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2021年11月13日 公開

【キャディ】下請けの非効率を解消した「調達」イノベーション

180兆円規模の国内製造業にあって、これまでイノベーションと縁遠かった「調達」領域で、イノベーションを起こす創業4年目のスタートアップがある。その名は「キャディ」。調達の受発注プラットフォームで多くの町工場を救うキャディは、日本の製造業の救世主なのか?(39分/出演:池田光史、岡ゆづは、藤村聖子/デザイン:黒田早希/撮影:小田切瑞穂/アシスタント:王芸杉/編集:栗原良介、仁尾拓斗、癸生川稜/音効:栗原良介/ディレクター:柳橋泉紀/プロデューサー:小西健太郎、安岡大輔)
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#デューデリだん!も気づけば、17回目。
今年春からスタートして、様々な企業をデューデリしてきました。

で、気づいたのは良い会社、成長する会社の共通点です。
①競合がいない領域で市場をつくっている
②経営者の思想がサービス・プロダクトにしっかり反映されている
③10年後の成長シナリオとして、非連続で壮大なビジョンを描いていて、かつ現実味がある

教科書的で当たり前に見えますが、結局、ビジネスをつくっていく道にマジックはないってことだと思います。

今回のキャディも、間違いなくすごい会社だし、日本の製造業の常識を根底から覆すだけのパワーがあると思います。
今週号の日経ビジネスでも「編集長インタビュー」はキャディの加藤さん。
開成→東大→マッキンゼーという絵に書いたようなエリートですが、泥臭く全国を飛び回る誠実な好青年という編集長評。デューデリだんからもそれがよく伝わってきました。
岡記者のインタビュー、素晴らしかったと思います!

加藤CEOの時間の使い方、「採用40%、思考ブロック15%」が印象的でした。

「長い目で必然性のある領域に、優秀なメンバーとベットしているから、失敗が多くても楽観的でいられる」というお話は新規事業成功の本質だと思いました。
要はBPOなんですね。

この領域では、一律マージンで無数の町工場をつなぐだけのプラットフォームはあまり意味がなくて、確実に町工場のエゴに左右されて問題が起き、顧客に直接的に迷惑をかけてしまうリスクがある。通販でモノを買うのと何ら変わらないわけです。だから自社で一旦引き受けて、問題ない形に修正して納品する必要が出る。顧客ファーストでそこまでコミットされてる部分はとても印象がいいし、まだまだ成長する余地もあると感じます。

ただ一方で、かなり苦労の尽きない事業領域でもある。町工場も高齢化が進み、後継者不足などによって起こる突然の廃業リスク。ある日突然モノが作れなくなったり、昨今のように一度資源不足で調達が困難になれば、代替原料調達まで含め広範囲で走り回らされる状況もありうる。そうした"非生産的な問題"への対処を補完できるだけの事業付加価値をどこまで担保できるのか。平時にどれだけ有事に備えられるかも鍵になるかなと感じます。問題が集中して後手後手に回り始めると苦しいだろうなと。

いずれにせよ、この国の生産効率を上げるためには有用なサービスだと思うので頑張って頂きたいですね。先々また特集されることがあるようならば、今の状況との差を見比べてみたいです。
岡さんのインタビュー前の不安の吐露とそこへのお2人のお声がけ、そして、用意周到で臨んだ結果の「よく調べられてますね」の一言。インタビューのなんたるかを勉強させてもらった気がします。
ラクスルに引き続き良回。
「ロングタームに見て正しい市場に、信頼できるメンバーとベットしているから楽観的」
「マージンは付加価値の分」
非常に刺さるコメントです。

ビジネス的な点だとこの延長線って製造業そのものの付加価値だったりするので、EMS化していくのか、設計のみを受託する方向に進むのかな。
「本質的にはサービスやりたいんだけど、それを実現するハードが無い」という要求はあると思っていて、だいたいそれを商社が丸っと引き取って厚いマージン取っていると思うんだけど、そこにテクノロジーが入って加藤さんの言うQとD(たぶんCも)が改善すると良さそう。

今後に期待です。

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