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2023年11月11日 公開

【動画解説】ガザ戦争の「出口」を、歴史から読み解く

国際情勢担当のキアラシ記者が、今知るべきトピックを基礎知識とともに毎週解説していきます。初回のテーマは、やはりイスラエル・ガザ戦争。10月7日のハマスによるイスラエルへの大規模攻撃から1ヶ月。イスラエルの報復は、ガザ中心部への地上作戦へと新たなフェーズに。双方の死者数は1万人を超えています。最近流出したイスラエルの内部文書に書かれた「出口」の現実味、そして「不可能」とされるこの問題の解決策はあるのか。今後の動向を見る上で欠かせない対立の3000年史をコンパクトに押さえ、その上で現実と未来の解決策を解説します。(出演:キアラシ ダナ/声の出演:糸井あかり/デザイン:國弘朋佳、岩城ユリエ/撮影:小田切瑞穂/制作補:王芸杉、柳橋泉紀、佐藤烈/ディレクター:山口泰右/プロデューサー:小西健太郎)
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世界の歴史では、滅亡した国家、滅亡した民族というのはいくつもあり、それが第2次世界大戦以降はあまり見られなかったのは、米国主導でつくった秩序、武力による領土の変更を禁止する、というルールのおかげです。
 このルールがなければ、たとえばクウェートは湾岸戦争の時に滅亡していました。
 力による支配が通用する時代にもどれば、このルールは80年間で終了することになり、滅びる国家や滅びる民族が続出するようになります。

ただ、このルールの矛盾点というべき問題が、パレスティナ・イスラエルです。
 イスラエルは、第2次世界大戦後の1948年、第1次中東戦争によって成立しました。そこにあった国家を滅ぼした訳ではなく(オスマン帝国の領土でもなくなっていた)、英国の信託統治領をユダヤ人たちに譲った、ということなので、ギリギリ、ルール違反ではない、という言い訳が通りました。
 ただ、ヨルダンやエジプトなど、他にもパレスティナの領有権を主張していた国家はあったし、パレスティナ人たちもここに自分たちの国家をつくると主張していました。
 結局、武力によってユダヤ人たちが勝ち取った領土です。

その後、イスラエルは4度にわたる中東戦争で領土を拡大し、米国はイスラエルの存続を強力に支援するようになりました。
 イスラエルは、米国が作ったルールを破るのに近いことを繰り返している国家であり、これを支援することは、米国が矛盾を抱え続けることになります。
 パレスティナ、イスラエル問題は、米国にとっても、ノドに刺さったトゲのようなものです。

今さらイスラエルをなかったことにもできないので、1度だけ、一挙にイスラエルの領土問題を解決して(パレスティナ人をいなかったことにして)、この矛盾もなかったことにする、というのが、スッキリする解決ともいえます。
 もちろん、そんな1度だけの例外など、認められるものではないので、ロシアがルールを破った後、イスラエルと米国もルールを破るとなれば、力による支配でいいんだな、ということで、真似する国が続出するようになります。
ハマスとイスラエルの衝突、ガザ戦争は開戦から1ヶ月となりました。正確な死者数は把握が難しいですが、強烈な数字が積み上がっているのだけは間違いありません。当初懸念されたような「人道危機」は現実のものになり、民間人の死者はウクライナなどを遥かに上回るペースで積み上がっています。

1ヶ月経った今、改めて気になるのは今後、この問題がどう転がっていくのかということです。イスラエル側は停戦・休戦といったたぐいの要求には応じる素振りを見せず、それどころか「原爆を落とす」「パレスチナ人を全員、ガザから追い出す」といったオプションすらちらつかせています。(もちろん、本気度は低いでしょうが…)
こうしたものは、歴史的な背景から見たときにどんな意味を持つのか。また、本当の意味で実効的な解決策とは何なのか、動画でわかりやすく解説します。ぜひ休日にご覧いただきたいです。
前回に次いで非常にわかりやすい話。今回特に感じたのは「出口」の難しさ。ビジネスでもそうですし、戦争ではなおさらそうですが、始まるときは結構盛り上がったりするのですが、マイナス(赤字だったり死者だったり憎悪だったり)が積みあがる中どうしていいかわからない状態になっているように見えます。1993年の時もそうですが、ここで必要なのはリーダーシップということになるのでしょうが、Netanyahu首相は「a wrong person at a wrong time」とか言われているし。1年2年は続いてしまうんでしょうか…
国際情勢のニュースがまとまって把握できるのは、とてもありがたいです。
単発のニュースだけでは、毎回見ているわけではないので、情報が細切れになってしまっています。

パレスチナ、イスラエル、ユダヤ人、中東といったさまざまなキーワードから、ガザ戦争の歴史と現状を理解できました。

解決策はあるのか、これからどのようにことが進んでいくのか、日々、情報をキャッチアップしていこうと思います。
長年に亘るイスラエル・パレスチナ紛争の中で、動画でも触れられているオスロ合意(当事者:イスラエル・ラビン首相とPLOアラファト議長、調停者:ノルウェー)に注目したいと思います。ノルウェーによる紛争調停(Mediation)には、我が国も多くを学べると思います。オスロ合意の機運は、残念ながらラビン首相暗殺で失速しましたが、外交上の大きな一里塚であったと思います。NewsPicksには、イスラエル・パレスチナ双方に対する我が国のこれまでの外交姿勢を特集していただければ幸いです。
粘り強く説得し続けることが大切ですね。憎悪からは何も生まれません。
とてもわかりやすい動画。
子どもと一緒にみたいと思います。

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