「妻に稼がれる夫」でイメージするものは? そんな新著を上梓します
12月から新たに参画した、NewsPicksトピックスオーナー6人のうち、半分の3人(私も含め)がジェンダーに関するテーマということを、運営チームの記事で知り、とても驚きました。
ひょっとしたら、来たる2024年は、日本に根強く残るジェンダー問題の「解消元年」になるのではないか・・・との期待が膨らみます。
こちらで記事を書くのと同時に、執筆オーナー「同期」によるジェンダー記事を学ばせてもらえる機会となり、実に嬉しく思います。ジェンダー問題の本質の一つは、多様性を受け入れることです。皆様の記事から勉強させていただけるのが楽しみでなりません。
男性12人の本音と葛藤に迫る
そんな一縷の望み、ジェンダー問題の解消元年となることを願いつつ、年明け1月11日に、ちくま新書より拙著を刊行することになりました。1が3つ並ぶ「1並び」の日。とても縁起が良い日です。
タイトルは『妻に稼がれる夫のジレンマ ~共働き夫婦の性別役割意識』です。
私と同様、駐夫を経験した10人に加え、妻より社会的・経済的地位で下に見られてしまう男性2人の計12人にインタビューを行い、彼らの偽らざる本音と葛藤に迫りました。
以下は、表紙からの引用です。
「男は仕事」という価値観に支配された社会では、社会的地位の獲得や成功を目指す競争から離脱し、稼ぎ手の役割を果たさない男性は「男から降りた者」とみなされる。数年間にわたるキャリアの中断は、まさしく稼ぐ力=稼得能力を喪失することを意味する。
【筑摩書房 近刊情報1/11発売】小西一禎『妻に稼がれる夫のジレンマ ―共働き夫婦の性別役割意識をめぐって』(ちくま新書)
— 筑摩書房 (@chikumashobo) December 27, 2023
妻を支えるため、仕事を離れ主夫となった夫たち。収入も社会的地位も不安定になった彼らの胸の内は――。駐在員の夫と主夫12人のインタビューから見る葛藤と新時代のキャリア。 pic.twitter.com/6nPXxSIiRP
ジェンダー問題は、女性だけの問題?
「ジェンダー問題=女性だけの問題」と捉えられがちな空気感が、充満してないでしょうか。ジェンダー問題を巡る発信についても、男性よりも女性による発信の方が活発になされているのが実態でしょう。
では、本当に女性だけの問題なのでしょうか。
本書の結論部分には、そうしたことについても触れました。
年明けのお忙しい折、もし手に取って少しでもお読み頂けますと幸いです。
どうぞよろしくお願いします!
トップ画像:Unsplash by Christin Hume
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