犬や猫の混合ワクチンは、本当に毎年必要なの?
日本で毎年接種が推進されている“混合ワクチン”。これは、犬猫同士で伝染する病気のうち、犬ならパルボウイルス、猫なら猫ヘルペスウイルスなど感染力の高い病気の予防のため、複数のワクチンを一括で摂取するものです。
毎年の混合ワクチンの接種が本当に必要なのかを考えていきましょう。
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ネット上では犬や猫の「混合ワクチン」は、海外では毎年、接種していないにもかかわらず、日本では毎年、接種するように推進しているので、これは獣医師の利益のための陰謀だと吹聴する人もいます。それでは、犬や猫の混合ワクチンの接種の仕方を見ていきましょう。
犬や猫の混合ワクチンの接種スケジュールは、一般的なガイドラインとしては、親元から離れた生後2カ月から始める場合、以下のようなスケジュールです。
- 初回接種: 犬や猫が生後2カ月に達したら、最初の混合ワクチンを接種します。
- 2回目の接種: 初回接種の3〜4週間後に、2回目の混合ワクチンを接種します。これにより、免疫応答が強化されます。
- 生後1年になれば、毎年、混合ワクチンを接種します。地域のよって、感染症が異なっています。たとえば、レプトスピラ症が流行しているところは、追加で接種することもあります。
つまり、日本では毎年、犬や猫の混合ワクチンを接種することが多いです。
なぜ、毎年、混合ワクチン接種をするのか?
なぜ、毎年、混合ワクチン接種をするのでしょうか?
ワクチンを追加する理由は、抗体価が下がると、感染症にかかるリスクが上がるからです。つまり、抗体価が下がっていないと、ワクチンを接種しなくてもいいのです。ワクチンが必要かどうか迷う人は、ワクチンの抗体価を調べると客観的なことがわかり、それで愛犬や愛猫のワクチン接種をどうするか、考えましょう。
ワクチン抗体価を測定する意味は?
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動物病院に犬や猫を連れて行けば、犬用検査「ワクチン抗体価セット(犬)」と猫用検査「ワクチン抗体価セット(猫)」の血液検査がありますので、測定してもらえます。
飼い主のなかにではコロナのワクチンを接種した人も多いので、理解してもらいやすいと思いますが、ワクチンを接種したにも関わらず抗体価があまり上がらない人もいます。
同じように犬や猫も混合ワクチンを接種しても抗体が十分についていなかったり、時間の経過とともに抗体が低下していたりと免疫のつき方には個体差があるので、一概に、3年ごとのワクチン接種で大丈夫とは言えません。
世界小動物獣医師会(WSAVA)の犬と猫のワクチネーションガイドラインでは、抗体価検査を実施して免疫状態を確認し、ワクチン追加接種の必要性を判断することが推奨されています。
ワクチン抗体価の検査料は?
この検査料金は、そう安くはありません。
動物病院によってワクチン抗体価の検査料金は異なりますが、1万円前後です。その場合は、ワクチン接種した方が、安価になることもありますので、難しいところです(抗体価検査をして、抗体価が低値だとワクチン接種をする必要があります)。
どのような時に、ワクチン抗体価検査を受けるといいのか?
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ワクチン抗体価は、特に、以下のような犬や猫を測定することをお勧めします。なぜなら、彼らはワクチン接種の副反応が強く出やすいからです。
・ワクチンアレルギーがある
・高齢である
・持病がある
・投薬中である
まとめ
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ネット上には、獣医療についていろいろな情報が流れています。犬や猫の混合ワクチンの接種については、ワクチンの抗体価を測定すれば、解決することです。デマなどに左右されず、科学的に検知に従って考え愛犬や愛猫の健康を守りましょう。
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