創造性を測る4つの尺度と、写真の活用法
ビジネスパーソンや学生において、或いは教育に関わる人においても、「創造性」に興味関心のある人はそれなりにいると思います。一方で、どれだけの人が実際に創造性や自律性を育むための具体的な努力をしているでしょうか?その数は減るように思います。
そもそも「創造性が高い」とは、一体どういう状態なのでしょうか。
色々な現場で言語化されたり、心理学の研究として扱われることも増えてきていますが、未だ共通の見解は定まっていません。
なのですが、縣拓充らによる論文「アートや体験型の活動を通じて育まれうる「持続可能な社会のための想像・表現コンピテンシー」を捉える尺度の検討」( 2016)で導き出された尺度が、かなり具体的で面白かったので紹介します。
もちろん、「写真で創造性を高める」ための参考にしてみてください!
①感受性
「からだで感じたことを大切にする」
「一つの物事について、よく想像をめぐらせる」
②自身の感覚への信頼
「周りとは異なる角度から考える」
「自分の感覚を大事にし、無理に人に合わせない」
③難しい問題の追求心
「一つの物事を追求できる」
「自分なりのこだわりを大事にし、実現させる」
④多様なものへの寛容性
「他者の異なる考えを許容できる」
「人それぞれの違いを面白がれる」
さらに、創造性が高い人は、以下のような考え方を否定する傾向があるとのこと。
「当たり前とされていることは,多くの場合疑わずに受け入れる」
「多くの人が一致して良いと言うことは,従っていれば間違いはない」
「異なる価値観の人とはあまり接したくない」
「自分とは異なる意見や考え方の人と話すと,イライラする」
皆さん、何かしら写真を撮ることは多いですよね。
外界の何かしらに興味を感じて感受したもののシャッターを切る。その際にからだで感じてみたり、普段の視点とは違う位置から眺めてみる。
「何か上手く撮れないな、」と感じたら何枚もシャッターを押してみる。そして、他の人の写真を眺めて、「この人には何が見えていて、自分には何が見えていないのかな」と考えてみる。
しごく簡単に創造性をアップするツールとして、ぜひ、写真を活用してみてくださいね!
出典元:縣拓充・伊藤葉子・岩田美保・神野真吾
「アートや体験型の活動を通じて育まれうる「持続可能な社会のための想像・表現コンピテンシー」を捉える尺度の検討」( 2016)
TOP画像:UnsplashのJr Korpa
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