカをはじめ世界を相手に仕事をしようとする方の参考になれば幸いです。

創業前にピッチをしている時、「クラウドにデータを預けるなんて、データを捨てるに等しい」と表現されたことがありました。この10年で時代は大きく変化しました。その渦中をシリコンバレーで経験できたことは私に取って非常に大きな財産となりましたし、今度はその経験をシェアしながら、次代を切り拓くリーダーたちと切磋琢磨していければと思います。

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