ついに!テスラがワイヤレス自宅充電を開発中
トピックオーナーの前田謙一郎です。
昨日、テスラのデザイナー、フランツがワイヤレス自宅充電を開発していると話した!という情報があり、x.comなどで盛り上がっていたので早速ですがまとめたいと思います。
今年の初めからテスラのワイヤレス充電の噂はあった
今年の3月に行われたテスラのインベスターデイ(Investor Day)で、グローバルチャージングチームのレベッカ・ティナッシ(Rebecca Tinucci)がスーパーチャージャーの拡充についてプレゼンを行いました。
プレゼンの最後には「Can't forget to do cool s***」ということで笑、後ろのモニターに以下のようなモデルSがガレージに停まっているイメージと、これも話題となった「テスラの50年代ダイナー風ドライブインシアターのイメージ」が映し出されていました。
実際にプレゼンではワイヤレス充電については触れられていないのですが、「これからもクールなことをしていく」ということで聴衆がこれがワイヤレス充電である事に気付くのは十分なヒントだったようです。
ジェイ・レノのインタビューでフランツが認める
昨晩、12月18日にYou tubeにアップされたアメリカのジェイ・レノのチャネル(Jay Leno's Garage)はサイバートラックの特集でしたが、番組ではデザイナーのフランツ、エンジニアVPのラーズ、そしてジェイ・レノがサイバートラックのデザインからエンジニアリングまで様々なことを話しています。
そして、その54分あたりで、デザイナーのフランツがワイヤレスチャージングに取り組んでいる「We are working on the inductive charging」と述べているのです。
「So you don’t need to plug something in at that point. You just pull in your garage, drive over the pad, and you’re charging」ワイヤレス充電ができる日には車を充電パッドの上に停めるだけで充電が可能、との発言にメディアやテスラファンが反応をしました。
そもそも、3月のインベスターデイの後も、ワイヤレス充電の噂は絶えませんでした。なぜなら、テスラはこの夏にWiferionというヨーロッパの会社を買収していたためです。Wiferionは2018年にテスラのモデル3を使ってワイヤレス充電のプロモーション動画を作成していた、ワイヤレス充電のスタートアップでした。
しかしながら、テスラは10月にWiferionのエンジニアだけを残して、会社自体は売却してしまいます。テスラがWiferionを買収した理由は公に説明されていませんでしたが、彼らのワイヤレス充電のテクノロジーがその理由だという憶測が広まったのも無理がありません。
テスラはこれまでワイヤレス充電にそこまで熱心ではなく、自律運転の車が充電をする際にはスーパーチャージャーの充電ソケットがロボアームにより自動で充電ポートに繋がるシステムを開発していたと言われていますが、今回の件でワイヤレス開発も進めていることがわかりました。
今後のワイヤレス充電技術の開発に期待
先日のトピックス記事で纏めたように、テスラのスーパーチャージャーNACS(North American Charging Standard)はその充電の速さと利便性で北米でデファクトスタンダードとなりました。
モバイルやカードによる認証プロセスもなく、保存したクレジットカードに自動で課金されるなど、すでに他の充電システムの先を行っていますが、ここにワイヤレス充電が加わると、さらなる利便性が高まることになります。
現段階ではワイヤレスは自宅充電ということですが、手動で充電プラグを挿す必要がなくなると、自動車が発明されて以来行われてきた給油や充電という煩わしさがなくなります。
もちろん、ワイヤレス充電はプラグするのに比べて、充電速度が遅い、パッドやワイヤレスシステムの価格が高いのでは、といった課題もあるかもしれませんが、今後のテスラの開発に期待をしたいと思います。
私の勝手な希望ではテスラの自律運転を行うロボタクシーが世の中に出る頃にはこのワイヤレス充電も広まり、ロボタクシーが自動で充電ステーションに戻ってワイヤレス充電パッドの上で充電を行うようになって欲しいと思っています。
最近はテスラのイノベーションの速さに驚かされることばかりです。今回は速報ということでこれくらいにします、また次のトピックをお楽しみに!
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