ペアローンはこう組むべし

2022年9月11日
全体に公開

パワーカップルの7割がペアローンを組む時代

今、現在新築マンション購入者のうち29%が、また世帯年収1000万以上の「パワーカップル」と呼ばれる世帯では74%が物件購入時にペアローンを組んで物件を購入しています。

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物件価格の高騰と、共働き世帯の増加から、この傾向は続いていくでしょう。

このペアローン、私は組むこと自体には推奨ですが、無理な組み方をするのは反対です。というのも、物件価格が高騰していることから、「夫婦でペアローン(将来リスクは高いけど)MAXで組めば購入可能ですよ!」と説明する現場多いからです。

何事にもリスクはありますが、高いか低いか、また対処可能・回避可能下どうかが大事です。そもそも無理なローンな組み方は単独でも発生しますが、夫婦の場合はさらにそれが高まるので注意が必要です。

それを踏まえて、ペアローンのいいところですが、①夫婦で借入金額を伸ばせる ②住宅ローン控除を最大2倍受けられる。 という点にあります。

①はそりゃそうだと言う感じですが、②は思いの外大きい。1人では最大400万の控除が、なんと倍。(なかなか最大控除受けるのは省エネ認定住居などの条件があり簡単ではなく、また借入が大きくないとなりませんが、)800万の控除。ちなみに、控除って、給与で800万円もらうとはわけが違う。給与800万の場合、そこから当然税金が惹かれますが、控除とはある意味真水(まみず)で受け取る金額が増えますので、給与換算では1000万以上のボーナスというところです。デカすぎ。

何がリスクか?

よく、ペアローン否定派の記事では、離婚の時のリスクをあげますが、正直これは対処可能だと私は思っています。様々対処方法はあると思いますが、話し合いで解決できますし、婚前契約締結などでも対処できる。なんなら、離婚自体が結婚のリスクなので、それを気にしても、と思います。

一番のリスクは、「夫婦のライフスタイルに柔軟性がなくなること」につきます。結婚生活は長いし、様々な未知なることが起きるでしょう。その最たる一例が出産・育児であるならば、正しく夫婦でまだ体験したことのないことがたくさん起きるでしょう。そのときに、例えば両者のその当時の信用力最大で組んでいた場合、年収を全く減らせなくなるので、子供のためにどちらかの仕事量を制限するといったことがしにくくなります。
無論、単独で組んでいたとしても、年収を落とせないという制限が発生する部分はありますが、夫婦ともどもその状態になる状態よりは対処可能な部分があると思います。

ではどうペアローンを組むべきか?

前段少し出ましたが、2人でフルMAXには組むべからず。細部はもちろん夫婦のライフプランニングによって異なるので断定はできませんが、大方年収の7倍-8倍程度がローン組めたりしますが、片方がMAXでいいとしても、もう片方は最大値の40-50%以下におさめるようにしましょう。それによって、住宅控除メリットを受けながら、将来のライフスタイル変更リスクにもある程度対応できる形になると思っています。

人間、借りられると思うと、そして借りれば一段いい家に住めるとなるとダメだとわかっていても、また営業マンのひと押しによって、購入金額は上がってしまうものですが、この点は覚えておくようにしましょう。

なんども伝えている気がしますが、「借りれられる金額」と、「借りるべきローン金額」は異なります。ぜひ、いい担当・エージェントと出会い、その点の資金計画・ライフプランニングから立てることによって、より満足する住宅購入につながること間違いなしです。

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それではまた。

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