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かんぽ生命・あおぞら銀行と提携「政府の資産運用立国の取り組みを意識」…大和証券グループ本社・荻野明彦社長
野口 哲NoguchiArts&Contemporary 代表
アセマネ強化には大和アセットの強いリテールに加えて機関投資家ビジネスは重要になります。
しかし、大和証券グループ本社は「個人=大和投資信託委託・機関投資家=大和住銀投信投資顧問」に分かれており、大和住銀がSMBCグループ子会社となったため荒療治に出たように見えます。
あおぞら銀行との案件も含めて経営企画出身の荻野社長だからこそ(特に資産運用立国への対応で中軸となる大和アセットの持分譲渡)の案件なのかもしれません。
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荻野社長「資産運用会社をどうやって強くするかというのが最優先の課題だ。継続的に運用力を強化しなければいけない。グループの大和アセットマネジメントは歴史的な背景もあり、プロの機関投資家を相手にする投資顧問分野が弱い。かんぽ生命と組むことで、一部お金を回してもらえる。」
【決算解説】銀行がいつの間にか「高収益企業」になっていた
野口 哲NoguchiArts&Contemporary 代表
米金利上昇が落ち着き3メガ共に良い決算でした。記事にある純利益(銀行表記だと親会社株主利益)以外でも営業利益(銀行表記だと連結業務純益)などで比較するとおもしろいです。
特に2位のSMBCに4,000億円超の差をつけているMUFGはそれが米モルガン・スタンレーによる利益貢献だと分かります。
・MUFG:市場部門以外は全て増益
銀行単体業務粗利益:25,660億円
貸出金:118.3兆円
貸出利回:0.89%
預金利回:0%
連結業務純益:18,437億円
親会社株主利益:14,907億円(内モルガン・スタンレー:4,012億円)
CET1:10.1%
出所:https://www.mufg.jp/dam/ir/presentation/2023/pdf/slides2403_ja.pdf
・SMBCグループ:海外子会社減損もノンバンク含めて成長
銀行単体業務粗利益:18,852億円
貸出金:107.0兆円
貸出利回:0.84%
預金利回:0%
連結業務純益:15,602億円
親会社株主利益:9,629億円
CET1;10.9%
出所:https://www.smfg.co.jp/investor/financial/latest_statement/2024_3/2024_fy_03.pdf
・みずほFG:市場部門が増益
銀行単体業務粗利益:16,254億円
貸出金:92.7兆円
貸出利回:0.76%
預金利回:0%
連結業務純益:10,058億円
親会社株主利益:6,789億円
CET1:9.9%
出所:https://www.mizuho-fg.co.jp/investors/financial/tanshin/pdf/data2403_fy_2.pdf
かんぽ生命、大和証G傘下の運用会社に525億円出資-提携第2弾
野口 哲NoguchiArts&Contemporary 代表
かつて大和証券Gにはアセマネが2社存在し、機関投資家は社名にも投資顧問とある大和住銀の領域でした。
・大和投資信託委託→現:大和アセット
・大和住銀投信投資顧問→現:三井住友DS(DS=Daiwa Securities)
再編により大和住銀の経営から距離を置くことになったので、委託を大和アセットと社名変更した上で投資顧問機能を内製し直近4月には年金ビジネス部を機関投資家営業部に統合しています。
そんな中で、かんぽ生命から一兆円もマンデートがあるのはinstitutional事業に注力したここ数年の努力の結果ではないでしょうか。
リテール現場経験が証券会社経営の中での重要な位置を占めた時代もありますが、アセマネがこれからの証券ビジネスに置いて中心になる案件として感じるニュースでした。
NORMAL
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