NewsPicks卒業と新たなチャレンジのご報告

2022年12月21日
全体に公開

今日は愛媛とは関係ない個人的な投稿になりますが、今年の年末にUZABASE/NewsPicksを退職し、新しいチャレンジをすることにしましたので、そのご挨拶をこの場でさせていただければと思います。

ご存知の方もいるかもしれませんが、僕は2008年の夏ごろからUZABASEに学生インターンとしてジョインしました。その後、2009年の4月から6月までの3ヶ月だけPwCコンサルティング合同会社にお世話になったものの、2009年7月から正社員としてUZABASEにジョインしたので、キャリアのほとんどの14年近くをこの会社で過ごしたことになります。

改めて振り返ると、本当に素晴らしい会社/事業だったなという想いでいっぱいです。

いつのだろう、オフィスが外苑前時代のパーティーの写真

UZABASEでのキャリア

UZABASEにはいくつかの事業がありますが、僕は特にSPEEDAとNewsPicks事業をメインに以下のようなミッションを担ってきました。

SPEEDA事業(経済情報プラットフォーム)

・カスタマーサポートチームの立ち上げ
・海外サプライヤーとの連携プロジェクト
・エクセルプラグイン機能の開発
・機能の仕様決めとテスト
・営業チームの立ち上げ
・データ組成プロジェクト

NewsPicks事業(ソーシャル経済メディア)

・サービスの仕様決めとテスト
・ピッカー開拓
・メディアサプライヤーの方々との折衝
・広告事業の立ち上げ・経営企画
・マーケティングチームの管轄
・アルファドライブの買収と買収後のPMI
・トピックス事業の立ち上げ
・CHANGE to HOPEの立ち上げ

上記はパッと思い出せるものを書きましたが、14年間、日々いろんなことが起きていたので、ここに書ききれない思い出がたくさんあります。
このプロジェクト全てが成功したわけではないですし、失敗して道半ばで別の人に引き継いだものもあります。

ただ、UZABASEでは「やったことないから」という言い訳は通用せず、常に身の丈以上の新しいチャレンジをさせてもらいました。

小咄ですが、僕は社会人3年目くらいまでは、創業者である梅田さんや新野さんにいつか外資系のコンサルティングファームで仕事がしてみたいと言っていたように思います。
それはなぜかというと、社会人になって常に新しいことをやり続けていたのに加え、同期もおらず、自分が成長しているのか全くわからず不安だったからでした。
しかし、UZABASEに入社して3年目くらいで、やったことないプロジェクトを一人で始め、道筋を作った上で、仲間を採用し、権限委譲していき、また新しいチャレンジをするというサイクルを2回転くらい回す経験をすると、0から何かを学びながら作ることができるのが自分の得てきた能力だと実感できて、スタートアップならではの成長の形に気づくことができ、上記のような想いがなくなっていきました。

これはPwCにいる時、僕のインターンお疲れ様会をやってくれた時の写真。この一ヶ月後社員になってます

UZABASEでの学び

14年間で得た学びは本当にいっぱいありますが、あえて3つだけ印象に残っている学びを挙げさせてもらいます。

一つ目は理想の掲げ方です。僕のUZABASEでの最初の仕事はSPEEDAのカスタマーサポートチームの立ち上げでした。

SPEEDAとはプロフェッショナルファーム(PEファーム、コンサルティングファーム、投資銀行)で働く人達が、企業情報や業界情報を簡単に分析できるSaaS型のサービスです。

最初は梅田さんと新野さんと僕で回していたのですが、梅田さん、新野さんが営業に専念するために、オフィスにいる僕を中心にお客さんからの問い合わせに答えるチームを立ち上げていきました。ただSPEEDAのお客さんは名だたるプロフェッショナルファームのアナリストメンバー。彼らからの専門的な質問に答えるのはほぼ新卒の僕には非常に荷が重たかったです。

そんな中、梅田さんがお客さんに「うちのカスタマーサポートチームは必ず30分以内に返答します(営業時間の制限は言わない)」ということを言い始めます。さらに「お客さんへの対応はリッツカールトン並みのサービスで対応しよう」と言い始めました。

ただでさえ、荷が重い役割の上に、メンバーがほとんどいない中、必ず30分以内に(しかも初期は24時間対応)返答し、しかもその返答をお客さんの要望の先の先の仕事を想像して答えるということを徹底していたたため、このカスタマーサポートチームは本当に負荷の高いチームになりました。

ただ、外資系が多かったこの業界でこれだけ徹底したサポートをする企業がどこもなかったため、このカスタマーサポートが初期のSPEEDAの大きなアドバンテージとなり、営業のカスタマーサクセスもまずこのサポートデスクを使ってもらうと徹底していたほどでした。また、このサポートデスクにくる問い合わせはお客さんの要望の宝庫になるので、そこから派生して、色々な機能開発に繋げていくこともできました。UZABASEには「ユーザーの理想から始める」というVALUEがありますが、まさにこの時の体験はそれだったと思います。

またボトムアップでできることを掲げるのではなく、常に高い理想を掲げ、それをどう実現するかを徹底して考えていくことの大切さを、この時学ぶことができました。

ちなみに若いころは当然お金もなかったので、リッツカールトン並みのサービスを提供するんだと言いながら、自分はリッツカールトンに行ったことがないという状態でした。

数年後、梅田さんが一回連れて行ってやると言われて、楽しみにしていたのですが、連れて行ってもらったのは表参道のカシータでした。確かに素晴らしいサービスでしたが、いつか梅田さんにリッツカールトンに連れて行ってもらいたいものです(笑)。

一番最初の品川のマンションの一室の頃。稲垣さん細いですね笑

2つ目はトップ人材を採用することの重要性です。

UZABASEは創業初期から採用には本当にこだわってきました。

そのため、多くのタレントが社内にいます。

うちの採用ハードルが高すぎると人材会社の方々に言われるのを創業期からよく耳にしました。最高の人材を採用することにこだわることの大切さをUZABASEでは学びました。

創業メンバー以外でも一緒に仕事をした中でいうと、現UZABASEの代表をしている佐久間さんのプロジェクトマネジメント力、創業時のトップエンジニアだった竹内さんの開発力、一緒にNewsPicksを立ち上げた元NewsPicks CTOの杉浦さんの事業推進力、元NewsPicks CCOの佐々木さんのクリエイティブ力、一緒にNPを経営していた杉野さんの課題整理力、アルファドライブの麻生さんの数値へのコミット力は間近で見ていて、特にすごかったです。
(上記以外にも本当に沢山いますが、長くなりすぎるので割愛します)

10人採用するより、トップの人材一人を採用することの方が組織・事業を成長させられることを実感してきました。

今もUZABASEには本当に多くのタレントが在籍しています。UZABASEの中で評価されているメンバーは本当にどの会社に行っても間違いなく活躍できる人材だと胸を張って言えます。これだけのタレントを採用し続けることは非常に大変ですが、そこへのこだわりこそ、事業に一番大切なことだと学びました。

上場の時、一緒にNewsPicksを経営していた杉浦さんと佐々木さんと

3つ目はビジネスは楽しんでやるものということです。

今年、UZABASEでは「PLAY BUSINESS」という言葉を使うようになりましたが、まさにこれだと思います。

UZABASEでの仕事は本当に、本当に大変なことが多かったですが、毎年みんなで家族も含めて集まってOne UZABASE Partyというお祭りのようなイベントを開きどんちゃん騒ぎをしてきました。

僕はよくUZABASEのカルチャーを外資系のようなプロフェッショナリズムを強く持ちながら、古き日本企業のもつウェットさも兼ね備えたカルチャーと説明してきましたが、どんな大変な中でも「渦中の友を助ける」という文化を大切にみんなで支え合い、お祭りでもするかのごとく、楽しくビジネスを作ってきました。

ちなみにUZABASE の年末年始のパーティーでは昔はMVPを表彰する制度があったのですが、UZABASEの初代MVPはカスタマーサポートチームで間違いなく一番長い時間働いていた僕です。

絶対に誰も覚えていないので、一応書いておきました。(笑)

花見とかもしましたね
ハロウィンパーティーもありました。ただ俺は出張で参加できなかった、、笑

UZABASEを退社する理由

上記からわかる通り、僕のUZABASE愛は多分社内で誰よりも強い自信があります。

それは今も変わりません。UZABASEは僕のキャリアそのものだと思っているし、UZABASEの文化を一番体現してきたのは自分だという自負があります。ではなぜそんなUZABASEを退社することにしたのかというお話しをします。

僕は20代前半から、少子高齢化が進み、GDPが下がっていく日本が再成長するにはもっと当たり前にグローバルに挑戦する人が増えないといけないと思い続けて、自分自身もそれに挑戦するために、梅田さん、新野さんにずっと、「いつか海外で事業をやりたい」と言い続けてきました。

これまで国内でSPEEDA/NewsPicksの立ち上げと本当に素晴らしい経験を積ませてもらって、グローバルの挑戦からは離れていましたが、去年、NewsPicksの社長を降りたときに、これはやっとチャンスがまわってきたんだと感じ、グローバルにキャリアを振りたいと思いました。

そのチャレンジを、UZABASEを出てするのかUZABASEの中でするかを本当に悩みました。

外に出る決断をした理由はいくつかありますが、自分自身をもっともっと成長させるためというのが一番の本音です。

3年くらい前に新野さんに人生相談をした時にこんなことを言われました。

「さかもっちゃんからは、もちろん人生で実現したいこともあるんだろうけど、それ以上にもっともっと成長したいって想いを感じるよ。どんどん強い敵を倒して成長していくスーパーサイヤ人みたいな人になりたいんだろうね。」
BY 新野さん

この話を聞いた時に自分の中で凄く腑に落ちました。

「グローバル」×「0からの起業」という、自分にとって最も高いハードルにワクワクしてしまったんだと思います。全く見当もつかない世界だからこそ、それを成功させて、新しい景色を見ることができると信じ、チャレンジしていきます。

2018年に中国のテンセントの人たちとプロピッカーの方々で一緒に交流会をしたときの写真

今後に関して

社会人になってから、おそらく、心から休める時間はこれまで取れていなかったので、3ヶ月くらいは充電期間と位置付け、英語の勉強、色々な知識のキャッチアップ、健康な身体作りに集中して、春頃から本格稼働をしていければと思っています。

事業アイデアはいくつかあるものの、まだ生煮えなので、充電期間中にブラッシュアップして、一気に立ち上げていきたいと思います。

僕は人と議論しながら、自分の考えをブラッシュアップしていくタイプなので、ぜひ議論に付き合ってくれる方がいたら、お話しさせてください!また色々な新しい経験もしていきたいと思っているので、こんなプロジェクト/仕事があるといったゆるいお誘いも大歓迎です。

ちなみに、NewsPicksは退社しますが、幸い、これからも一緒に連携できることはしていこうと話はしているので、関わり方は変わりますが、引き続き地方創生やグローバルの領域で一緒にやっていこうと思っています。
またこのトピックスに関しては自分が立ち上げたサービスの行方が気になるので、一発信者として活動し続けたいと思っています。今後どんな挑戦をしていくのかも書いていきますので、ぜひフォローをよろしくお願いします。

同じトピックスで守屋さんが投稿してくれている以下投稿のように、その時々適切な関係性をUZABASEと作っていければと思っています。


まだまだ書きたいことはいっぱいなのですが、これぐらいにしておきます。

最後になりましたが、これまで一緒に働いてくれたUZABASEのメンバーのみんな、またSPEEDA、NewsPicks事業に関わってくれたパートナー及びユーザーの方々、Pickerの方々、本当に本当にありがとうございました。

社内外、本当に素晴らしい方々と仕事ができて幸せでした。

これからもUZABASEをよろしくお願いします!

なんか一番気に入っている写真。本当にありがとうございました

応援ありがとうございます!
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