自然とのふれあいがアイデアに繋がる理由

2023年10月16日
全体に公開

本記事では、“自然”“アイデア”に関するカルチャー・エクスペリエンスをお届けします。

山、森、川、海、はたまた街の雑草など、そのような「自然」は感性を育てたりインスピレーションを受けたりするのに良いと言われています。皆さんもどこかで耳にしたことがあると思います。

なぜ自然とのふれあいがアイデアに繋がるのか?その理由を知った上で自然に触れることで、その恩恵を受ける効率が上がりますので、ぜひインプットしておいてください。

Jon Flobrant on Unsplash

そもそもアイデアとは何か?

アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
ジェームス・ウェブ・ヤング著『アイデアのつくり方』

アイデアを発想するということは、過去の経験や知識を組み合わせて、目的を達成する為の具体的な施策・方法を生み出すということです。

そしてこのアイデアというものは、自然とふれあうことで閃きやすいと言われています。その理由を考察します。

Qingbao Meng on Unsplash

自然から得られるもの

自然のデザイン原理に注目してみると、その美しさ多様性持続可能性に気付くことができます。「経験や知識」がアイデアに繋がっていくのだと前述しましたが、自然は「経験や知識」の宝庫なのです。

⚫︎自然のデザイン美

自然が生み出す景観や色彩は、多大なインスピレーションをもたらしてくれます。例えば「フラクタル・デザイン」。自然のデザインに頻繁に見られる、以下の写真のような幾何学的なパターンを用いて、視覚的魅力を高めたデザインです。見ていて飽きない、吸い込まれるような視覚効果があります。

Martin Rancourt on Unsplash
Robby McCullough on Unsplash

⚫︎生態系の多様性と持続可能性

自然界の動植物は、全世界の既知の総種数は約175万種、まだまだ知られていない種も含めると3,000万種に及ぶと言われています。数字でみると実感が沸きませんが、実際に自然に足を運んで意識して観察すると、「多様」という言葉でしか私は言い表せません。

これら多様な自然界の生物の構造や機能から学び、技術や製品に活かすバイオミミクリー(生物模倣)は、持続可能なデザインのトレンドとなっています。

水の抵抗を小さくする「カワセミのくちばし」と、高速で駆け抜ける「新幹線のロングノーズ」は、有名なバイオミミクリー事例ですね。人間のように、地球の資源を消費するだけの一方通行ということはなく、生態系のシステムがうまくデザインされていることも特徴です。

Vincent van Zalinge on Unsplash
henry perks on Unsplash

自然との触れ合いがアイデア発想に繋がる理由

自然はその美しさや厳しさ、多様性により、感性を育てたりインスピレーションを与えてくれます。これはアイデアを閃くために必要な、経験や知識を与えてくれるということとも言えます。

また、自然の持つ壮大さはマクロな視点、昆虫などの多様性はミクロの視点。そういったさまざまな視点を行き来することになる環境もアイデア発想に繋がる理由の一つだと思います。

自然環境が心身をリラックス・リフレッシュさせてくれるということも、忘れてはいけない大きな要因ですね。これら自然の持つ力のコラボレーションによってアイデアが生まれやすい状況になるのです。

何か問題に直面している時は、自然とふれあうことやってみてください。そしてその時、なぜ自然とのふれあいが閃きに繋がるのか?という問いを思い出してみてください。

ちなみに、良いアイデアを生み出すだけでは何の価値もありません。実行してこそ真の価値をもつものだと思います。

「こんなのあったらいいな」「これ絶対面白い」と頭で考えただけで実行しないと、誰かが同じようなアイデアを実現してしまいます。そのときに「それは自分のアイデアだった」と言っても虚しいだけです...。閃いたら、手を動かして、とりあえずやってみましょう。

(トップ画像:Aaron Birch on Unsplash)

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