【新たな経済圏の幕開け】GPT Storeが開店

2024年1月11日
全体に公開

2024年1月11日は歴史的な日となりました。

これまでは「AIの専門家や企業が作ったAIをユーザーが購入する」というB to Cの形式しかありませんでしたが、「ユーザーが作ったAIを、別のユーザーが買う」というC to Cの仕組みが世界で初めて大規模に始まりました。

今までもiPhoneのアプリストアが2008年6月10日に開店し、プロ・アマチュアを問わず、たくさんのアプリが作られ、ユーザーがユーザーにアプリを届ける仕組みが生まれました。私も個人でアプリを出し、世界50カ国で10万強のダウンロードをして頂きました。

アプリの供給と需要が活発になり、優れたアプリがたくさん生まれたことと同時に、巨大なアプリストアの経済圏も誕生しました。

Appleによれば、去年2023年のApp Storeでの売上は1.1兆ドル(2023年の平均ドル円相場1ドル140円で換算すると約154兆円)に上ります。

2023年度予算の国の一般会計歳出(=支出)は114.4兆円なので、日本の歳出を余裕で賄えるだけの売上をアプリ市場で産んでいることになります。

GPTストアの登場は、新たな経済圏の幕開けです。

数ヶ月以内に課金が始まるそうですが、現在は全てのカスタムGPTが無料で試せます。

今のうちに有料級のGPTをたくさん試し、自分のQOLを上げるGPTを見つけておくことを強くお勧めします。

今回は、現役のAIコンサルである私が、カスタムGPTを作り、GPTストアにリリースした経験をもとに、解説します。

<目次>

1. AIの民主化:GPTストアの役割と可能性

2. カスタムGPTの驚きの作り方

3.購読者特典やお知らせ

1. AIの民主化:GPTストアの役割と可能性

GPTストアは、ChatGPTの有償ユーザーが自在にカスタムしたGPTを公開・共有できるプラットフォームです。

これにより、AI技術の利用が専門家や大企業に限定されず、中小企業や個人開発者にも広がります。

しかも、作り方は至ってシンプル。

コーディングは必要なく、GPTへの指示書を母国語で入力してアップロードし、カスタムGPTの名前や特徴を入力すれば完了します。

さらに、少しハードルとなるロゴ作成もタイトルや特徴からDALL-E3を使って自動で生成してくれます。(もちろん、外部で作成した画像を使うことも可能です)

こういったUIUXの素晴らしさがChatGPTの最大の強みと言えます。

母国語で作成した指示書をアップロードし、名前や特徴を入れれば完成するカスタムGPTの作成画面

いままでAIの開発には莫大な資金(1000万〜数億円)がかかるため、PoCの実施やROI(投資対効果)を試算し、ある程度資金回収が見込める領域にしか開発の目が向きませんでした。

しかし、たった月額20ドルの費用で高性能のAIが作成・販売できるようになったため、今後、ニッチな領域も含め、多様な分野でのAIの応用が期待できます。

2. カスタムGPTの驚きの作り方

では、簡単にどのように作るのかを見ていきましょう。

次の画面は、私がカスタムGPTの画面で実際に作業をしたものです。

私が作業したカスタムGPTの画面

画面の左側でGPTのタイトルやロゴ、特徴を記載し、GPTへの指示書をアップロードします。

私の場合はMidjourneyでロゴを制作しています。

画面下部では、Web検索はするか?や画像生成はするか?といった選択項目もあります。

画面右側ではアップロードした内容をもとにしたカスタムGPTの応答を確認することができる画面です。

私の場合は生成AI時代のキャリアカウンセリングGPTを作ったので、カウンセリングが始まると、GPTからの質問が始まります。

キャリアカウンセリング系のカスタムGPTをいくつか使ってみましたが、私がチューニングしたGPTモデルが今の所、もっとも人間のカウンセリングに近い対応をしてくれますので、是非試してみてください。

よく、書籍の著者向けに10万字相当の原稿をアップロードすれば、あなたの分身のGPTができるという情報を出している方がいらっしゃいます。

私も自著で試してみましたが、指示内容が多すぎるとGPTの応答に時間がかかり、タイムアウトしたり、指示内容の理解が怪しくなりアドリブが始まることがあるので、「質の高い指示を2000字以内に抑える」を目安にして頂くことをお勧めしています。

詳細なTipsについては、Udemyの動画コースとして「カスタムGPTの制作コース」を現在準備中ですので、是非、このトピックスをフォロー頂き、続報をお待ちください。

3.購読者特典やお知らせ

①Udemyのお得なクーポンを6コース分ご提供(「生成AI」や「LifeVisionの作り方」など)

②ChatGPT研修の受付

『AI時代のキャリア生存戦略』が好評販売中

①Udemyのお得なクーポン情報(「生成AI」や「LifeVisionの作り方」など)

Udemy主催のトピックチャレンジという動画講座の企画コンテストで2案採択頂き、ChatGPTとLifeVisionの作り方のコースが公開されました!

本トピックの購読特典として、ChatGPTの速習コースやLifeVisionの作り方、広告無しで市場を切り開いたTeslaの戦略など、今月末まで引き換え可能なクーポンを発行しましたので、気になる方は下記のリンクより入り、是非ご活用ください!

②ChatGPT研修や講演の受付

ChatGPTを速習するための講演や研修で、2023年だけでも3万人ほどを対象に提供しました。

コンテンツ

・ChatGPTとはどのようなものなのか

・マクロな視点では社会や企業への影響

・ミクロな視点では足元でどのように活用するか、4H(増やす・減らす・掘り下げる・変化させる)というフレームワークを実演

基礎〜応用まで解説し、短期間でキャッチアップする研修プログラムを提供しており、下記のような企業様にもご提供した内容になっています。

・東京海上様(全社員向け)

・Panasonic様(特定の部門向け)

・実教出版様(有志向け)他多数

現在のスキルレベルは問わず、参加者の大半がまだChatGPTに触ったことがないという企業様も含め、ご好評を頂いておりますので、ご検討されたい方は、ぜひお気軽に下記よりご連絡ください。

お問い合わせ先:yosuke@focuson-inc.co.jp

③『AI時代のキャリア生存戦略』が好評販売中

NewsPicksのNewSchool「次世代ビジネス書著者発掘プロジェクト」で最優秀賞を頂いた書籍が好評発売中で、AI時代を生き残る3種類の戦略について解説していますので、是非参考にしてみてください!

自著の書影

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