台風7号は直撃不可避、甚大な災害の恐れも…

2023年8月9日
全体に公開

さくっと1分未満で把握したい方は、上記動画をご覧ください。音声はないため、テロップのみで理解できます。

 

 

 

以下は、文字で読みたい方&もっと詳しく知りたい方向けの解説。

(13:45 気象データの更新に伴い、表現などをやや修正しました)

お盆への影響は不可避

台風7号は13日夜以降、近畿・東海・関東甲信のどこかに直撃する可能性が高くなっています。

勢力・大きさ等のイメージとしては、2019年の台風19号や台風15号に近いかもしれませんが、

台風19号や15号と全く同じことが起こるわけでもないので、ボンヤリとイメージしておくくらいにしてください。

(※13時45分、さらなるデータを加味して15号を追加で例示として記載しました)

コースは未だ不確定

日本のコンピューターは、関東甲信に直撃させています。台風19号は地形の影響で、特に関東甲信の山地で雨量が多くなりましたが、このような点で、台風19号を彷彿させます。

9日朝時点の計算

次はヨーロッパの計算。ヨーロッパの計算は東海地方を指向しています。

ECMWFホームページよりDLし加工。9日朝時点

次は、アメリカの計算。アメリカの計算は紀伊半島直撃コースです。

weather-models.infoより事前に許可を得て動画化。9日朝時点

速度が遅いのが夏の台風、これが厄介

先ほど2019年の台風19号を例にあげましたが、ひょっとしたら、それより厄介かもしれません。

というのも、台風の移動速度が遅いのです。

2019年の台風19号は秋台風だったため、時速30km以上と、それなりのスピードで進んでいきました。

しかし夏の台風は、台風を動かしてくれる偏西風がないため、動きが遅いのが特徴です。

時速10-15km程度と遅いため、大雨や風が長引きます。

14日の時点で中心気圧950hPaの予測ですが、仮に960hPa程度かつ時速10-15km程度で上陸するとなると、大雨や暴風で災害が発生してもおかしくありません。

新幹線の運休など交通の大幅な乱れの可能性もあります。

おそらく気象庁と国土交通省は、お盆休みに入るまでに、会見を行うのではないかと思います。

せっかくのお休みという方も多いと思いますが、計画の見直しも含め、予定の再検討をお願いします。

 

 (13:45 気象データの更新に伴い、表現などをやや修正しました)

 

 (12時半追記)

なお、かなり多くの方に読んで頂いているようなので、予報の不確実性について、再度掲載します。

まだコースには幅があります。台風の予測精度の高いヨーロッパの計算もこのようにバラついています。

「お住まいの地域に影響不可避」でないことをご留意の上、今後の予報の絞り込まれ方に注目して頂きたいと思います。もちろん、移動距離が多くなるならば、影響を受ける可能性は高まりますが。

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