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出産費用を“見える化” 一覧できるサイトを厚生労働省が開設
NHKニュース
稲葉 可奈子産婦人科専門医 医学博士
本日この発表会見で、産婦人科医としてコメントして参りました。 このサイトは、いわゆる「価格比較サイト」ではなく、 無痛分娩できるのか、24時間対応なのか、 立ち会い出産はできるか、 母子同室か否か、 などが分娩施設ごとに様々で、それをこれまでは妊婦さんが1つ1つ調べないと分からなかったのを、希望の条件を入れるとマッチする施設がでてくる、というもの。 各施設の詳細情報の中に、平均費用も記載されている、という形です。 価格の違いは、医療資源の違い、サービスの違いが価格に反映されているということで、高いところがぼったくっているというわけではありません。 分娩施設は施設ごとに本当にサービスが様々で、妊婦さんのご希望もいろいろあり、この出産なびによってそのマッチングがしやすくなることは双方にとってとてもよいこと。 ただ、お産はなにがあるか分からないので、ある程度近いことも大事で、価格だけを重視して遠くの病院を選ぶ、というような使い方はしないで頂きたいと思います。 妊娠出産は本当になにがあるかわからないので、赤ちゃんや母体の状態によって急遽大きい病院へ転院となることもあり、せっかく選んだのに想定と違うところでのお産になってしまった、、ということもありえますが、ぜひ、妊婦さんと赤ちゃんの安全優先で、受け入れて頂ければと思います。 なお、この「見える化」が始まるきっかけが、出産育児一時金増額の時に「便乗値上げ」と言われ、その牽制のためという声もきかれましたが、便乗ではなく、出生数が減っている中でこれまでと同じレベルの周産期医療を維持するには単価をあげないと維持できないけれども、妊婦さんの自己負担をなるべく増やさないように各病院がんばっており、一時金があがるタイミングくらいしか上げられなかっただけ、ということはご理解頂ければと思います。
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緊急避妊薬 試験販売の薬局数増加へ“購入8割以上今後も希望”
NHKニュース
34歳女性記者の体験記「卵子凍結に本気で取り組んでみた私の1年間」 | 実際にかかる費用と体への負担は?
クーリエ・ジャポン
稲葉 可奈子産婦人科専門医 医学博士
>卵子凍結にかかる費用の助成が、企業の人材獲得競争の切り札として使われはじめている これは、1つの選択肢への補助として、であればよいのですが、 出産は先延ばしにして働くことを奨励、という意味であればそれは本当に女性のためを思った福利厚生とはいえません。 卵子凍結は、凍結しておけばいつでも妊娠できる、というわけではないので、 (たとえばすでにパートナーがいるなど)先延ばしにせずにすむ妊活は先延ばしにしないに越したことはないのです。 ですので、妊活したいタイミングで妊活できる組織、であることの方が重要です。 >多くの女性は中年になっても自然妊娠できるのに、不妊治療産業は、出産を先延ばしする女性たちの焦りにつけこんで、金儲けをしていると批判する人もいる これは誤った批判です。日本ではまだこのような主張は見受けられないですが、このような論調がでてきてほしくないので、強めにお伝えしますが、 先延ばしにしないでよい妊娠出産は先延ばしにしない方がよいですし、不妊治療もはやめの方が成功率は高いです。 この「卵子凍結があるのだから不妊治療を急がなくてよい」という主張は、女性の人生よりもビジネスを優先した考え方です。妊娠を先延ばしにさせた結果、もしお子さんに恵まれることができなかったとしても、だれも責任をとってくれません。
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国内初の飲む中絶薬「メフィーゴパック」、発売半年で724人服用…副作用14件も重篤例なし
読売新聞
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