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「信頼も尊敬もない上司との1on1は“苦行”でしかない」 広木大地氏 が考える、効果的な1on1を行うためのステップ
小林 祐児株式会社パーソル総合研究所 上席主任研究員
形式的にひろがった1on1は、日本全国の管理職のスケジュールを多忙にしているだけですね。業務進捗会議をバラバラに行っているようなものです。
また、放任していても上司相手にキャリアの深い話はまずしません。転職という選択肢が出しにくいからです。
・管理職だけでなく、メンバーにも1on1のやり方をきちんと教えること
(フィードバックの受け方、自己開示の大切さなど)
・2on2や1on2など、一緒にできる1on1は柔軟に組み替えて時間を縮小すること
・キャリア(育成)については、キャリア月間を設けて「この1on1は、それしか話してはいけない」という機会を設けること
などを提案しています。
父親の7割、子育て「やめたい」「大変」。東京・豊島区が調査、4割が「仕事・通勤」に10時間以上
小林 祐児株式会社パーソル総合研究所 上席主任研究員
■長時間労働+通勤の問題は長らく言われ続けてきた残課題ですね。
あとは、日本人は、正規雇用同士の共働きで親にしか子育てをアウトソースしない習慣を早く脱するべきです。「他人を玄関までしか入れたがらない」潔癖症的な生活態度が強すぎるし、かつ強まっていると考えています。
■「7割」で注目されているように見えますが、調査としては残念ながら問題含みです。選択肢の設計も質問文も適切ではありません。
【質問】「あなたは子育て開始後~1 歳の子育てで、精神的な負担を感じたことがありますか (精神的な負担:大変だ、つらい、やめたいといった子育てに対するネガティブな気持ち)
という問いに対して、「少しだけ」(約3割)「ときどき」(約3割)「たいてい」(1割)「いつも」をすべて足して【7割】です。「すこしだけ」と「ときどき」をわざわざ分けても実質的な区別はほぼつかず、数値が高まっただけに見えます。
5件法なら正しくはポジネガを左右対称にするべきで、「まったくない」「ほとんどない」「どちらともいえない」「たまにある」「いつもある」にするべきです。それだけで数値はかなり下がるはず。
また、「精神的な負担」の例示として「大変だ」「つらい」はまだいいとして、「やめたい」は負担を超えた意思決定の領域。ダブルバーレルになっていますし、わざわざメディア側に過激なタイトル付けをさせる誘因を与えています。
https://www.city.toshima.lg.jp/258/documents/tyousakekka.pdf
国交省、トヨタ本社に立ち入り検査 型式指定巡る認証不正問題で
小林 祐児株式会社パーソル総合研究所 上席主任研究員
検査不正はありとあらゆる製造業現場で起きています。自動車産業での発覚が近年は多いですが、明日は我が身という企業も多いでしょう。
こうした事案に対し、多くの企業は潔癖症的にルール・マニュアル・承認プロセスでガチガチに固め始めますが、それがまた現場の状況に対して現実的でなかったりすると、「現場 vs 本社」の溝が深まっていくことがしばしば起こります。現場からは対外的な「ちゃんとやります」のポーズにしか見えないパターンです。
組織不祥事の研究をしてつくづく感じるのは、組織風土の問題というソフトな領域をスキップし形式的な制度・規制で固めたとしても、問題はほぼ解決しないということです。要は、組織内の縦・横・斜めの関係が「まともにコミュニケーションがとれているか」どうかだからです。
【参照】パーソル総合研究所
企業の不正・不祥事に関する定量調査
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/corporate-misconduct.html
職場での対話に関する定量調査
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/dialogue-culture.html
<独自>経営者のリスキリング、令和11年までに5000人 政府が骨太方針に明記へ
大企業“出戻り”社員12人に聞いた「5つのリアル」。アルムナイ転職「本当の話」をしよう
小林 祐児株式会社パーソル総合研究所 上席主任研究員
>ショッキングな事実を挙げておくと、実は、直近の職より年収を下げている人は半数(12人中6人)にのぼった。
ここがポイントですね。パーソル総合研究所で行った調査でも、大手企業は特に出戻り採用時に年収・役職が下がる割合が高くなっています。これは就業規則などには書かれない、その企業の「暗黙の了解」です。
大手企業の新卒からの平等主義的な昇進レースのロジックでは、「一度外にでた」ことが評価されず、内部で残っている社員感情を気にするため、退職前より高いポジションでは採用しないのです。
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/alumni.html
「退職代行を使うなんて最低!」「単なる情弱ビジネス」ブチギレる昭和世代が見落としている視点 - 今週もナナメに考えた 鈴木貴博
小林 祐児株式会社パーソル総合研究所 上席主任研究員
前もコメントした通りです。
「ちゃんと面と向かって離職を伝えるべきだ」という旧世代によくみられる規範も、「伝えられる状態じゃないから使うのだ」という利用者の心情も、ともに「半径5メートルの人間関係」を重視して「空気を壊す」ことを避けているという点では全く同じ。現象の裏表にすぎません。
空気を破ることになるからこそ離職告知がストレスになるし、既存の空気を重視するからこそ「ありえない、筋を通せ」と言い出します。
逆に考えればわかりやすいでしょう。「どうでもいい」なら数万円も払わず普通に辞めますし「どうでもいい」なら別に辞められてもわざわざ怒りません。守っているものは互いに同じです。
世代間ギャップの話ではなく、ともに「空気に縛られている」点に違いはありません。この2者を対立構造として見ていると現象を見誤ります。
NORMAL
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