スマホ市場から紐解く、世界の写真撮影人口は?

2023年10月9日
全体に公開

以前の記事で、デジタルカメラの総出荷台数の記事を綴りました。日本国内のカメラメーカー総出荷台数は、1999年から2022年までで累計約12億台で、ピークは2010年の1億2千万台でした。

2007年のiPhone発売をきっかけに、デジカメ市場が衰退したわけですが、そうなると気になるのが、「スマートフォン市場はどれほどのものか?」ということです。

今回は、香港に拠点を置く調査会社Counterpoint Reserchのレポートを元に、世界のスマホ市場についてお届けします。

iPhoneの世界シェア

Counterpoint Reserchのレポートを元に、numphoto Inc.がグラフ化

まず、スマホといえば!のiPhoneから見ていきましょう。iPhoneの出荷台数を示すのがグラフの紺色です。

2007年、iPhone初年度の出荷台数は370万台でした。翌年は1300万台、翌々年は2500万台と順調に市場を広め、2013年には1億5000万台を突破します。

それ以降の2014年〜2022年は、1億9260万台〜2億3790万台の間を推移している状況です。(平均:2億1341万台

なお、売り上げ額としては、2022年決算によると、ネットセールス全体で、205,489百万ドル。1ドル100円で換算すると、2兆円、1ドル150円で換算すると3兆円です。

Apple Inc.の決算資料より

スマホの世界シェア

iPhoneのシェア率を元に、世界のスマホ市場を割り出したのがグラフの黄色です。

2007年は1億2000万台だったのが、2011年には5億1670万台に到達。2013年に10億万台を超え、ピークは2017年の15億4164万台です。それ以降は12億5千万台〜15億万台の間を推移しています。

2007年から2022年までの累計出荷台数は158億3316万台となります。

Unsplashのcamilo jimenez 撮影

世界の何人がスマホを持っている?

なお、こちらのNEWS CASTの2023年6月20日の記事によると、現在、世界のスマートフォンユーザーは55億人を超え、その普及率は70%を超えているとのこと。

もし、累計出荷台数が158億台で間違いなければ、ざっくり、5年で一台買い替えるような計算でしょうか。

一人で複数台所有している人もめずらしくありませんし、一方でレポートから漏れているメーカーや古物市場なども鑑みると、統計や調査は個人の手ではおえませんが、そういうことらしいです。

つまり、世界で写真を撮れるのは…

すべてのスマホにカメラが内蔵されているのかどうか、というとそれも疑問なので、一概に言えませんが、それでも、場合によっては世界の55億人の人が写真を日常的に撮影できる世界線がやってきているということですね。

写真がこの世に生まれた当時は、希少性の高いものであった写真が、知らない間にすごい世界になっていたようです。

想像以上の数字で驚きました。

どうりで、本日訪ねた明治神宮で、歩きづらかったわけですね…。

(みんなが鳥居の前などいたるところで記念写真を撮っているからです)

筆者撮影

というわけで、数字シリーズは、今後も続けていきたいと思います!

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筆者紹介

TOP画像:Unsplashのshiwa idが撮影した写真 

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