クリエイターが大事にする「初期衝動」との上手な付き合い方

2023年11月13日
全体に公開

本記事では、「初期衝動」に関するカルチャー・エクスペリエンスをお届けします。

私は過去にクリエイティブディレクターとして、広告制作やWEBメディア作りに携わっていました。思い返せばその時から、何かを創り出すという時には、初期衝動をとても大切にしています。

初期衝動を忘れてしまうと中途半端なアウトプットが出来上がり、ヒトを納得させるまでには至りません。逆に初期衝動ばかりに頼りすぎると、荒削りで自己中心的な創作になってしまい、お仕事では嫌われてしまうことがあります。

そもそも初期衝動とは何なのか?なぜ大事なのか?どのように付き合えば良いのか?この記事を通してお伝えできればと思います。

Laith Abuabdu on Unsplash

「初期衝動」とは?

初期衝動は、音楽や映像・アートを評価する時に使用されていることが多い言葉です。この言葉の意味をネットで検索しても、各個人が「こう思う」と書いたものしかなく、辞書やwikipediaにも載っていません。明確に定義されている言葉ではないのです。

私はこのように定義しています。

一番最初に持ったやりたいという熱量や、おもしろいと思った感覚。
Nathan Dumlao on Unsplash

「初期衝動」は第一歩を踏み出すための原動力に使う

そのときやりたいと強く願っていたことが、時間が経つとどうでも良いことに思えてきませんか?それはすごくもったいないと思います。「やりたい」「創りたい」と思ったときには、すぐにその構想や気持ちをメモに取ることをオススメします。

初期衝動にしたがってすぐに行動しないと、やがてその感動は消えていく。
Sigmund on Unsplash

「初期衝動」は企画・演出の要素に組み込む

後輩から企画書を見て欲しいと言われて、拝見させてもらうことがあります。その中で魅力が伝わりづらい企画は、初期衝動の感動から外れてしまったものが多いと感じています。感動したポイントは感動した人のみが伝えることができる武器だと思うのです。

何をおもしろいと思ったのか?どこに感動したのか?そこを掘り下げると企画が生まれ、印象に残すためにテクニックを施すと演出になる。
Jakob Owens on Unsplash

「初期衝動」は迷ったときの道しるべ

創る過程で、「迷い」は必ず出ます。「なぜこの仕事やっているんだっけ?」といったものから、「どんなアイデアが良いのかなぁ?」など。そんなときには必ず初期衝動を思い出すと良いです。

生みだすことには、一定の苦しみが伴います。そんな時は初期衝動に立ち返りましょう。
Nick Fewings on Unsplash

まとめ

初期衝動は...

・第一歩を踏み出すための原動力に使う

・企画、演出の要素に組み込む

・迷ったときの道しるべにする

以上、私が思う「初期衝動との上手な付き合いかた」でした。

トップ画像:Robert Anderson on Unsplash

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