新職業「ロブロクシアン」とは?

2023年7月16日
全体に公開

私があまりにしつこくその名をあげるので、皆さんはRobloxというゲームについてはすでにご存じだと思います。余談(宣伝)ですが、先日私の会社でも、新しいRobloxゲームをリリースしました。元でんぱ組の夢眠ねむさん(バカリズムさんの奥様!)のプロデュースするキャラクターIP「たぬきゅん」のゲームです。

こちらのゲームのプロデューサーはゆざヌさんというかたで、彼はいわゆる「ロブロクシアン」。YoutubeでいうところのYoutuber、のような存在です。つまりロブロックス関連のお仕事で報酬を得て、生活している方。日本にもそういう職業の方が出てきています。今回は当人、ゆざヌさんのTwitterスペースでのインタビューをご紹介します。

※音声で聞きたい方は下記より。

◾️現在の活動は?

 YouTube配信をしていて、ロブロックスゲーム制作もちょこちょこしています。よろしくお願いします。本格的に制作を始めたのは、3-4ヶ月ほどです。

最近はどんなゲームを制作中でしょうか?

 ロブロックス内で「プリクラ」を撮影できるマップを公開していて、引き続き作っています。制作を始めたきっかけは、ロブロックスのゲーム実況や動画投稿されてる方がTwitterで「(ロブロックスに関係なく)プリクラを取りたい」というつぶやきです。

 それで、ロブロックス内でプリクラが撮影できたら面白そうだなと思ってやってみました。スタンプや文字を書く機能はあると思いますが、実際それほど多くはありません。ただ、少し画像スタンプのような感じで、写真の上に重ねて表示させることはできます。また、スマートフォンで入力したテキストが写真上に文字として表示され、サイズや色、フォントを変更することもできます。そういった機能を持つマップを作成しました。

 制作にはおそらく2日ほどかかりました。最初に思いついた設計を実現できるかどうか調べ、海外の方のソースコードを参考にしましたが、基本的には自分で作ることにこだわりました。少し面倒だったのは、写真を保存して後から閲覧できるようにする部分。ロブロックスでは画像の保存ができないので、データ保存の仕組みを工夫して、まるで画像を保存しているかのように見せるようにしました。また再現性も重要で、撮影した写真を正確に再現できるようにすることも必要。内部の処理では、画像そのものではなく、より複雑な手法を使って再現しています。

◾️ゲーム制作をするまでは?

Q.昔からゲームがお好きだったのですか?

 ゲームは結構好きでしたね。ゲームボーイとか任天堂さんのゲームは親に買ってもらって遊んでましたね。思い出にめちゃくちゃ残ってるのは、ゲームキューブというハードウェアが好きでした。カービィのエアライドや、ワリオというキャラクターがメインの『メイドインワリオ』というミニゲーム集みたいながあって、それを友達とめちゃくちゃ笑いながらやってた記憶があります。指が左右に動いて、タイミングよく指が鼻の穴にブス!っと刺さるようなゲームで楽しんでいました。

 高校生のころは別の趣味にハマっていたのですが、遊びたいゲームがあって大学に入った18、19歳はゲーミングPCを購入しました。MMORPGというジャンルのゲームで、俗に言うネトゲって言われるものですね。いま一番有名なのだと『ファイナルファンタジー14』のような、一つのゲームサーバーに世界中からプレイヤーがログインするもの。そこで友達とチームを組んで、一緒に敵のボスを倒しに行こうというゲーム。メタバースという言葉が出る前から、メタバースをやってたのがMMOなのです。たまに授業をたまにサボったりとかしながら、ゲームの中に住んでるつもりだったんですよ。授業でも絶対サボっちゃダメなコマや、バイトがある日は必ず行っていましたが、授業が空きコマの日はめっちゃくちゃプレイしていました。ポリシーとしては、授業はサボっても良いけどバイトはサボっちゃダメ、というのがありました。だから特に外に出る用事とかもなかったら、意味もなくゲーム内にログインしていました。チャットメインで交流をしていて、がっつりハマったのはこの辺りからですね。だから結構面白い感覚としては、暇だからゲームするのではなく「ゲームにログインしてるけど暇だなー」みたいな感じになるんですよ。公民館とか、バーに行って「誰か来ないかなー」という感覚は、近いですね。

◾️ゲームを作ってみようと思ったきっかけは?

 前職がシステムエンジニアでITの基礎知識は、仕事してるうちに貯まっていました。ロブロックスが開発できると知り、プログラミングに抵抗はないので、ちょっと調べてやってみようと触ってみたのがきっかけでした。それが1-2年ほど前。しっかり作ってみようと思ったのは、配信をしていたYouTubeの企画になるかなと思ってのことです。他のゲームを作ったことがないので「こういう感じかー」というくらいの印象です。

バーを作ってみようと思って、YouTubeの視聴者さんに手伝ってもらいました。その時は自分が指揮監督者で、視聴者さんが手を動かして制作してくれました。バーを作ろうと思ったのは「雰囲気の良いものを作ってみたいな」というふわっとした理由。ただロブロックスは、お酒の表現が規約違反なのでバーではなく【ダイナー】にして、お酒ではないボトルを置いてやってみました。5人で1週間ほど制作しました。ゲーム性があるというよりは、空間を作ったような形です。

初期の頃に制作:Travel Diner

◾️他にどんなゲームを作られましたか?

 一日で作れるゲームを量産する時期があり、雑なものがいっぱい生み出されてるんです。バグがたくさんあったりするんですけど、銃撃戦ゲームもあれば、戦車に乗ってチームに分かれて戦うゲームもあったり、2人乗りのボートを協力して前に進めるゲームや、ボタン押したら占い結果が出るっていうのを大晦日に作って正月の時にみんなで遊びました。ホラーゲームなんですけど、バラバラの体をみんなで協力して集めて脱出するゲームを作りました。それはとある映画が元ネタです。物によっては一人で作るものもあれば、動画を撮影する時に視聴者さん何人かに協力してもらいました。自分はプログラミングやロジックは得意なのですが、芸術的センスやアートセンスは一切ないので、そこを手伝ってくれたり、面白いものやシュールなセンスを持っている人を頼っています。ぜんぶに優劣はないですけど、ホラーゲームは3万人の方に訪問者して頂いてますね。

◾️これからどんな活動予定ですか?

 まだ新しいゲームのアイディアはないのですが、これからもSNSや動画を見ながら思いついたら、その週の土日に制作したいと思います。今はAIの力がすごいので、絵も描いてもらいたいし、音楽も作ってもらいたいし、良いプログラミングを書いてくれるので使いこなしていきたいです。特に音楽に感動していて、音楽を作るサービスはサブスクリプションしています。著作権も調べなくて良いのでもっと一人でもボリューミーなゲームを作っていきたいです。

◾️最新のゲーム

PRINT CLUB【プリクラ!!!】:yuza_NU

引用元:

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