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2023年9月20日 公開

NASDAQ上場とニューヨークの今

メディアアーティストであり筑波大学准教授、そして落合陽一のもう一つの顔が、ピクシーダストテクノロジーズのCEOだ。先月、アメリカNASDAQへのIPOを行ったことが報じられると、各方面から大きな反響を呼んだ。
今回、NASDAQの取引開始時刻に合わせて行われるベルセレモニーに出席するためニューヨークに渡った落合陽一。過去にはAmazonのジェフ・ベゾス、Facebookのマーク・ザッカーバーグ、テスラのイーロン・マスクらも行ったセレモニーでのスピーチで、落合陽一は世界に何を伝えたのか?
そして、番組はコロナ禍を経て大きく変わったNYの現状を取材。滞在42時間…住人ですら「バカげている」「金持ち向けに進んでいる」とする厳しい現実、さらに繁華街に立ち込める“異臭”の正体を追った。
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私も日本大好きですが、ニューヨーカーとしてはこういう切り取り方されて残念だなぁ、と思います。私はもうNY住んで20年以上経ちます。もちろん日本は綺麗だし美味しいし、物やサービスも良いですが!(それを返せば、提供する側は死ぬほど大変だよね、と思ってます。)私がNYで一番好きなのは人間のエネルギーと、自分が自分らしくいられる生きやすさ(ダイバーシティ)です。NYが汚いのも、貧富の差があるのも、それは日本と違って色々な価値観を持った人が共存しているからと私は解釈しています。

今年は、移民が大量に移り住み込んでいて、街の中や子供の学校でもよく見かけます。大変でカオス、もちろんアメリカが全ての正解を持っているとは決して思わないですが、移民を受け入れている懐の深さ、自分と違う人間を理解しよう、助け合おうという姿勢、常にみんながイシューに対しては自分の意見を持って、真剣に議論しあって前に進もうとするアメリカのエネルギーは、私は好きです。

大麻のひとシーンも出てきましたが、欧米では規制緩和を試しているところが今は大分多く、これは今まで「大麻は大犯罪」と勉強している日本の人には受け入れ難いかもしれませんが、政策として色々な背景もあります。日本ではあんなに酔っ払いが道端で吐いたり救急車呼ばれているのと何が違うのかな、と私は個人的に思います。

と、ニューヨーカーなのでつい感情的な気持ちが溢れ、まだまだ突っ込みたいところたくさんのビデオでしたが、これも一つのパースペクティブ、NYはパンデミックを乗り越え、今も世界をリードする楽しくてワクワクすることが毎日起きている場所です、discourageされずに訪問を考えている方は、ぜひ。
元資本市場のプロとしてNASDAQ上場についてコメントしておくと、200億円程度での規模の上場は歓迎されるものではありません。加えて、外国株という位置付けですので、アプローチできる資金が劇的に増えるものでもありません。
メリットは、日本のメディアでは取り上げやすくなるPR効果はあるでしょう。かなり高コストだと思いますが。

売買は1日数百万円程度でイグジットするのに十分な流動性もありません。日本の取引所による上場審査もなく、監査法人と弁護士にお金を払えば上場すること自体はできなくはありません。もちろん、そのコストを支払えるほどのビジネスがあって成立するので、それはすごいことですが、上場企業としては小規模も小規模過ぎて大変だという点を指摘しておきます。
ピクシーダストテクノロジーズ、恥ずかしながらこの動画で初知りでした。普段は見られないような落合さんの表情が見られて面白かったです。動画内で紹介されていた iwasemi も興味深いプロダクトでした。(試しに買ってみようかなとも思いましたが、なかなかなお値段でしたw)

他の方のコメントにもあるように、NY 取材の件はもう少し突っ込んでも良かったなという印象でした。7月に学会でカナダに行くことがありましたが、そこでも普通に大麻ショップや利用者を見かけることがあり、個人的には「まあこんなもんか」といった感じで特に大きな驚きはありませんでした。
Weeky Ochiai in NY! これは楽しみです!

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