【価格比較】中小企業も社内導入しやすいGPT Teamとは?

2024年1月16日
全体に公開

こちらのトピックス“生成AI最前線「IKIGAIlab.」”は、学び合うことを目的としたオンラインビジネスコミュニティ「OUTPUTCAMP meets AI」のメンバーで運営しています。

生成AIの世界では、毎日のように新しいニュース・リリースが発表され、そのキャッチアップだけでも大変ですよね。

そんなみなさんに最新情報をお届けするべく、本トピックスでは、週1回の頻度で生成AI情報がザーッと追えるAIジャーナルを発信しています。

最新AIニュース

✅OpenAIが年明けもリリースラッシュ!GPT StoreとGPT Teamが登場

https://openai.com/blog/introducing-the-gpt-store

GPT Store」とは、昨年リリースされた、カスタマイズしたChatGPT(GPT)を公開するためのChatGPT版アプリストアです。

GPT Storeの最速解説は、本トピックスでも詳しく解説しています。

GPTの収益化については、1〜3月中に開始する予定で、米国から展開されるようです。

GPT Storeと同時にリリースされた「GPT Team」は、企業内でChatGPTを安全に利用できるプランです。

これまでも企業向けにエンタープライズプランは出ていましたが、大企業向けでした。

対して、チームプランはChatGPT上ですぐに登録できるため中小企業でも導入しやすくなっています。

チームプランの特徴をまとめました。

  • 料金は1人月額30$ずつ(年払いは月25$)
  • GPT-4を含む最先端モデルへのアクセス(32Kコンテキストウィンドウ付き)
  • ビジネスデータや会話に基づいてトレーニングしない
  • ワークスペース内でカスタムGPTを作成・共有
  • ワークスペースとチーム管理のための管理コンソールが利用可能

ChatGPTに4プラン比較表を作成してもらう!

チームプランが登場したことで、ChatGPTでは4つのプランが提供されることになりました。

そこで、今回は4つのプランを比較する表をChatGPTに作成してもらいました!

このページを読み込んで、ChatGPT4つのプランを比較する表を日本語で作成して。
ChatGPTを使ったことがない人でも理解できるように難しい言葉は置き換えて説明して。
https://openai.com/chatgpt/pricing

綺麗にまとまっていますので、これをPowerPointに出力してもらいます。(無料版では使用できない機能です。)

表形式にしてPowerPointに出力して

たったこれだけで、表形式でスライドが生成されました!

列幅やデザインをもう少しブラッシュアップすれば社内のChatGPT推進の提案書にも使える内容ではないでしょうか。

ChatGPTの社内導入ができていない企業もまだ多いため、チームプランは導入を検討する契機になるのではないでしょうか。

✅生成AIに仕事が奪われ始めている...Duolingoが翻訳者の10%を解雇

https://me.pcmag.com/en/ai/21414/as-duolingo-taps-ai-for-translation-human-contractors-lose-their-jobs

Duolingoは、AIを使用したコンテンツ生成により、業務委託の翻訳者の約10%人員削減しました。

言語学習ソフトウェアを開発する同社は、人間の翻訳者からAIツールへのタスク移行を進めています。

Duolingoの広報担当者は「AIの進展により、これまでコントラクター(請負業者)が行っていた作業が必要なくなった」と述べた。

Duolingoは現在、言語教育番組のスクリプト生成にAIを使用しており、AIが生成したフィードバックや会話を提供するプレミアムサービス「Duolingo Max」を導入している。

今回、人員削減されたのは正社員ではないが、テック企業を筆頭に、今後AIの活用によって人員削減が加速していく可能性が高い。

このニュースについて、Xでは「AIの進化によって、Duolingo自体の市場も縮小する皮肉な未来が待っているのでは」という意見も見られました。

AIでこんなこともできる

✅ChatGPTが目を持つことで、できること・できないこと

https://tech.co/news/best-chatgpt-alternatives

ChatGPTはマルチモーダルになり、写真や画像を読み込んでユーザーからの質問に答えることができるようになっています。

ただ、画像認識の精度は100%ではなく、間違えることもあります。

ChatGPTがどこまで処理できるかを実験して、公開しているサイトがあります。ChatGPTに画像を提供して複数回同じ質問をして、回答率を出しています。

以下の3つの中で、ChatGPTが正確に回答できたのはどれだと思いますか?

  1. フルーツボールの写真を提供し、フルーツの数を数えてもらう
  2. 薬のパッケージを提供し、薬の種類と中身を答えてもらう
  3. シールと定規を並べて、シールの長さを答えてもらう

正解は「2」だけです。

驚きましたか?人間の場合、1と3が正解できて2は答えられない人が多いと思いますが、ChatGPTは逆です。

ChatGPTは学校に通ったわけではなく、インターネット上にある膨大な学習データを学んで確率的にこれじゃないかという答えを生成しています。

そのため、人間にとって簡単な問題が必ずしもChatGPTにとっても簡単ではないのです。

勿論、AIの精度は常に上がっているため、この問題も将来的には解けるようになると思います。

AIで変わるちょっと先の未来

✅AI版のiphone登場か、新AIデバイス「R1」

https://www.rabbit.tech/

CES 2024にて、Rabbit Techは199ドルのAI搭載ガジェット「Rabbit R1」を発表しました。AIを搭載したスマートフォンのようなイメージで、ユニバーサルアプリコントローラーとして機能するように設計されています。

R1は、異なるアプリケーション間でタスクを実行できます。例えば「UberでXの場所に連れて行って」といった指示や「SpotifyでYプレイリストを再生して」といったコマンドが可能です。

また、人間がアプリやインターフェースを使用する方法を学習し、それらのプロセスを模倣して自動化することが可能になっています。

従来のスマートフォンとは異なり、2.88インチと小さい画面で作られているのが特徴です。

これは、人間がタッチパネルを操作するのではなく人間が指示することで、AIがアプリケーションを動作するという設計に基づいて作られているためです。

AIによって、スマートフォンがどう進化するのかは今年の大きな変化の1つとなりそうです。

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