今週のおすすめ映画『赤い糸 輪廻のひみつ』。台湾映画『あの頃、君を追いかけた』が大ヒットしたギデンズ・コー監督の最新ファンタジック・ラブストーリー。
2023年12月22日(金)週公開の注目作品は、『赤い糸 輪廻のひみつ』。第24回(2022)台北映画祭オープニング作品で、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞、最優秀視覚効果賞を獲得。また、第58回(2021)金馬奨では、 最優秀視覚効果賞、最優秀メイク&コスチュームデザイン賞、最優秀音響効果賞を受賞した、大ヒット作品『あの頃、君を追いかけた』のギデンズ・コー監督作品が全国公開。
※サムネイル画像も、『赤い糸 輪廻のひみつ』の一場面より
『赤い糸 輪廻のひみつ』
ギデンズ・コー監督といえば、2011年に公開した『あの頃、君を追いかけた』が大ヒットを記録、日本では、2018年にリメイク版も製作・公開されていて、覚えている方も多いだろう。続く作品は、一転して台湾ホラー『怪怪怪怪物!』(2017年)。第30回東京国際映画祭ワールドフォーカス部門で紹介されたのち、翌年、全国公開された。
この『赤い糸 輪廻のひみつ』が長編3作目の監督作品となる。
あらすじ
落雷で不慮の死を遂げた青年が〈月老(ユエラオ)〉として縁を結ぶのは、最愛の恋人のこれからの幸せ?それとも〝あの世〟と〝この世〟を越えた禁断の恋?
落雷で命を落とし冥界に連れてこられた孝綸(シャオルン)は、同じく冥界にやってきたピンキーとともに、〈月老〉として現世で人々の縁結びをすることになる。ある日、ふたりの前に1頭の犬が現れ、孝綸は失っていた生前の記憶を取り戻す。それは初恋の相手、小咪シャオミーとの、果たせぬままに終わってしまった“ある約束”だった。
月老(ユエラオ)の法則
その1.ジェンダーもセクシュアリティも何物も愛を妨げない
その2.赤い糸で結ばれると、愛が実るまで命が尽きることはない
【公式サイトより転載】
この作品は、第3作目でファンタジックな恋愛物語となっていますが、第1作目、第2作目とも違うルックの作品となっています。
そして、この作品が公開されたあとに、間髪いれず、第4作目も観ることができる。
『ミス・シャンプー』
第36回(2023)東京国際映画祭ワールドフォーカス部門で上映され、監督も舞台挨拶に来日していた最新作。2023年12月28日からNetflixから配信が開始されます。できれば、映画館のスクリーン上映をして欲しいのですが、配信が先に決定しました。『赤い糸 輪廻のひみつ』に続いて、ビビアン・ソン(宋芸樺)がヒロインを演じていますので、雰囲気の違いを観るのも面白いかもしれません。
そしてそして、主演のクーチェンドン(柯震東)にも、注目。『あの頃、君を追いかけた』で主人公コートン役を演じ、第48 回金馬奨最優秀新人俳優賞を獲得した後も、活躍が目覚ましく、2023年は『マネーボーイズ』『ママボーイ』に続き、出演作品が日本公開されるのは、3作品目。また、監督業にも進出していて、初監督作品『黒の教育』が、第18回大阪アジアン映画祭コンペティション部門に、いきなりノミネートされ、「来るべき才能賞」を受賞している。
作品情報
『赤い糸 輪廻のひみつ』
監督・脚本:ギデンズ・コー(九把刀)
出演:クー・チェンドン(柯震東)、ビビアン・ソン(宋芸樺)、ワン・ジン(王淨)、マー・ジーシアン(馬志翔)
2021年/台湾/128 分/カラー/原題:月老 Till We Meet Again
作品サイト:https://taiwanfilm.net/yuelao/
2023年12月22日(金曜)シネマート新宿・シネマート心斎橋 他にて公開!
【執筆者:藤井幹也】
映画情報「Life with movies」 の運営を担当。 年間400本以上の作品を映画館で鑑賞しつつ、国内で開催される映画祭(東京国際映画祭、大阪アジアン映画祭、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭、フランス映画祭、イタリア映画祭等)へ参加している。作品配給側の視点ではなく、作品鑑賞側・観客側の視点を持ちつつ、客観性と多様性を持つ映画情報を届けるべく、と日々活動中。活動エリアは、京都を中心に、関西地域ですが、映画祭へ参加のため全国各地を飛び回る日々。
X:旧Twitter
https://twitter.com/with_movies
Threads
https://www.threads.net/@lifewithmovies_jp
Filmarks
https://filmarks.com/users/Lifewithmovies
ソーシャル経済メディア「NewsPicks」
https://newspicks.com/topics/life-with-movies
更新の通知を受け取りましょう
投稿したコメント