十勝にフィンランドがあった

もい！

今年の冬、フィンランドのサウナ文化で冬の風物詩でもある「アヴァント」の知名度が日本でどんどん高まっているように感じます。サウナで温めた体を、凍った湖に開けた穴に4度ぐらいの冷水に浸かって、体中に広まるアドレナリンと芯から湧いてくるぽかぽか感。自然と一体化、最高のリラックス気分。1回勇気を出してやってみたらハマる人が多いです。

先日NHKの「太田光のつぶやき英語」でアヴァントの紹介をさせていただきました。放送当日に、なんと日本でアヴァントが体験できる北海道アヴァントで「フィンランドサウナフェス in Tokachi」が開催されました。私も参加しましたが、まさかテレビでアヴァントが紹介された日にフェスが開催されるなんて、すごい偶然。たくさんの方々と一緒に十勝でフィンランドの雰囲気を楽しむことができて、フィンランドと日本の強い繋がりを感じました。

フィンランド in 十勝

平坦な地形、白樺、長くて雪が多く積もる冬、美味しいじゃがいもや乳製品、少ない資源や人口。天候的も食文化的も景色も共通点の多い十勝とフィンランド。とかち帯広空港に到着して白樺の並木に正直驚きました。

そんな十勝屈足（くったり）湖にて、本格的なアヴァントが楽しめます。数年もかけて試行錯誤をしながら昨年初めて一般公開されました。初年度は300人強で、今年はもうその倍以上、600人を超える参加者がアヴァントでリラックスしたそうです。

冬期間限定で、今年は1月7日～3月12日までオープンし、2月24日～26日はフィンランドサウナフェスが開催されました。

階段を下りて体を冷水に浸かる。外気浴は北海道アヴァントの名物、凍った湖の上で作ったメリーゴーランドで。

電気や薪ストーブサウナ、サウナトラック、バレルやテントサウナなど、種類豊かなサウナが歓迎してくれました。複数のサウナだけでも盛り上がりそうですが、醍醐味は湖まで導く階段を下りてから。そうです、Avantoへ。

滑らないようにマットがアヴァントの周りに敷かれ、湖底が深いため安全ネットが設置されていました。常にスタッフが待機し、アヴァントに入るコツを案内してアヴァント上りに寒くならないように、体を拭けるタオルをすぐに渡してくれました。安心安全を第一に、みんなに気持ち良い体験を提供したい心遣いを感じました。

自然との一体化、アヴァントの醍醐味

大自然の中で、自分のペースでゆっくり、のんびり心も体もリラックス。北海道アヴァントの雰囲気に感動しました。スタッフも参加者も楽しくお互いを助け合いしながら自由に、フラットにサウナとアヴァントをエンジョイしている、好きなことをやっている、そう感じました。リアルなことを思い切って楽しんで、シンプルなことでハピネスを見つけます。この特別な雰囲気を文章に納めるのは正直に難しいです。

フィンランド的なマインドセット

北海道アヴァントに行って特に感動したのは十勝の皆さんです。

サウナに入りながら地元の方と交流できる機会を嬉しいことに何回もいただいて、十勝に好奇心と行動力のある方が多いことがわかりました。フィンランドみたいに資源も人も少ない地域では協力と想像力が欠かせません。また、農業が重要で酪農家も多く、育てる文化も共通点の一つです。

今回のイベントもアヴァントも、年齢や肩書を問わずお互いをヘルプしながら楽しく協力しあってチャレンジを超えていく、そういうマインドセットを感じました。十勝ならではのフラットなコミュニケーションがとても居心地よかったです。

また、自宅にサウナのある方多いこともびっくりでした。「サウナが家にあればいいなと思って作りました」、ととりあえずやってみる精神いっぱいの方が何人もいました。十勝でサウナがフィンランドみたいに日常生活に浸透していることが感じました。

7つのサウナも湖畔に設置されました。フィンランドフェスのためこんなに多いの？と担当者に聞いてみたらフェスのために1つ追加され、その他はアヴァント期間中ずっと設置されているそうです。

特に好きだったのは、フィンランドみたいにサウナから直接湖の絶景が眺められるサウナ。電気ストーブなのに湿度高めでとても良い。

十勝から本場フィンランドへ

そろそろ十勝も春がやってきて、アヴァントが楽しめる日も残り僅かですが、また来年も更にレベルアップしたアヴァントを作るらしいです。本場フィンランドのサウナ＆アヴァントを体験しに行く前に、一度十勝でフィンランド気分を味わってみるのはいかがでしょうか。

今回は北海道アヴァントを紹介しましたが、今度はこちらのアヴァントを作った方々にインタビューして、アヴァントを作るきっかけやストーリーを伺いしたいと思います。

フィンランドで撮ったと言っても誰も疑わないと思います。