【AI革命】サム・アルトマンが語る、AIがビジネスに与える影響
こちらのトピックス“生成AI最前線「IKIGAI lab.」”は、学び合うことを目的としたオンラインビジネスコミュニティ「OUTPUT CAMP meets AI」のメンバーで運営しています。
生成AIの世界では、毎日のように新しいニュース・リリースが発表され、そのキャッチアップだけでも大変ですよね。
そんなみなさんに最新情報をお届けするべく、本トピックスでは、週1回の頻度で生成AI情報がザーッと追えるAIジャーナルを発信しています。
最新AIニュース
✅OpenAIが検索エンジン開発に着手か
ChatGPTで知られるOpenAIが、MicrosoftのBingと連携した独自の検索エンジン開発に乗り出した可能性が浮上しています。
・OpenAIは、すでにGPTBotウェブクローラーなどの検索関連技術を有しており、ChatGPT Plusユーザー向けにBing経由のウェブ閲覧オプションを提供しています。
・一方で、Googleの圧倒的なシェアを考えると、新規参入の難しさは否めません。
過去にもBlekkoやCuilといった「Googleキラー」と呼ばれた検索エンジンが登場しましたが、いずれも成功には至っていません。
OpenAIの検索エンジンは、同社のAI技術を活かした革新的な機能を備えることで差別化が図れるかもしれません。
ユーザーの検索習慣を変えるインパクトのあるサービスになるのか、動向が注目されます。
✅ウクライナ、世界初のAI広報担当官を任命
👋 Meet Victoria Shi — a digital representative of the MFA of Ukraine, created using AI to provide timely updates on consular affairs!
— MFA of Ukraine 🇺🇦 (@MFA_Ukraine) May 1, 2024
For the first time in history, the MFA of Ukraine has presented a digital persona that will officially comment for the media. pic.twitter.com/KTtuCVR1ku
ウクライナ外務省は、AI技術を活用した世界初のデジタル広報担当官「Victoria Shi(ビクトリア・シー)」を任命しました。
・ビクトリア・シーは、ウクライナのシンガー・インフルエンサーRosalie Nombre(ロザリー・ノンブル)をモデルに開発されたAIで、ウクライナの勝利(Victory)と人工知能(Shtuchniy Intelekt)を象徴する名前が付けられています。
・外務大臣のDmytro Kuleba(ドミトロ・クレバ)氏は「AIの導入により、外交の技術的飛躍を遂げる」と述べ、ウクライナ外交の強化とイノベーションを推進する意向を示しました。
ビクトリア・シーは、報道関係者に対して領事業務や緊急事態への対応などについて情報を提供する役割を担います。
AIの活用で業務の効率化を図り、外交官がより重要な仕事に専念できる環境づくりが期待されます。
✅Anthropic社のClaude AI、モバイルアプリに対応
GPT-4のライバルとして注目を集めるAnthropic(アンソロピック)のClaude AIが、iOSアプリで利用可能になりました。
・Claudeは、これまでAnthropicのウェブサイトやAmazon Bedrock、Hugging Face、Microsoft Azureなどのサードパーティー経由でのみ利用可能でした。
・競合のChatGPTやGoogle Geminiにはすでにモバイルアプリがあり、Anthropicもこれに追随する形となります。
Claude iOSアプリでは、チャットの他、スマートフォンからの画像アップロードにも対応。アップロードされた画像をリアルタイムで解析し、文脈に沿った対話が可能です。
Androidアプリもリリースされる予定です。
App StoreでClaudeを検索すると偽物アプリも出てくるので、公式をインストールするように気を付けて下さい。
深掘りトピックス
✅OpenAI CEO、AIがビジネスと社会に与える影響を語る
OpenAIのCEOを務めるサム・アルトマン氏が、YouTube上で「AIがビジネスと社会に与える影響」について発言しています。
・「AIの進歩に伴い、政府がどのような役割を果たすべきかを検討することが重要になる」とサム・アルトマン氏は述べ、技術の健全な発展のために、業界と政府の対話の必要性を訴えました。
・また、AIによる雇用の変化について言及。「AIの発展により、私たちが考える"仕事"のあり方が大きく変わるだろう」と述べ、所得と労働のバランスについて社会的な議論が必要との見方を示しました。
・サム・アルトマン氏は「AIを急速に発展させるのではなく、段階的にリリースしていくことで、議論や適応の時間を設けている」とOpenAIの方針を説明。拙速な開発よりも着実なステップを重視する姿勢をアピールしました。
OpenAIは既にGPT-5も開発できているが、リリースしていないだけだという噂もありますが今回のサム・アルトマン氏の発言からもその姿勢が伺えます。
Soraも含めて、最新の技術の公開は反発や新たな社会問題を引き起こすほどの影響があるため、慎重になるのは必然の流れでしょう。(個人的には早く、使ってみたいですが、、)
AIでこんなこともできる
✅乳幼児の視点を学習するAIが開発中
ニューヨーク大学の心理学者Brenden Lake(ブレンデン・レイク)氏は、生後11ヶ月の娘ルナに小型カメラを装着し、毎週1時間の映像を記録するプロジェクトを進めています。
プロジェクトの目的は、乳幼児が経験する感覚データと同じものから。AIを学習させることです。「LunaBot」と名付けられたこのAIは、赤ちゃんの視点を再現することを目指します。
Lunaがおもちゃで遊んでいる時、保護者が「これは『log』だよ」と教えると、Lunaは次第に「log」が特定の茶色のプラスチック製の円柱だけでなく、丸太の特徴を持つ物全般を指すことを理解していきます。
AIもこのような言語習得のプロセスを学習することが期待されています。
一方で、AIと人間の知性の違いも浮き彫りになっています。
AIは膨大なデータと計算リソースから学習していますが、味覚や触覚、空腹感といった感覚的な経験が欠如しています。
また、AIはデータを受け取るだけですが、人間は意図を持って能動的に学習しています。
LunaBotの開発は、乳幼児の感覚的な経験をAIに学習させる画期的な試みです。言語習得の観点からだけでなく、私たちの認知の仕組みに迫る研究としても注目されます。
AIが人間の学習プロセスを理解することで、より自然で創造的な知能の実現に近づく日が来るのでしょうか。
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