【日曜コラム】合成生物学のスコープを広げる

2023年12月10日
全体に公開

合成生物学というと、微生物を使っての物質生産、ゲノム編集、DNA合成といったものと理解している方が多いと思います。とりわけ日本の場合、アカデミア、メディア、産業界含めて、合成生物学についてのスコープが狭いと感じています。

合成生物学は広い分野に影響を与えるものです。今週は、自然保護とゲノム編集、社会理解と教育、細胞生物学、ニューロテックなど、さまざまな話題が含まれていました。それぞれについて目を通すことで、合成生物学についてのスコープの広がりを感じることができます。例えば、自然保護とゲノム編集という一見対立するコンセプトが、協力関係になっていることなどは、興味深いと感じました。

さまざまなことを違った視点で捉えることの重要性を物語っていると思います。

自然保護活動とゲノム編集(その1)ドードーパーク計画

自然保護活動とゲノム編集(その2)モモイロハト

合成生物学の社会理解と人材育成

生物ロボット:ゼノボットからアンスロボットへ

ニューロテックと合成生物学

シアトル合成生物学ハブの設立

さて、今週はFDAによって、鎌状赤血球症のゲノム編集治療が正式に承認されました。

これについては、英国での世界初承認を含めて、既に説明していました。ある意味で、ご祝儀相場なのでしょうか。折り込み済みだと思っていましたが、株価が上がったようです。

ゲノム編集は、いよいよ実装段階になってきたようです。

合成生物学は新たな産業革命の鍵となるか?」担当:山形方人

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