【日曜コラム】ジェネレイティブ・バイオロジー(生成生物学)とは
先日、エンジニアリング・バイオロジーという言葉について、説明しました。
合成生物学やエンジニアリング・バイオロジーと概念的に少し違うのですが、合成生物学に含まれる領域として、Generative Biology(ジェネレイティブ・バイオロジー、生成生物学)という言葉もあります。Generative Biologyも最近出てきた言葉だと思いますが、この数ヶ月、この概念を説明している論文やチュートリアルがでてきていますので、紹介したいと思います。
ジェネレイティブ・バイオロジー(生成生物学)は、人工知能(AI)、先進のライフサイエンス技術、自動化を組み合わせることで、所定の特性を持つ新規生体分子を設計するプロセスに革命をもたらし、創薬研究者に次世代のタンパク質治療薬を設計する際に生物学の限界を超える能力を与える。そのような困難さとは、(i)創薬が本質的に複雑であること、(ii)過去数年間に出現した有望な計算・実験技術の数が圧倒的に多いこと、(iii)薬物様分子に関する関連タンパク質配列-機能データの入手可能性が限られていること、である。タンパク質の創薬に最も実用的に有効な計算手法に焦点を当て、これらの手法に最も適したデータを生成する実験プラットフォームを構築する必要がある。ここでは、タンパク質創薬のペースと成功に最も重要な影響を与える計算科学と実験的生命科学の最近の進歩について論じる。
こちらがこの3月に開催されたNIHの内部セミナーです。動画も公開されています。
このような動画もありました。
ただ、この言葉もバズワード的で、こうした学問領域や手法を説明する言葉としては、まだ定着していないという印象です。これから使われる機会が増加していくのでしょうか。
📌さて、NewsPicksのこのトピックの記事数も300を超えました。バックナンバーも300以上ありますので、時間のあるときなどに、ご覧いただければと思います。
これまで毎日記事を投稿するようにしてきたのですが、どうしても記事の編集が中途半端になってしまうことから、それぞれの記事にもう少し時間を使って、洗練された記事を投稿しようと考えています。したがって、この記事以降、新しい記事の投稿が不定期になることが予想されます。よろしくお願い申し上げます。
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