ホーム
134フォロー
424フォロワー
34歳女性記者の体験記「卵子凍結に本気で取り組んでみた私の1年間」 | 実際にかかる費用と体への負担は?
三輪 綾子THIRD CLINIC GINZA 産婦人科医
卵子凍結が魔法の技術でないことは多くの女性は多少なりとも理解しているはずです。(どのくらいの費用や時間のコストがかかりリスクやベネフィットなどへの理解が十分か、といわれるとやや疑問な部分もありますが)
彼女たちの根底にあるのは将来への不安です。社会進出もしないといけない、そして自分のプライベートも充実させていきたい。その選択をいつすれば良いのか決められないから卵子凍結をしているのです。
卵子凍結のリスクの説明も必要ですが、根本的な不安を(経済的、社会的)取り除いてあげないことには自分のキャリアにのった卵子凍結からの出産のライフプランを立てられる人なんていないのではないでしょうか。
「卵子凍結の補助がある」といわれると損得勘定が働いて「卵子凍結しておいた方が得!」となる可能性もあるため、本来であれば給与がしっかりと保証され、卵子凍結が必要な時に有休なりが取れる会社が良いとは思います。
小池都知事 来年度 “卵子凍結予算5倍 18歳以下給付金継続へ”
三輪 綾子THIRD CLINIC GINZA 産婦人科医
外来をしていても「東京都の卵子凍結のプログラムに参加しようと思うんですけど」というような相談を受けることが明らかに多くなりました。挙児希望のある女性がキャリアとの兼ね合いで出産できないのではないか、と不安に思っているのがしっかりと露呈した取り組みでした。
卵子凍結は今後の選択肢になってくるのは間違いないのですが、長期的な金銭的な不安も同時に解消していく必要がありますし、そこに取り組まない限り真の少子化対策とはなりません。
東京018サポートのような月5000円くらいの支援ではまったく変わりませんので。本腰を入れて取り組んでもらいたいです。
産科医不足で妊婦約100人に転院求める 「安心して出産の日を迎えられる環境整える」NTT東日本関東病院
三輪 綾子THIRD CLINIC GINZA 産婦人科医
病院としていつ受け入れを中止するかは難しい判断だったと思いますし、医療者として、患者さんに転院をお願いする時は心苦しかっただろうなと思います。
産科医療は当直可能な医師が1人減るとその他の人に皺寄せがくる構造になっているため、もともとギリギリの状態で保てていたところのバランスが崩れたのだろうと思います。
受け入れ側の病院も急激に出産数が増えると安全面の確保が難しくなりますし、いかに前もって受け入れ体制をコントロールしていくかが一番重要なポイントだったと思います。
また妊婦さんの精神的にも出産がトラウマにならないよう手厚いサポートが必要なのでその面に関してもしっかりと注力していただきたいと思います。
分娩施設まで1時間以上かかる妊婦、政府が交通費や宿泊費の8割を補助…24年度予算案に盛り込む
三輪 綾子THIRD CLINIC GINZA 産婦人科医
分娩を扱うにはマンパワーが圧倒的に必要で、少子化が進む今それを維持することができず分娩施設は集約化される方向になります。
分娩先まで1時間以上かかる場合、分娩の進行の早い妊婦であれば車中出産の可能性もあり、産後の出血の管理やベビーの補助などが遅れ大ごとになりかねません。
分娩先が近い必要があるのはこのためです。いつ陣痛が来ても適切な医療が受けられるような体制を今後の医療にそぐう形で提供していく必要があると思います。
ただでさえ多額の資金がかかる出産や分娩、子供を迎える準備。
妊婦さんの安全が旅費負担を捻出できないからと、脅かされないように手厚い補助をお願いしたいです。
NORMAL
投稿したコメント